6月14日(土)−その2

 続きです。コンサートから帰宅途上で遭遇したこと。

 ミミズは浦和市民であり、所沢から帰ろうと思ったら西武線で秋津に出て 武蔵野線に乗り換えるのが(あれのどこが乗り換えだ!)、順当な(!)方法です。

 西武線秋津駅に降り立つと、武蔵野線が上下線不通というアナウンスあり。 むむむ....。とりあえず向こうまでいってみるか、と、まず駅前のマックで ハンバーガーを買い、お行儀悪くそいつを囓りながらJR新秋津駅を目指す。 本当に遠い! 着くまでに余裕でハンバーガー一個食べられる。

 新秋津駅は黒山の人だかり。9時20分頃新座駅で信号機故障。現在上下線 とも不通。つまり電車が止まって1時間程たっている。これは悩むところだ。 まあ先を急ぐじゃなし、職業柄立っているのは苦にならないし。折しも出た ばっかりのJazzLife7月号を持っているから暇もつぶせる。待つとしましょうか。

 結局、信号機の修理完了のアナウンスが11時。そろそろ動きそうだ、の知らせ 11時20分頃。駅に停車してた電車が動き出したのが12時。のろのろ運転の末 (荒川の鉄橋の上で止まちゃった時はさすがに嫌な感じだった)我が最寄り駅武蔵浦和に 着いたのが1時。まあ、時間がかかるのは覚悟の上だ、怒るまい怒るまい。

 こういう時、やたら駅員や乗務員につっかかる輩が必ずいるけど、あれが無ければ もっと心穏やかに所沢からの4時間を過ごせたと思う。誰か分かるやつをここへ出せ! ってさ。分かる位ならとっくの昔に知らせてるでしょうよ。だいたい分かる人がいたと しても、全ての混乱の現場に出没できるわけがない。頭冷やせっての。 ああいう奴らが、大地震の時とかにパニックのもとを作るに違いない。

 さて、ようやく動きそうな電車の最後部、開いてない方の扉の脇にミミズ、その隣、 乗務員室との境いの壁を背に10代後半の女の子、開いてる扉口には30代の サラリーマン。席は全部埋まっており、吊革につかまっている人がチラホラ。冷房に 閉口しながら概ねイライラと電車が出るのを待っていると。そこへ、乗り込んできた パラヨイ約1名。さっきから、平身低頭で謝っている乗務員を掴まえて「早く出してよ」 などとからんでいた一人に違いないが、見れば人品怪しからぬ感じの、人の良さそうな おじさんである。

 もともと人なつこい性格の人が、酔ってああなったのだとは思うけど、これが隣の 女の子にからみだした。からむというより、会話を求めたらしい。非常事態に 居合わせた人たちとの連帯感を求めたがる、ロマンチストだったのかもしれない。 すると女の子がね。止せばいいのに話しかけられて返事しちゃった。優しい子 なんだろうなあ。でも駄目なのよね、こういう時は無視しないと際限がなくなっちゃう。

 おじさん喜んじゃって訳のわかんないこと話しては、「あなたのような可愛い娘さんは、 頑張んなきゃいけない。是非、頑張って欲しい。」ふたこと目にはこれだ。 「ぜひ」が「ぜし」になってたけど出身は松本だそうだ。そーーんなことまで 話してんのよ (^^;) 。セクハラすれすれではあるが、乱暴はたらく気はないらしい。 だがしかし。

 「おじさんはね、××っていうの。あなたは?」(わー、答えるなよぉぉ!) 「いいじゃない、教えてくれたって。おじさんは××。」(あ、この野郎、 迫るんじゃねえ!)「・・・・○○です。」(あーあ。)
 ここまで来るとですね、いくら害意がなくてもちょっとまずいんじゃ なかろうか。思わずミミズは辺りを見回してしまった。

 するとちゃんといる人がいたのである。どうやら気配を察して様子を 見ていたらしい。いい色に焼けた優しげでちょっと腕っぷしの強そうな、 多分学生さんかな? 数メートル先からわざわざこっちに歩み寄ると、 おっさんの斜め後ろに腕組みして仁王立ち。わたしゃ思わず感動の眼差しを 向けてしまいました。

 しかしおっさんは(おじさんがおっさんになっている)いい加減酔っぱらって いて気がつかない。で、お兄さん袖をちょいちょいと引いて二言三言話してから、 おっさんの前に回り込んで女の子との間を遮断してしまったのである。ほっ。

 しばらくの間、「わかったよ大丈夫だよ、もう話しかけないよ」とかぶつぶつ 言ってたけど、お兄さんは頑として動かなかった。やがておっさん、面と向かい 合わせているのが耐えられなくなったらしく、逆側の座席脇の手すり付近に退却。 (って要するにミミズのお向かい。ひえー。)時折未練たらしく女の子の方に視線を 投げてたけど、それ以上事態が紛糾することはなかった。(ついでにミミズの 方まで見るので思いっきり眼-ガン-を飛ばしてしまった。おお嫌だ。)

 武蔵浦和で(おっさんを電車に残して)お兄さんと女の子とミミズは降車。 礼を言った女の子に笑顔で答えてから、お兄さんは足早に去っていったのでした。

 このような訳で、えらい目にあいつつなかなか爽やかな夜だったのさ。 捨てたもんじゃないと思いません? (え、乱闘を期待したのにって? 残念でした。 ミミズは平和主義者です。)


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