6月27日(土)


 あー、この間(6/25)のピットインは気持ちよかった!
「新良幸人(=あらゆきと)(唄・三弦)withサンデー(太鼓)」です。 沖縄歌謡とか沖縄ロックとでも言うのかなあ。新ピ初登場だった そうです。意外。もっと前に出ててもおかしくないと思う。

ゲストが凄い。

ゲスト:木津茂理・木津かおり(唄・鳴物)+スペシャルゲスト:山下洋輔(p)
に加えて、
プログラムに間に合わなかったゲストとして、木下伸一(津軽三味線)

新良さんも含めて、うーん、アイドルばっかり。(ある意味で (^^;) ) 

 立ち見がかなりいて多分150人位入ったと思われます。 老若男女入り乱れ、沖縄と沖縄歌謡をこよなく愛する、という感じの 人たちで場内埋め尽くされてました。実際、演奏前から空気がいつもと 違ったと思う。何というか空気に明るい色が付いてる感じ。 しかも梅雨のさなかだというのにからっとしてる。

 1部は二人きりで、歌いまくり弾きまくり語りまくりました。テンポの いい曲では自然に手拍子が湧き起こります。なんだか倍音のよーなものが 聞こえるなあ、と思ったら、それは小声でいっしょに口ずさむお客さんの 声でした。MC(一曲ごとに調弦しながら語る語る!)では、一言一言が 大受け。実に反応のいい客でありまして、新良さんが気持ちよさそうなこと。
 こっちまで本当に気持ちよくて楽しくて。あのまま、ずーっと二人きりの 演奏を聞いていたかった気もします。

 20分程休憩があって、2部スタート。1曲やるごとに山下さん以外の ゲストが呼び入れられて、沖縄・大和交歓会。大トチリ大会でもあって、 茂理さんが間違って男声パートを歌い出してやり直したり、逆に新良さんの 声が抜けちゃったたり。で、演奏を続行しつつ小声で打ち合わせしつつ 歌い続けるのがほとんど掛け合い漫才状態で、お客さんは大笑い。

 木津姉妹と木下伸一の3人で「やまとの歌」コーナーもあり、確か津軽もの 秋田もの合わせて3曲やったのかな? とても同じ東北地方に伝わる音楽とは 思えません。全然別物です。茂理さんが太鼓でかおりさんが歌なんですが、 お姉さんの叩く太鼓のリズムが全く違う。津軽のはリズムがつまる感じで 難しそう。秋田のは軽快な曲でした。木下さんの津軽三味線は本当に格好いい です。あのさわりの音がしびれるのよねえ。自分が日本人であることを実感。

一言講座 (^^;)
 さわりというのは、三味線は弦が棹に触れるように張られていて、わざと 雑音が出るようになっている、その音をいいます。三味線が、バイオリンの ピチカートやマンドリンのような澄んだ音でなく、ベンベンいうのは そのせいです。

 閑話休題。
 このようにして場内大いに盛り上がり10時をかなり回ったところで、 ようやくスペシャルゲスト登場。「洋輔さん、怒ってませんよねえ、こんなに 長い間(待たされて)....」とお伺いをたてる新良さんに、いやいや全然、と 山下さんが手を振って開始。
 最初、平行線をたどっていた三弦・太鼓・ピアノの音が、徐々に歩み寄って 行きます。この2時間ずっと、ヅッチャヅッチャヅッチャヅッチャ、あるいは ストトントトンのリズムを聞き続けてきた耳に、あのスイングの感覚は ものすごく新鮮でした。山下さんが入ると否応なしにそっちに行っちゃうん ですよね、たとえ相手が民謡のひとでも。
 結局、山下さんが弾いたのはアンコールも含めて2曲だけ(!)だったの ですが、じゅーーぶん堪能したし面白かったです。

 というわけでジャズじゃ無かったのですが、こういうのも良いもんです。 ジャズも民謡もふところが広いんだな。


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