あー、うー。書かなきゃとは思いつつこういう日付です....。
●8/11山下洋輔NYトリオ at原宿クエストホール
山下洋輔(p)・Cecil McBee(b)・Pheeroan akLaff(ds)
ゲスト:Ravi Coltrane(ts・ss)
1部 1)4th Step 2)10th Theme 3)J.G.Bird 4)Spider
2部 1)Double Sides 2)Double Rainbow 3)Soul Eyes 4)Kurdish Dance
アンコール:Drum Boogie '86
えー、去年は最終日を飾ったここクエストホール、今年は 中日になるんですかね。一応レコーディング日を含めた ツアー期間中の折り返し地点ではあったはずです。 (今回、10周年記念の割にはコンサートの回数がすくな....あーゴホンゴホン)
色々事情がありましてチケットの入手が大幅に遅れたため(理由は.... PC−VANの皆様、バラさないでよ〜(^^;) )、追っかけとしては 不本意ながら、かなり後ろの方に座っておりました。もっともあそこは PAがないとやってられない多目的ホールなんで、位置によって 音が変わることは無いと思われます。たまにはこの辺で聞くと、 客観的になれてよろしい。(やせ我慢、やせ我慢。)
最初の曲は、前回同様トリオでの演奏。まずは落ち着いてジャズして おるなーという感じ。セシルとフェローンは名コンビですね。 ベース・ソロの時のドラムのサポートが凄くいい感じなんですよ。
2曲目以降ラヴィが加わりましたが、やっぱり初日は全然 調子が出てなかったんですね、あれは。雲泥の差です。 ソロの時に、無理矢理フレーズを重ねるのでなく、ゆったりとした メロディが随所に現れて、もともと美しい音を更にきかせてくれます。
あ、10th Theme はやっぱり3+3+4の10拍子でした。
tsソロのところで2つで数えるようになり途中でダブルになる。
ラヴィのソロの間、pが気持ちよさそうに暴れてました。
J.G.Bird。この曲はとても変わった曲で、うー、リフレインしかない曲、
かな。TVドラマのBGMで金太郎飴式にどこで切ってもおかしくない、
短いフレーズの繰り返しがよく使われますよね。構造としては、あれです。
ただフレーズとフレーズのつなぎ目は演奏している人間の気分次第、と言う訳で、
そのグループの空気感みたいなものが如実に現れる曲です。
で、DUO PLUSでは、ひたすらたゆたうような重い空気。NYトリオだと
しっかりタイムキープされてて、1.2.3.4.という縦の鼓動が伝わってくる。
Spider、各自たっぷりソロをとりそれぞれ相当に燃えてました。山下さんは
かなり肘はいってたしね、セシルはかなり多弁なベースだったし。
2部です。前回やーらしい変拍子とか言った Double Sides。
((3/4拍子)×10小節+(2/4)×1)×2
+((4/4)×8)×2
でひとまとまりでした。
(わ、わかるかなー?)
つまり3拍子と4拍子の切れ目に2拍子が現れるのだけど、
3拍子のところでベースが3拍2連で刻んでるからややこしくなるんだわ。
謎が解明されたので落ち着いて聞けました。ラヴィの不安定な音程を
多用した不思議な節回しが素晴らしかった。うんうん、これはいい!
ピアノソロをたっぷり聞かせてから始まる Soul Eyes。
大好きな山下さんのソールアイズよ! とはなからうるうるしてしまう。
tsと対旋律的なbの音にさらにうっとりして、続くpがもう劇的で!!
この流れで Kurdish Dance は憎いね。クライマックスですね。
bソロは待ってましたのセシルの弓(砂山が聞きたくなった....)。
で、dsソロがまた良くて。シンバルに伴奏させながら太鼓に歌わせるような
ドラムで....。打楽器だって歌うのだよ、うんうんうんうん。
ステージからあーんなに離れてたのに、こののめり込み方は普通じゃない!?
そうそう、今回10周年記念Tシャツが作られてまして、開演前にミミズが 買ったときは「あと13枚!」でしたが、終演後「これが最後の1枚!!!」 というやつが買われていくのを目撃しました。何枚作ったんだろうね。