9月30日(火)

 山下洋輔さんの「ドバラダ乱入帖」が文庫化されました。集英社文庫です。 (本体価格514円)

 本屋の店先で見つけたときは、内心オオッと叫んでしまいました。 表紙が西郷隆盛です。見返しを見ると、写真提供:山下洋輔となっています。 ということは、これがかの、床次正精(とこなみまさきよ)の筆になる 西郷隆盛像という訳だ。山下家に伝わっているというあの写真か。ほうほう。
 この写真、ミミズは1度テレビで拝見しましたけど、なるほど、 これは上野にある銅像とは全然違うなあ。

 単行本には無かった解説もついています。書いているのは藤森照信さんで、 確か小説「ドバラダ門」で見かけた名前。この解説もひっじょうに面白い。
 どう面白いかは本屋で確かめてね。本当に面白いから。あ、一つネタを明かすと、 山下洋輔さんの少々若かりし頃の写真と、おじいさまの啓次郎さんの写真が 並べて掲載されてたりする。ははあ、なるほどなるほど。(見たくなった?)

 「ドバラダ門」自体が、古本屋めぐりをしてでも見つけて読んで欲しい 名作でありますが、そのエッセイ版といえる「ドバラダ乱入帖」も 実に興味のつきない作品です。文体実験的なところもあったりして、ね。 ま、読んでみてよ。

 というわけで、山下洋輔の本 一冊追加です。


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