山下洋輔さんの「ドバラダ乱入帖」が文庫化されました。集英社文庫です。 (本体価格514円)
本屋の店先で見つけたときは、内心オオッと叫んでしまいました。
表紙が西郷隆盛です。見返しを見ると、写真提供:山下洋輔となっています。
ということは、これがかの、床次正精(とこなみまさきよ)の筆になる
西郷隆盛像という訳だ。山下家に伝わっているというあの写真か。ほうほう。
この写真、ミミズは1度テレビで拝見しましたけど、なるほど、
これは上野にある銅像とは全然違うなあ。
単行本には無かった解説もついています。書いているのは藤森照信さんで、
確か小説「ドバラダ門」で見かけた名前。この解説もひっじょうに面白い。
どう面白いかは本屋で確かめてね。本当に面白いから。あ、一つネタを明かすと、
山下洋輔さんの少々若かりし頃の写真と、おじいさまの啓次郎さんの写真が
並べて掲載されてたりする。ははあ、なるほどなるほど。(見たくなった?)
「ドバラダ門」自体が、古本屋めぐりをしてでも見つけて読んで欲しい 名作でありますが、そのエッセイ版といえる「ドバラダ乱入帖」も 実に興味のつきない作品です。文体実験的なところもあったりして、ね。 ま、読んでみてよ。
というわけで、山下洋輔の本 一冊追加です。