10月12日(日)

 いかがお過ごしですか? ありゃー、更新できないというか、しない内に こんなに日が過ぎてしまいました。覗きに来て下さった方ご免なさいねー。 と、言いつつ、今月中にアクセス数が1000を越えそうです。 いつまでもさぼっていられまい。焦ってキーボードに向かってます。

 ご報告したいことが、山のようにあるですよ。おかしいな、10月は 暇なつもりでいたのですが。で、今日は軽く近況報告など。 (どちらかっつうと、最近、パソコンに触らなかった言い訳か。)

 故あって、今月初は会社のルーチンの仕事が若干暇でした。って、要するに 客の入りが悪かったって事なんだけど (^^;)。で、この隙に!てんで色々と懸案事項に手を着けてしまったんですね。 そしたら、今度は妙に慌ただしくなっちゃって。
 にも関わらず、コンサートにも行くしコンサート以外の方面にも浮気したものだから、 もう収拾がつかない。

 浮気というのはですねえ、へへへ。「三国志」。(この先、話の見えない人は堪忍!)

 あれはもう10年以上昔のことですが、NHKで「三国志」の人形劇を やってたでしょう? 日中合作の。見ました? わたしゃ、あれが大好きでね。 中でも孔明が大のお気に入りで。ふっふっふ。ほとんどアイドルでした。

 もともと「笛吹き童子」とか「紅孔雀(べにくじゃく)」で育った人間です。 「プリンプリン物語」のあたりで見限ったけど。(あ?年が分かったって? そりゃどうですかね。)時代劇も好きでした。親の目を盗んでは中村梅之助の 「遠山の金さん」の再放送にうつつをぬかしてた。

 「三国志」といえば、人形とはいえ格好良いお兄さんやおじさんが後から後から 湧いて出てくる大活劇。ミミズは妹どもと一緒になって夢中になった訳ですが、 この人形制作にあたったのが川本喜八郎。ついこないだまで新宿三越で 個展を開いてたんだけど、方々で(営団地下鉄がタイアップしてたので)見かける ポスターの写真が全部、孔明さん。うわっ、うわぁぁっ、うわぁぁぁぁ!!!

 ほとんど焼けぼっくいに火。もう、地下道を歩けない。見る度にニヘラ笑いが浮かび、 もしくは、「孔明さんだあ!」と声に出して叫びそうになり。しかし、実際の人形展が 始まるまでに数ヶ月を要したのでした。しかも、昼間の新宿というところに なかなか足が向かないミミズ。結局、やっと出かけていったのは、終了間近の 10月3日のことでした。

 回顧展なので、初期の「ブー・フー・ウー」(さすがにこれは放映当時は知らない (^^;)) に始まって、2本のNHKがらみの大仕事「三国志」「平家物語」、 自主制作アニメの上映、今手がけている「八犬伝」に至る盛り沢山の内容で、 しくじったあ、もっと時間を取っておくのだった (TT) 。
 メインは勿論「三国志」「平家物語」で、登場人物をグループ分けし、 しまごとに人形が群立する展示方法。魏・呉・蜀それぞれの主要人物、という感じですね。 それぞれの相関関係がわかりやすくなってます。
 お目当ての孔明さんはどこだ!というと、蜀の家臣たちのグループがあって、 その最上段(そりゃそうだな)に静かに立っておられました。遠い。うっうっ。
 衣装は、年を取ってからの渋くも豪華で威厳のあるやつの方でした。 空調がまともに当たる所だったらしく、袖が風になびく。 (そう言えば、孔明晩年の頃の森本レオの声は、迫真の演技でしたね。) 納得のいく孔明の頭(かしら)がなかなか作れなくて、川本師は相当苦心したそうですが、 人形からオーラが立ち上ってますよ、あれ。凄いものです。もっともっと、子細に 見たらさぞ面白かろう。生憎と、そういう時間がなかったのよねえ。あーあ。

 後ろ髪を引かれつつ会場の外へ。すると、何と図録は売り切れで予約承り中。 大盛況だったのですね。そいつを予約し、ついでに絵はがき19枚組1500円と 孔明の500Pのジグソーパズルという馬鹿なものも購入しました。(たった1種類、孔明のしか ないんだなこれが。)蜀漢丞相諸葛亮孔明 一八一〜二三四と箱に記載されています。 ショクカンノジョウショウ ショカツリョウコウメイ....格好良いじゃありませんか。 三国志に登場した200体あまりの人形が全部見られると言う CD-ROMに思いっきり心惹かれながら、ぐっと我慢して帰ってきました。
(* 10/13漢の字が抜けてたので書き足しました)

 もう、こうなったら「三国志」を読むしかない、というので、岩波文庫の 「完訳三国志 全八巻」というものを購入しましたが、全部そろえるのに 本屋を3軒まわらなきゃならなかった。絶対、ミミズと同じ事を考えているやつが いるに違いない。これが、もの凄く面白い。もうコンピュータどころじゃない。 寝る間も惜しんで読んでおります。
 もうすぐ4巻を読み終わるところですが、しかし「三国志」って、 各書店から色んなバージョンが一杯出てるのねえ。次はどれにしようかな。 概略がつかめたところで、陳舜臣の(これも文庫で全七巻!)を読むというのも 手であるな。 どうせなら漢文で読めればねえ....。正史の方じゃなくて「三国志演義」なら まだ何とか....ならないよなあ、この腐れ頭じゃ。

 かような訳で、「三国志」が大ブームなのでした。いやはや、失礼しました。


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