5月19日(火)その1

 これも、思いっきり冷蔵庫で寝ていたネタ。勿体ない...。

●3/14 渡辺貞夫カルテット at新宿PIT INN

 渡辺貞夫(s)、小野塚晃(p)、納浩一(b)、江藤良人(ds)

 ちょっと遅刻してしまいました。お客さんは超満員状態。 そりゃそうですよね。これほどの大御所になってしまうと、 小さな会場でのライブは、本人がやりたくても実現は色々と難しいに相違なく...。
 ますます、レアな機会を逃すまい!というファンが詰めかける訳で、 ミミズもその1人(苦笑)。もっとも、わたくし、生のナベサダは初めてなのでした。 (大会場のジャズは嫌いなのよ、ワシ。従ってなかなかチャンスがない。)

 このメンバーは、渡辺貞夫率いるビッグ・バンドにも加わっていたと思いますから、 知らない仲ではないはずですが、カルテットとしてはこの日がデビュー戦。 今年は、このメンバーにギター、パーカスも加えてツァーを予定しているとのこと。

 曲名が判明したのは、2部の Fireplace、ヴィアジャンド(旅)、Butterfly、Echo、 Spring is Here 。1部はまったく不明。2部は他にスタンダードを2曲やったと メモにはあるな。とにかく気合い十分、堰を切ったように、 次から次へと演奏しまくってました。
 ナベサダというと、ついボサノバとかアフロ路線を思い浮かべてしまうのですが、 この日の演奏は、かなりジャズ寄りだったと思います。と思ったら、本人も、 「ヴィアジャンド(今度出るCDのタイトル・チューン)は、CDではもっと ブラジルぽく演奏してますが、今日はこんな感じにしてみました。ツァーやると、 また変わっていくんじゃないかと思いますが」何て話してまして、あ、もしかして、 渡辺さん自身の嗜好がジャズ寄りに来てるのかな? と感じた次第。

 Fireplace という曲もありましたが、ライブ全体の印象がそんな雰囲気。 とてもあったかい、日溜まりにいるような、ほのぼのとした嬉しさ。 渡辺さんのあのニコヤカで暖かい眼差しがそうさせるんでしょうか?
 渡辺さんの演奏は、奇をてらうとか人を驚かすとか媚びるとか、そういう要素は 全くありません。とにかく自然体。渡辺さんの元気が音になって自然に楽器から 溢れ出てくる、そういう感じ。ぐんぐん引き込まれてしまいます。

 じゃあ、対する若手3人は?
 注目株はドラムでしょうか。(渡辺さんもかなり気に入っている模様。) 見た目(つまり容姿)、非常にガテンな感じなんですよ。 でも、結構サクサクした軽い口当たり(?)のドラミングで、 でも時々鳴り響く低音が非常に良く効いているという。好きかも知れない(^^)
 納さんは何回か聞いてますが、この人立ち姿は控えめに見えますけど、 実は相手が誰であろうと全然びびることを知らないのではないかと。 スローな曲でソロをとると、格好良いことこの上ない。
 小野塚さんは、何しろピアノなのでミミズの評価が厳しくなるんですが、 ちょっと毒が無いかなあ。若いから毒は無理、ってんなら、血気とかありそうな ものでしょう?そういうのは無い。あ、言っときますが、凄く上手いです。 ころころと見事に走る右手と左手の押さえ、バランス感覚が良いのかな。

 でも、3人とも、御大に遠慮してやりたいことが出来ないという雰囲気では 無かったし、これから渡辺貞夫のもとで大いに変わって行くのじゃないかと思うと、 とても楽しみ。
 相当リハーサルを積んでいたのでしょうが、デビュー戦にしてこのノリ! という感じで、本当に楽しかったです。ぎゅうぎゅうのお客さんを前にして、 彼らも緒戦でかなりの手応えを掴んだんじゃないかしら。

 きっと、夏のジャズ・フェスとかガンガン出てくるに違いないので、 是非、また聞きたいと思います。


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