4月にはまじに全然行ってなかったのね。貴重な1本。
●4/8 斎藤徹2dys 2日目 ニュー・グループ結成記念 @新宿PIT INN
斎藤徹(b)、前田祐希(vo)、黒田京子(p)、小山彰太(ds)
これは絶対行くぞ、と心に決めてました。凄くそそられるメンバーなので。 このメンバーになんと彰太さんが入っているという。聞くところによると、 斎藤徹さんがドラマーとグループを組むのは初めてだそうなんです。
前田祐希さんという、長年ガーシュインに取り組んでいる方が入っているので、 (たとえばこんなの) その辺もありかな?と思っていたのですが、斎藤徹さんのオリジナル中心でした。 あ、斎藤さん、 黒田さんともに、 特異な活動を続けていらっしゃる方々ですので、是非ホームページのチェックを!
さて、斎藤さんのオリジナルと書きましたが、曲調は全方位型です。 ジャズ風にも現代音楽風にも中世の舞踊曲風にもなり、ついでに1部最後の曲から 某バイオリニストが乱入して居座った(文字通りの sit in です。笑)ため 民族音楽風もかなり強くなり...。
voはメロディラインのはっきりした(時には歌詞入り)曲もあれば、
voiceとして参加する曲もありましたが、後者の方が個人的には好きです。
ひとつには、きちんとメロディの作られた曲でも不安定な音程で歌ってしまう
ことが多くて、(意図的な不安定と言うより...まだちゃんと曲が入ってないのかな?)
ちょっとはらはらさせられたせい。もうひとつは、小山彰太さんの参加で、
とにかくリズムの応酬が面白くて。
完全にフリーな状態になったときの、それぞれの音のぶつかり合い重なり合い絡み合い、
これ、すごく良い!p+b+dsのリズム隊、いいチームになりそうな予感がします。
どうかすると、きりきり系に行ってしまいかねないこのメンバーで、
彰太さんのドラムが中和剤の役を果たしそうな気もしますし、逆に、
生きの良いリズムが生まれてくる、という気もするし。
ただ、今回とにかく飛び入りが多かったんですよね。開演前から、楽器ケース
持参の太田恵資さんをみかけて、ははあ出てくるな、と思ったら1部最後に登場。
2部は出ずっぱりでした(笑)。で、アラブ風のスパイスがどっと降りかかった訳です。
他にもパフォーマー2人が飛び入り。1部では韓国から来たという青年、2部では
日本人女性のダンサー。どちらも斎藤さんのお友達で、音出す方と演じる方との
即興の応酬となりました。2部の女性のは結構迫力。立っているのがやっとの
ステージの際のところで、最大限見応えのある動きを見せてくれました。
そんなこんなで、大分ごった煮状態のコンサートになってました。
(それはそれで、面白かったんですけど。)まだまだ、グループとしても
初動時期の混沌状態という感じもしましたが、楽しみな要素がいっぱい詰まっていると
思います。これから林栄一さんも参加するというし、ますます見逃せない。
そう、宇宙のチリがギュッと集まったガスの状態。そのガスがどんどん集約して
どんどん熱を発し初めて、やがて超新星が生まれてくるのも、時間の問題でしょう。