9月24日(金)その2

 クレイジーな日々はまだまだ続く...

7/23 レナード衛藤「LEO」発売記念ライブ 1日目 at Star Pine's Cafe

 レナード衛藤(和太鼓)、サム・ベネット(prc,turn table)、アジャ・アディ(African Prc)、芳垣安洋(ds)


 いや、これでも1日諦めたんですよ! この翌日の24日。バイオリンが2本絡む ってやつだったんですよね、チケット持ってたのに...シクシクシクシク(;;) レオも「通は明日行くんだよな」って言ってたのに(号泣)おお〜いおいおい...(TT)
 CD LEO (EWCD 0004 (TGCS-495) /ewe records)の発売記念ライブな訳ですが、 この日やったことはCDの中身とは全然違います。そりゃそうだよな、このメンバーでの 録音、無いんだもの。あ、2日目・3日目はCDの内容に即していたと思われます、 ある程度。ちなみに、なかなかこのCD面白いです。録音しちゃうと太鼓の迫力が 失せるのでは?と心配しましたが、今の録音技術って凄いんですね。 ばっちり大丈夫です。レオらしい洗練された、でも遊び心も満載のCDですから、 興味のある方は買ってあげてね。

 さて、コンサートです。もの凄く興味をそそられるメンバーですよね。 てんでばらばらの太鼓の人ばっかり4人集まって、一体何をおっぱじめるんだろう、てね?
 アジャ・アディが入っているので、足踏み系の縦乗りアフロ・リズムが強いのかな、 と予想していたのですが、あにはからんや。 サム・ベネットの出す音が、結構曲調を支配してました。ターン・テーブルを使うと パーカスとはいえかなりメロディチックになるので。やはりメロディというものの 威力は大きいようです。
 ちなみに、最初から最後まで、曲らしい曲のないフリーなリズムの応酬でした。 一応構成としては、まず4人でやって、レオのソロ、交代してアジャ・アディのソロ、 レオとアジャ・アディでやって途中から他のメンバーも加わり4人の演奏。 7時40分頃に始まって、10時少し前まで休憩無しに延々やりっぱなしです。

 4人でやる場合、レオの和太鼓のリズムを基調にしながら、てんでに他のメンバーが 絡んで行くという感じで、だから次々と派手なことをやらかすサム・ベネットが非常に 強い!芳垣さんも色々対抗策を練った模様で、ガムテープを取り出し、 マイクの前で、ビ、ビビビ、ビビーーー、と引き剥がすという技を出しました。 これにはメンバー一同びっくりし場内も大いに受けて、芳垣さんの勝ちかと 思われたのですが、ここでサム・ベネットがボソリと一言「勿体ない」。 芳垣さんは「ご免なさい」としか言いようがなく、 サム・ベネットがやっぱり強かったのでした(苦笑)。
 この間アジャ・アディは座ったままコンガを使用。時々うひょーっという感じの 凄まじく激しい音を叩き出してきます。無国籍なレオの太鼓と相まって、 背骨がむずむずすると言うか、座ったまま聞いているのが勿体なくなって来るというか。
 みんなやりたいことやって、愉快に遊んでた感じです。そしてそれを観客以上に 面白がってたのがレオで、「今日は思いっきり泳がせてもらってます」。

 レオとアジャ・アディのデュオ(?)が面白かったです。レオはチャッパ、 アジャ・アディはここに来てやっとトーキングドラム(この人が出てくるからには、 やっぱコレでしょう!)。叩きながら二人してボクシングのような構えを見せたり、 背中合わせになって踊ったり。即興の振付によるアフロダンスが凄く楽しい!

 2時間ずーっとパーカッションだけ聞き続けても、全然飽きないです。打楽器の音が 人間の生体に直接響いてくる音だから、というのもあると思いますが、もう一つ レオの構成力というのもあるような気がします。
 この3年あまり聞き続けてきて、レオの太鼓はますます、柔軟に無国境に面白く なってきてると思いますけど、この人のプロデュース力というのも実は結構凄いんではないかと、 改めて脱帽いたしました。


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