10月15日(木)その2

 さて、ミジンコ管弦楽祭のコンサート編です。

 オープニングはフォークソングです。これで、今日は何でもありのお祭りなのだ、 ということを認識したわけですが、小室等さんのグループに八尋知洋(prc)が 加わってアゼルバイジャン・コニャック 、続いて武満作品のつばさ 。 次がインドネシアの曲だから、というのでフェビアン・レザ・パネ(p)も加わって、 ハーモニカの音色が美しい曲。
 パネさんがいったん抜けて、次に呼び入れられた飛び入りゲストが、 いや、ミミズも自分の目を疑いましたが、井上陽水! 曲は「アジアの純情」。パフィは軽快なテンポで歌ってますけど、陽水さんのは ギターが重くズンチャズンチャいう感じの、かったるいブルース乗り。こりゃいいや!

 続いてハルパクチコイダの演奏、坂田明首謀者の登場です。そもそも ハルパクチコイダというのはソコミジンコという種類のミジンコの学名だそうです。 このイベントに相応しいグループと言えますが、こういう面々です。
 坂田明(s)、フェビアン・レザ・パネ(p)、吉野弘志(b)、八尋知洋(prc)
今年海 LA MER (DAPHNIA/DPCD-0002)というCDも出しましたが、 透明感とか清澄感とか、ナチュラルで清々しい音が特徴で、心が洗われます。

 更になんの脈略もなく、おおやっと!山下洋輔(p)・八尋知洋(prc)のデュオで、曲は... 「First Bridge か?」とメモにはありますが怪しいですね(笑)。しかし、これは 嬉しい組み合わせです。この2人が一緒にやるときの生き生きとした表情というのは、 ちょっと他では見られないものなので。それから山下さんのソロでA.C.Jobimを1曲。
 そしてこの後!何と渡辺貞夫(s)さんが出て来ちゃいました。一体全体、何が どうなっているんでしょうか?山下さんとデュオでブルースを1曲。 本当〜に良い音です。自由闊達なあの雰囲気も良いですねー。そんでもって、 山下さんのピアノがこれまた良い。ブルースなんて普段滅多にやってくれませんもの。 ミミズは山下さんの歌伴も大好きなんですが、それに近いテイストがあって、 少し控えめ、でも最大限に山下さんのピアノ、というところが堪らない。

 さあ!これで出揃いました。このメンバーが一堂に会しての大団円というのは、 絢爛豪華というか、渡辺貞夫はいるは井上陽水はいるは、ピアノが3人もいるは、 坂田さんはこれだけの人々が集まったのは「すべて私のお陰です」と挨拶(?)するは、 いやあ、これ一体なんのイベントだったのでしょうか!?

 そう言えば、坂田さんがミジンコにはまっていることについて山下さんは 「実にけしからん」とコメントし、渡辺貞夫さんは「僕は坂田明が好きなんで...」と答え。 まあだからやっぱり、これだけの人がこのお祭り騒ぎに集まったのは、一重に 坂田さんの人徳ですね(^^)

 最後は坂田さんのオクトパス を全員で賑やかに演奏して終わりました。 いやはや、あー、面白かった。


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