10月18日(日)

 書くそばから行ってるから、全然ネタが減りませんねぇ。さっちゃんのライブを 2本続けて。

8/16 BLACK OUT SPECIAL at新宿ピットイン

 早坂紗知(ss,as,リコーダー)、津上研太(ss,as)、竹野昌邦(ts)、林栄一(bs)
 フェビアン・レザ・パネ(p)、永田利樹(b)、岡部洋一(prc)

 ご覧の通りピアノが入ってます。それから高熱で入院した菊地成孔さんの ピンチヒッターとして急遽竹野さんが出演。(なんとこの週4回目の ピットイン出場だったそう。) 端正な演奏をする人だなー、というのがこの日のミミズの印象。

 パネさん・岡部さんの組み合わせが随所で目立ってました。最初にやった ファラオ・サンダースの曲では、pとprcの相乗効果でもの凄いドライブ感。 パネさんのピアノというと、リリカルで透明で...という印象があったので、とても 新鮮。あと2部でやった、先頃亡くなったThomas Chapin に捧げた 鳥になった男 という曲(本当に大空を翔るような、イメージの広がる名曲です)、 リズムがラテンぽくて、これもpとprcが効いてました。そうそうこの時は 津上さんのソプラノが爆発したんですね。って大奮闘してたということです。

 全体にp+b+prc のリズム隊がしっかり大枠をキープして、サックス隊が思う存分 歌いまくっている、というんでしょうか。Brilliant Corners のようなもともと無茶苦茶(?)な曲も、適度な自由さが気持ちよかったです。
 で、早坂さんのサックスが豪快に朗々と鳴り渡っていたのはもちろん、 2部での林さんのバリトンソロはアルトと見まごうばかりの見事さ。 菊地さんのいやらし〜艶っぽ〜いテナーが聞けなかったのが寂しかったですけど、 そのかわり、津上さんのサックスに時々色気が感じられたのは、気のせいでしょうか。
 最後の曲は、複雑な韓国リズムの難曲カナビスの輪 。ここに来る間に すっかりハイになっていたメンバー一同、各人各様に過激な演奏を聞かせてくれて 面白かったです。ハイハットが宙を舞うようなパーカスは特に凄い。ブラボー!


8/19 早坂紗知 & Stir Up! at新宿DUG

 早坂紗知(ss,as,リコーダー)、黒田京子(p)、永田利樹(b)、岡田佳大(ds)
 ゲスト:津上研太(ss,as)

 研太さんがゲストというのも、今更、という気もしたんですが、ゲストです(笑)。 この晩はちょっと立ち上がりが遅かったかな?でも、リラックスして思うままに 振る舞っている津上さんを見ていると、 なーんとなく嬉しくなっちゃうのは一体なんでだろう?

 などと言いつつ、当夜のミミズのお目当ては黒田さんです(きっぱり)。
 期待に違わず、1曲目からぐんぐん盛り上がってくれました。 表現の間口が広い人ですよね。1部でやったChildren, Children オープニングのソロとか、冬の遊園地 のやっぱりオープニングの ソプラニーノに絡んでいくときの演奏とか、何て言うのかな、 ちょっとノスタルジックで童心に返ったような美しい音作り。
 かと思うと、髪振り乱し劇的な迫真のソロも聞かせてもくれますし。 そのくせ、乱暴な感じがしないから不思議。もっともこの時は平手打ちは出なかったけど。 (そういうことも、する人です(笑)。)
 こういう、1度走り出すと白光と化してしまうピアノと、 時折鋭い突っ込みをする岡田さんのドラム、という組み合わせも面白かったし。

 あと、改めて認識したのが永田さんのベースの歌心。2部の真ん中当たりでやった チャーリー・ヘイデンの曲、ベースで始めるのはいつも通りなのですが、 ボロロンとよく響く音色に思わず「野太いエオリアン・ハープのようだ!」とメモって おります(笑)。

 DUGが平日のライブも再開したことに、唐突に気付いたのがこの日でした。


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