10月27日(火)その2

 わはは、2日目は1日目にも増して盛り沢山で、コンパクトに書けなくなって しまいました。

山下洋輔 Dr.KANZO SPECIAL

   山下洋輔(p)、松風鉱一(fl,as)、宮本大路(cl,bcl)、津上研太(as)、
   香取良彦(vib)、望月英明(b)、小山彰太(ds)、八尋知洋(prc)


 ぶっ、グラサンが怪しげだぞ、香取さん・小山さん・八尋さん! えーと、タイトルはこのようになってますが、実は「カンゾー先生」からはテーマ曲だけで、 あとは編成を変えつつここ数年の名曲の数々。
 まず全員での演奏のあと、管楽器抜け香取さんをフィーチャーしてFuga de la Rebelation 。 「和む曲を」と言って始めた割には、香取さんのソロが白熱してました(笑)。 次のBrick Busters は山下・津上・小山のトリオ。これはp-ds対決になりまして... 五七五のテーマは出るは、もの凄まじいドラムソロはあるはで、迫力ものでした。
 Dr.KANZO で再び全員集合。ベースが弾き続けるテーマ音に乗って、 次々にメンバーがソロを取って行きます。フルートが効いてるなあ、バスクラも渋い!
 最後の曲はやった!Kurdish Dance です。今まで小山さんに押され気味だった八尋さんが 俄然目立ってきました。prcソロは無かったけど、フロントの面々が乗らずにはいられない 御機嫌なリズム!テーマとユニゾンで叩く音が面白い!
 当然こちらもアンコールがかかりまして(曲名を忘れました(^^;))、 打ち合わせ無し、ソロやったもの勝ち状態。今日は松風さんのフルートが冴えてます。 そして、短かったけど誰よりも熱がこもってたのが山下さん。
 あー、楽しかった、1時間じゃ足りない!でも、良かった良かった。

DAVID MURRY Quartet

   David Murry(ts,bcl)、D.D.Jackson(p)、Wilber Morris(b)、Mark Johnson(ds)


 トリでした。そりゃそうだわな。
 Murryおじさん、もの凄く強烈な音です。なんというか、今まで聞いてきた音を 全部払拭して、ここからは俺の世界だ!と仕切り直された感じ。全然異質です。 もう、バリバリに格好良くて、ガンガンにノリが良くて。
 確か3曲目だけバスクラを使ってパーカッシブなソロでスタート。あれ、どうやって 音を出すのでしょう?まるで竹管を叩いているようなパカパカ言う音。面白いなー。
 D.D.Jacksonは乗ってくると平手打ちを多用する人で、ちょっとやり過ぎな感じ しましたね。平手打ちの割には軽い音で、逆にうるさく聞こえてしまった。 もっとも、それが乗ってる証拠らしくて、Murryはニコニコしながら見てましたけど。
 ベースとドラムは基本的には渋く堅く、でも過激に行こうと思えばいくらでも! という方々で(笑)、曲が進むにつれてどんどん勢いを増していきます。素晴らしい!
 全部で5曲くらいでしたか、最後はMurryが歌う曲でこれがまた良かった。 彼のts同様、音量・ハリがあって御機嫌にステージ上を動き回りながら歌う様子に こっちまで熱くなってきます。
 ここでも当然アンコールが出まして、もう、時間は押せ押せです(^^;) 一体次のジャムセッションはどうなるのでしょうか!?

JAM SESSION

 前のDavid Murry 4 が終わった時点で既に7時を回ってました。これ、本来の終演 予定時間くらいになるのかな?東京への最終電車が刻々と迫っていて、実は気が気じゃ なかったりして。
 その辺の事情からでしょうか、予定されていた「ガーシュウィンをテーマ」にした セッションではなく、ただのジャムセッションと相成りました。
 頑張って出てきた人々をメモりました!(抜けがあると思いますが。) 列挙しますから、この混沌とした有様をご想像下さいませ。 凄かったんですよ!そう言えば、この間出たJazzLife誌によると、 セッションリーダーは山下さんだったのだそうです。 どーりでしょっちゅう弾いてる訳だ。

 山下(p)・望月(b)・森山(ds)でスタート。(おー、p-dsのラインが良いなー。)Murry(ts)参加。 次に控えてる津上さんが口開けて見てる(オイオイ)。津上(as)・三好(g)果敢に切り込み、 続いて松風(ss)・宮本(as?)も加わりしばし大混戦。管楽器は徐々に入れ替わって、 松風+片山(ts)に。D.D.Jackson(p)・ Wilber Morris(b) に交代する間、三好さんが音を繋いで dsもMark Johnsonに替わって、Murryとこの天下か?が、津上またしても 切り込み隊長となり宮本にバトンタッチ、おおっ片山も負けてないぞ!
 dsが古澤に変わりいったんbをフィーチャーしたような形になって、喧噪状態は 沈静化。ここへ、MurryがSaxの人たちを引きずり出してきて(笑)、Sax総出演!という 場面が。再び混沌状態になってしまい、先が見えなくなってきた所へ、 三好、のんびりとしたテーマを呈示、皆これに乗り宮本(voice)・松風(ss)・Murry(ts)・ 津上(as)にp再び山下で、大分曲らしくなる。なったところでpが渋谷、えーとdsが 誰かに替わったはず?で、なごやかな雰囲気で終わったと。

 分かります?分かんないよねー(笑)。とにかくグチャグチャだったのですよ。 でも、日本の若手が結構頑張っているのが分かっていただけるかと。この状態で 30分位やってましたかね。
 誰もがこのお祭り騒ぎを楽しんでました。お客さんだって、帰り支度万端整えて、 どんどんステージの方に詰め寄せて行くし。いやはやまったく、なんというセッション だったことか!電車の時間に合わせて終わってしまったのが、とても名残惜しかったです。

 この後、また送迎バスに揺られて駅に向かい、余裕で電車に間に合った訳ですが。 どうやって帰ったのか、まったく記憶にない!指定席取ってあったし、まあ、ぐっすり眠って 帰ったのであろう。
 不健康なジャズファンは、このようにして夏を思いっきり満喫したのでありましたv(^^)


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