10/11横浜、トリの演奏です。
18:30−21:20頃 板橋文夫「大地の歌W」 atランドマークホール
板橋文夫(p,cond)
田村夏樹(tp)、片山広明(ts)、奥野義典(as)、河野雅彦(tb)、吉田隆一(bs)、
竹澤悦子(琴,笙,三味線)、前田祐希(vo)、井野信義(b)、小山彰太(ds)
TOY=立花泰彦(b)、太田恵資(vl)、芳垣安洋(ds)
ゲスト:金子友紀(民謡)
書き漏らしはないかな...?(苦笑)
しかし、他にドラマーはいないんでしょうか。彰太さん当日5本目の出場です。タフ過ぎる!
このとんでもないメンバーの布陣はこのようになってます(笑)
[ds(芳垣)] [b(立花)] [b(井野)] [ds(彰太)] [vl] [ピアノ] || 箏(十三弦・十一弦か?) || ||==== [vo(金子)][tp][ts][as][tb][bs][vo(前田)] |
ご覧の通り、右側がマイク林立、ひしめき合って大変なことに(苦笑)。ベースもピアノの
陰に入って殆ど見えません。当然、PAもすんなりとは決まらず、見切り発車したものの、
しばらくスタッフとミュージシャンでボディランゲージの応酬が続いてました(爆笑)
演奏は3部構成になってます。
(1)
(1)板橋・井野・彰太 トリオの演奏。
からたちの花/この道 とまずは穏やかにスタート。続いて3拍子のJazzyな曲。
ピアノがどんどん激していきますが、ベースはソフトタッチなまま静観。ドラムは職人芸です、いやはや。
(2)更に vl・tp・ts・箏 が出場。曲は Five Steps
暗い雰囲気の混沌とした状態からまずvlが抜け出て、臭くも感動的なメロディを奏でます。
もの凄くリキ入れて弾いた結果、弦を1本損傷(笑)。出番が終わって慌てて袖へ。
ソロはts→tpと続き箏へと引き継がれます。十三弦のドスの効いた音。思わずたじろいでしまいます。
雷の遠鳴りのようなドラムの音に、板橋さんのピアニカが重なりやがて終末へ、
どんどん早くなるユニゾンのテーマ、ついにtpが追いつかなくなくなってThe End 。
ぶんぶん腕を振り回す板橋さんの指揮ぶりが恐い(笑)。
(2)
TOY+板橋文夫
まずTOYだけで演奏。既にvlの弓はお払いの御幣状にボロボロです。
2曲目Better Get Hit in Your Soul で板橋さん登場。3人が声を枯らして歌う曲なんですが、
そこに板橋さんのピアノまで入ったら大変です。昨日ゲーテ座で聞いたときより、気合い入ってたかも。
(3)
Mix Dinamites + TOY つまり全員出場
(1)First Steps
不安感を誘う笙の音でスタート。ただしこれはただのイントロで、本編はドシャメシャのバトルシリーズです。
ベース・ドラムスをとっかえひっかえ、フロントの各自がどんどんソロをとってく訳ですね。
と言うと単純そうですが要所要所で板橋さんが手を振り回してユニゾンの指示を出し、
(つまり、アドリブに全員で合いの手を入れたり伴奏したりして、)
曲調をどんどん盛り上げて行く仕組みで、メンバー気が抜けない(笑)。(多分くたびれ果てているであろう
彰太さん、出番が無くなると袖に引っ込んではまた出てきます。)しかもその間、
ピアノはフェイクファーのようにフワフワの御髪を振り立て振り立てどんどん過激になっていきます。
何故かこれ、ちゃんと収束する。(=曲らしくエンディングする。)エライもんです。
(2)ゲスト:金子友紀 登場
民謡を2曲、それから板橋さんのわたらせ と来ました。
板橋さん、最初の出会いは彼女が小学校2年生の時だそうですが、今いくつなのかな?
振り袖姿が可愛らしい雰囲気の子でしたが。度胸抜群で、ここ一発、という時に「声、出ろ〜」とでも言うように
胸の前で片手をひらひらさせてぐんぐんハリのある声を出してきます。
民謡の方では前田さんが合いの手を入れる役で、頑張ってたけどやっぱ違和感あるなー(笑)
わたらせ 感動的でした。「おいらの村は川のそば 遠くに行くときゃ舟に乗る」
という歌い出しの素朴な歌詞が、歌い手の雰囲気に合ってて良かったです。盛り上がってました。
(3)ゲストが引っ込んで、もうこの後は何が何だか(苦笑)
強引にもう1曲、更に強引に前田さんをフィーチャーしてアンコール。
短めに切り上げる、などと言ってた癖に板橋さんがどんどんソロの指示を飛ばし、
覚悟を決めた彰太さんのソロが壮絶でした。ところが、その後演奏中に板橋さんが姿を消してしまい、
ts→vlとソロを回したはいいがたち行かず「板橋さんはどこ行っちゃったんだろ〜、
板橋さんがいなくちゃ終われないよ〜」と太田さんが歌って、リーダーを呼び返すという(苦笑)。
「あーはいはい」という感じで戻ってきた板橋さん、ヨレヨレです。
この調子なのに、自主的にアンコールやっちゃうんだもんなー。最後にやっと軽いノリの曲になって、
ほっとしたのも確かですが。前田さん本領発揮。
・・・演る方も聞く方も、もう精も魂も尽き果てた、という感じです。終わって外の空気を吸って、
時計をみれば21:30。
ここまで付き合った全員、キ印入ってるかも。
今年の横浜もついに終わりかー。お陰で、感慨もひとしおであったことでした。
思いっきり背伸びをしながら桜木町駅を目指しました。人目?構うもんですか!もうキ印だもん!