今年も残すところ1ヶ月を切ってしまいました。でも、このあいだ一挙に まとめ書きをやったお陰で、大分溜まったネタが捌けたです。今日からは10月ネタじゃ!
10/1 CO2 at新宿PIT INN
片山広明(ts)、林栄一(as)、加藤崇之(g)、早川岳晴(b)、芳垣安洋(ds)
念願かなってやっと聞きに行けました。しかし、よくもまあこれだけ
濃い〜メンバーばっかり集まったものです。
この日までCDすら手に入れてなかったので、予備知識なしに
聞いたんですけど(まあ、他の場面で十分お馴染みの方々ですが)、
こんな混沌とした雰囲気の曲が多いバンドとは思わなかった。
ふふーん、de-ga-showとは大分違うなあ。こっちの方が、よりフリーな要素が強い
っつーか、曲の枠組みが大まかなのかな。
スタート時はちょっと調子出てないように見えました。片山さんと一緒の時は
割と機嫌良く吹いてることが多い林さんも、この日はリードが今一決まらないらしく、
曲の途中で楽屋に引っ込んじゃったり。
あとで片山さんと「すまんね〜」「いやいや」というやり取りがあったげでした。
(遠目に見た憶測ですけど。)
1部後半から、俄然元気に。どんなにメランコリーな曲調でも何かしら波乱含みで、
ノリのいい曲になるともの凄くエネルギーを発散して燃え上がってます。
加藤さんが出す色んな音色がスパイシー。早川さん、ソロが回ってきても
重低音をガシガシ混ぜ込むことを忘れません。芳垣さんのドラム、情け容赦ない!
(乗ってくると目が完全にいっちゃてる感じで怖いっす。)いーなーこの3人組!
片山さんは吹いても野太く元気もりもりという感じですが、人がソロ吹いてるときの
愉快そうな嬉しそうな表情がまた良いんです。林さん、2部最後の曲が
これまた豪快かつブルージーで感動もののソロ。
後半あまりにも楽しかったので、人一倍でかい拍手の音でお客さんを煽って
アンコールに至らしめたのは、私です。うふv(^^)
10/7 モンゴロイダーズ at 西荻窪Konitzs
吉野弘志(b)、林栄一(s)、加藤崇之(g)、小山彰太(ds)
こっちのメンバーも...凄い。でも、こっちは心洗われるヒーリング系サウンド
なのですねえ(基本的には)。CO2とメンバー2人重なってるにもかかわらず。
不思議です。
よせば良いのに、すご〜く演奏者に接近した席に座ってたので、
大地からにじみ出てきたような、風が自分で唄ってるような、雲を楽譜に見立てたような
不思議に気持ちいい音楽は、全部自分のために鳴ってるみたいな錯覚に陥ってしまいます。
実はこの日は大盛況で、ミミズの後方に更に10名以上お客さんがいるんですが。
(これで十分満員。)
いや、こういう書き方すると誤解を招きますね。まるで、ここのバンドは
おとなしい静かな音楽ばっかりやってるように読めてしまいますが、それは違う!
大体、曲目だって前回同様ごちゃまぜで、丸いひずめをもった茶色い馬、
シマフクロウ などのネイチャー系の曲もあれば、スタンダードもやるし
(New Cinema Paradise 、Ask Me Now )他にも南国系のノリのいい曲も
あるし。つまるところ、大地は爆発することもあるし、
雲は雨風をはらんでとんでもない早さで流れていくこともあるわけで...。
ただ、テンポ早く白熱のフリー演奏の応酬という場面でも、
興奮して自分も一緒にわめきたくなる衝動、ってのは起きません。
どうちらかって言うと、稲光に見とれてボーッとしてる状態に近くなっちゃいます。
どーゆーことなんでしょう、これって。
こういう素敵な演奏を聞いた後は、つくづく、こんなことで良いのだろうか、
と思ってしまいます。人間こんなに簡単に幸せになってしまって良いのだろうか、
って(笑)。
幸せ感に思いっきり浸りつつ、ついでに、
演奏後の一服を楽しんでいる演奏者の皆さんのおしゃべりに聞き耳をたてつつ
飲んでいたら終電を逃しまして(苦笑)。終演後遊びに来たピアニストの
Rod Williams と西荻の街を彷徨った挙げ句、どう見ても閉店している居酒屋に
押し入って夜が明けるのを待つというおまけが付きました。
これ、すべて音楽のなせる技!というのはただの言い訳ですかね(^^;;;