何かライブ・レポートをと思ってたんだけどちょっと、どーでもえーことを(またしても) 書きたくなってしまったので、「つまらん」と思ったらすぐにどこぞなりと飛んで下さい。
この街に越してきて1年がたちました。古い物と新しい物と自然と人が
混沌と雑居しているこの街で、どうしてジャズスポットが無いんだ〜!?と、
ある意味ミミズよりも数段ジャズキチの夫と凄く不思議に思っていたのです。
ところが、越してきた途端にここが気に入ってすぐさま
にわか郷土史家ついで路地裏探検家と化した夫、ついにこの間、
ジャム・セッションをやっているお店を発見!早速、夕食がてら出かけたのでした。
初めて、素人のジャム・セッションというものを見ました。面白かった(^^)。 客席にいる人は勿論、カウンターの中にいるアルバイトさんに至るまで み〜んな演る気満々な方々で、ただ聞きにいっただけの2人はすこーし 肩身が狭かったんだけど(^^;)。それはいたしかたない、 ミミズはコードすら分かんないんだモン。(相方は...書くと後で怒られるから割愛。)
進行役のtsの方やハウス・バンド(?)の方々はセミプロとお見受けしました。
その他のとってもチャーミングなヴォーカルのお姉さんはじめ
ペットにピアノにドラムにベースな人々は、レベルもレパートリーも色々。
言ってみればサークル乗りで、当然もどかしい場面もいっぱいあるのだけど、
あの和やかで楽しい雰囲気は凄く良かったな。ジャズって良いなぁと改めて思ったのです。
誰が演奏していても、未熟は未熟なりに、ほろっとその人らしさの出る瞬間がある。
ほんの一瞬だけど、その場限りのバンドにうぉっという感じのグルーブ感が出る。
よしっ良いぞっガンバレガンバレ、とつい身を乗り出して応援団と化すこと数度。
ジャズというのは、(いつも思っちゃいるけど)
本当に色んな聞き所のある音楽だと実感いたしました。
それと合わせて嬉しかったのは、「どっこい生きてるジャズ」の現場を、
またしても見てしまったということですね。
ジャズというジャンルの音楽を集中的に聴き始めてそろそろ5年になりますが、
「なんでこんなにいい演奏なのに、これっきゃ客がいないのよ(TT) やっぱりジャズって
斜陽なのかしら」と悲観させられる場面が本当に本当に、いやんなるくらい本当に多くて。
でも、自らジャズを楽しむ現場を作って出かけて行く人が、
ちゃーんとこんな小さな街の片隅にいるというのは、嬉しいじゃないですか。
世の中、ジャズをBGMにしていることがお洒落な飲食店の謳い文句になってたり、 はたまたちょっとヒップな(?)感じのCMにはジャズが使われてたり、 ジャズ=格好良い音楽・ステータスみたいな捉え方はしっかり残ってるでしょう? 更に一線を越えてもっと広く、ジャズ=参加する音楽になってくれたら、 どんなに良いだろうと心底思って、ミミズもこんなページ続けてたりするんだけど、ね。
最近、ジャズという音楽を全然違う角度から捉えた新しい雑誌が創刊されました。 「Out there」っていう雑誌なんだけど、もう読みました? 去年、確かUnionかどっかでこの雑誌の創刊号を夫と見つけて、 「こんなコンセプトの雑誌が果たしていつまで続くかなあ」「でも、続く限り買おうね」 なんて会話を交わしたのですが、(いや、凄く面白いんですよ。でも、昔ながらのジャズファンの 拒否反応を誘いそうな予感がちょっと...) 案の定たった3号で発売元が打ち切り宣言をしたらしく(^^;) この間、新たな発売元から、 隔月間に改めサイズも小さくなって再出発を果たしました。めでたい! (...すみません勝手にリンク張りました。)
それからこれも最近聞いた話ですが、DJと呼ばれる人々にジャズを聞かせると、 彼らは全ての音楽を自分の音楽の素材と捉えるので、何の屈託もなく「へー、格好良い」 という反応をするのだそうです。
あと、山下さんが客員教授をつとめてらっしゃる洗足学園のジャズコース。 とうとうあれが4年制になるし、知らなかったけど教職課程もあるんですって。 この話にもちょっとミミズ、興奮してしまいました。 ジャズを勉強した音楽の先生!良いですよね。ミミズもそんな先生に習ってみたかった。
ジャズ=格好良い=ステータス、でも敷居が高い、ではなく。
数少ないジャズファンが「ふふん」みたいな感じで斜に構えるのでもなく。
「格好良いから何となく聞き続けてたけど、これってジャズなんだってね」
なーんていうシチュエーションが、当たり前になって欲しいなー、
いや、今に当たり前になるんじゃないか。
ミミズの希望的観測でしょうか?