あーあ、やっぱり...5月は1回も更新しなかったのね...しょうがねーなー>この頁。
●4/16 林栄一 Tribute John Coltrane at名古屋jazz inn LOVELY
林栄一(ss,as)、南博(p)、永田利樹(b)、芳垣安洋(ds)
憧れのラブリーですv(^^) 翌朝は新幹線の始発で出勤しました(笑)。
ちなみに、この興味深いメンバー及びタイトルですが、実はコルトレーンの曲は2曲しかない(苦笑)。
レコーディングを目指しているけど、まだアレンジが進まないんでご免なさい、
だそうで(^^;)、でも替わりに面白い曲がいっぱい聞けて実に愉快でした。
(えっ、レコーディング? ホントホント?)
1部:無題/リベルタンゴ/Night(by南)/Monkの曲/Giant Steps
1曲目「コルトレーンのフレーズが出てきます、分かった人、あとで教えて下さい(笑)」
芳垣さんのタイコがアフロで躍動感あふれる曲、問題の箇所はトレーン狂の夫にはすぐわかったようで
インディアだ、と小声で教えてくれたけど、ミミズにはちーっともわからなかった、
勉強不足を痛感。
リベルタンゴ はご存じピアソラの曲。大好きな曲で涙が出るほど嬉しかった。
原曲の胸に迫るような曲調をいかしつつ林さんらしい歌い上げかたが素晴らしく、涙々。
南さんのpはジャズとタンゴの融合。まだつかんでないなーという印象もありましたが、
この人がこの手の曲をものにしたら凄いですよー、絶対。
逆に3曲目は南さんらしいクールで難解なバラードで、今度は林さんがやり辛そうな雰囲気。
でも永田さんのbと芳垣さんのブラシが美しい。これも完成した暁には素晴らしい曲になりましょう。
で、突然ですがモンクの曲は確実なんですけど。ふっとJonny Griffinの名前が浮かんできたんで、
多分Misterioso 収録曲だと思うんですが、何でした?(誰に聞いてるんだ!)
南さんがじぇんじぇんモンクを彷彿とさせないピアノなんで笑った記憶が(笑)。
1部最後にようやっとコルトレーン・ナンバー。なんてったって芳垣さんが凄い。
林さんは、こういう民族色・人間味ドロドロに渦巻くコルトレーンをやりたいのかな、と一瞬思いました。
明るく熱のこもった迫力の演奏。もっともっと!もっと!!いくらでも聞きたいっ!という感じ。
2部:エルメート・パスコールの曲/古いボサノバの曲/Impression/平和に生きる権利/ナーダム(by林)
アンコール:In the Sentimental Mood/Now is the Time
2部は更に民族の雄叫び全開という感じになってきました。
1曲目は軽快なラテン・リズムに乗って運指練習みたいにフレーズが駆け上がり駆け下りる曲。
南さん楽しそうでしたねー。得意だろうなこういうの(笑)。
次のボサノバはゆったりと穏やか〜な曲でしばし和んで。
そしてImpression なんだけど、原曲7拍子でした?違うよねぇ。
bとdsで渋くスタート。林さんはssで、肩の力の抜けた本当に自由で奔放なソロ、凄い。
pは気持ちよーくいつもの南さんという感じ、dsへの信頼が音に(視線に?)現れてる気がします。
dsはここへ来て完全に爆発しました。早くもこのバンドに芳垣さんのカラーは外せない
という感じがしてきました。
全編通して最もミミズが感動したのが次の曲。酒井俊さんが
戦争で命を落とした子供たちへのレクイエムとして唄っている曲ですが、
作曲者ビクトール・ハラが軍事政権下のチリで(酷い方法で)処刑された人である、
という重い背景をこの日までわたしは知りませんでした。
熱いdsに煽られて、pがssが燃えるようなソロを展開。あくまでも明るい曲調に、
この曲名にこめられた叫ぶような祈りの声を聞いたような気がします。
2部最後、ギターの加藤崇之さん乱入!(あ、髪切った。)
arc.のbで美しくスタート、gにp、これまた山中の清流という感じの美しいもので...
dsも超ナチュラル...こういう曲じゃなかったはずだけどー???
ここで林さん登場!途端にナーダムの熱い世界になだれこみ、後はひたすら突っ走りました。
ライブスタート時、何となくしっくりこなかったpがのってるのってる(^^)。
民族の雄叫び系にあまり縁がなかったと思われる南さんですが、
あの硬質でパーカッシブな奏法は、このバンドにすごく良いアクセントになってると思う。
林さんと演奏してるうちに南さんがどう変わっていくか、注目したいところ。
加藤さんがスパニッシュで攻めてきました、かっこ良すぎ。
林さんの血の叫び、芳垣さんのマグマのような怒濤のソロ。
お客さんも血が騒ぐんでしょう、野次が飛び交います。
ほんっとライブって楽しいねーっ。いやあ、こんなの聞くと嬉しくて嬉しくて。
アンコールはミミズの知らない歌い手さんが入って1曲、それから踊っちゃうような
楽しい演奏でもう1曲。あっと言う間の2時間半でした。
と言うわけで大注目のこのバンド、このあいだ新ピでやったんだけど行き損なったんだよね...(TT)
是非、その後の変化をつぶさに観察したいもので。