7月23日(日)

さて、何から書こう。ちょっと古いネタから行きます。ご勘弁を。

●'99.12/5 TOYmeets黒田京子 at新宿PIT INN
 太田恵資(vl)、立花泰彦(b)、芳垣安洋(ds)
 ゲスト:黒田京子(p)

 ははは、古すぎ!? ここのところ黒田さんをよく聞くので、 ついついこの辺を回想してみたくなるのです。
 黒田さんの透明感とハリのあるピアノが加わって、普段のTOYとはかなり 音風景が違っていました。加えて声に玩具にアコーディオンまで。 あれほどTOYらしいピアニストは他にいないかも...(笑)

 まったくの私感なんですが、TOYの演奏って、部室とかアパートの汚い四畳半とか、 狭〜いところで大の男3人寄り集まって汗かいて(冗談も飛ばしつつ) 音出してる、そういうイメージがあるわけ。黒田さんが入ることで (もちろん、アレンジのせいもあるでしょうが)、急に音が広いところにポンと 出て来た感じ。
 太田さんのバサラスコープ という曲が壮観でした。最初は何か不穏な空気を 感じさせながらも、砂を使ったさざ波の音なんか重ねて (これ、実は太田さんが使う曲を間違えたらしいんだけど)静かにスタート。 それが気が付けば、超過激なブンチャッチャの3拍子に。ブンチャッチャのブンの ところで芳垣さんのぐわしゃん!ぐわしゃん!という破壊的な音が炸裂。 その上をこれまた過激に美しいピアノが流れていくという。 レトロな産業革命時代の工場の白黒映像にこんな音をかぶせてみたい!

 2部のノリは更にすごく。夢のように のきれいなフレーズは 黒田さんが弾くと本当にきれいで、最早いつものTOYとは別物。 そのきれいなフレーズのあとで黒田さんの歌。「(夢みる乙女風に) ひーらいたひーらいた、わたしの夢がひらいた」で、「あなたの夢はなーに?」 と振られちゃったから、太田さんさあ大変。「僕の夢は、えーとえーと」 一瞬目を白黒させつつも作文風に、トルコの王様になってハーレムを作って沢山 きれいな女の人を...もごもごもご...太田のトルコ に移行するのでした。 爆笑ものです。
 立花さんをフィーチャーしたBetter Get Hit in Your Soul も凄かったですねえ。 って、ソロでスタートした立花さんのベースは、相当マジな演奏だったんだけど、 全員がだみ声でがなり立てるテーマの部分になると、みんな突っ走っちゃって。 ピアノはことにドスがきいた(?)感じが素晴らしかったです。

 アンコールはTea For Two でした。黒田さんに 「バースを一緒にお願いできますか?」と太田さん。「真面目に?」「勿論」(!)。 絶対誰かが真面目をぶっ壊すに違いない、さて誰かな?と思いきや、 しばらくはフレンチ・ジャズ風にお洒落に進行。おやおや?という頃合いを 見計らったように歌い出したのは、またしても黒田さんでした。それも思いっきりしな作って 「ふたりでお茶を飲みましょう、あなたでなけりゃ、イヤ!(^^*)」
 これにはTOYの3名、のけ反ってました。いつもなら太田さんが 「お茶いかない?お茶だけだから!」てな感じでナンパするんだけど (相方は芳垣さんがつとめる)、失敗する場面。 いつもと展開が違うぞ、どうするー?思わず目を見合わす3人。更に黒田さん 「ちょっとお兄さんたち!遊んでないで早くお茶行きましょうよ!」 反撃を試みる芳垣さん「いや俺、ウーロン茶、飲んでるんすけど (と、傍らのペットボトルを見せる)」。 しかし黒田さんは許さない。「一人で飲んでちゃ駄目でしょ。 ティーフォトゥーよ? (これまた超可愛い声で)」
 言っときますが、この間ちゃんと演奏は続いているのです(笑)。 最後は、黒田さんが「みんなでお茶を飲みましょう」和音に合わせて 全員お辞儀して終了...。
 あとで聞いたら黒田さんはTOYのCDを聞いただけで、 ろくにリハーサルもしてなかったらしいです。う〜ん、素晴らしい順応性。 大の男3人をブンブン振り回して、向かうところ敵無しという感じの、 この晩の黒田さんだったのでした。


人に見せる日記 目次
ホームページ
製作者=水のなおみ
All Right Reserved by Naomi Mizuno.