3月19日(木)

 着実に春が近づいてます。でもミミズの日記は冬が迫っているところ(大苦笑)。

11/23 MILETOS(ミレトス) at西麻布YELLOW

   ※ジャズフェスティバルと言っては語弊があるのですが、
   会場の2フロアで様々なパフォーマンス(ジャズ、舞踊、
   インスタレーションなど)が同時進行する一大イベントでした。
 B2大地 〜ライブ
  HOPPER'S DUCK/LOW BLOW/de-ga-show/佐藤帆グループ/
  宮野弘紀セッション/JAM SESSION/ZIGLOID7th/KANKULAN
 B1回帰 〜舞踏と様々な形態の芸術作品

 詳しいメンバー紹介は割愛させて下さい。それだけで数十行必要なので。 とにかく、軽く(軽く!)感想を、ね。

 お客さんが集まらなかったらどうしよう!というスタッフの悲鳴を 漏れ聞いていたのですが、蓋を開けてみたらとんでもない。とにかく大盛況でした。 後で聞いた話ですが700人近く集まったそう。普段ジャズのコンサートでは 見かけない客層も随分いて(格好が小綺麗だ...苦笑)、 これはYELLOWといういわゆるクラブならではのお客さんだったのかも。

 チラシなどを見ても、ジャズと他ジャンルのアートとの融合、というコンセプトの他に 「若者にジャズを!」という主催者の意志を感じるイベントでした。
 他ジャンルのアート、ってのは、踊りあり彫刻ありビデオ使った インスタレーションあり。例えば de-ga-show の演奏の時はライブ・カッティング =巨大な切り紙が同時進行する、とか。

 で、若者中心なので、おじさんだらけの HOPPER'S DUCK が1番手で 前座をつとめる、って訳でもないんでしょうけど。全体からすると、 HOPPER'S DUCKde-ga-show は異色だったのかもしれません。 もっとも、この2バンドの時が最も演奏者も客も元気ありましたけど! 立ち見で de-ga-show が聞けるってのは凄く幸せな気分になります。 あれは体動かしながら聞くのが正しい聞き方です!

 他にミミズが気に入ったのは LOW BLOW佐藤帆クインテット。 前者は実につかみ所のないバンドで、ふわふわとおかしみの湧いてくる、 でもどこかしっかりと芯を感じさせる音。綿菓子なのかな?と思ったらカルメ焼き。 (何のこっちゃ。)
 一方の佐藤帆クインテット −佐藤帆(s),古地克成(ds),工藤精(b),和泉聡志(g),佐藤丈青(key)−はごりごりにジャズです。 テクニックもあるのでしょうが、それよりも真っ正面からジャズに 取り組んでる感じが、聞いていて気持ちが良かったです。また聞きたいグループ。

 12時を過ぎるとぐっとお客さんが減ってしまい、しんしんと寒さが迫ってくるのには ちと参りました。どれ、とは言いませんがちょっとぼろくそな演奏もあって (いやまあそのー、楽器演奏なら一流な某さん、人前で唄うのはもうちょっと 鍛錬を積んでからの方が良いんでないかい?、とか、ねぇ)、 このまま盛り下がって終わるのか!? と思っていたらトリの KANKULAN が見事に締めくくってくれました。
 アフロパーカッションのグループで、とてもプリミティブな音。 1人女性のダンサーがいまして、ああいうダンスは初めて見ましたが、 激しい身振りで跳躍を繰り返しながら手足をきりきりと振り回す独特の踊りでした。
 と、思っていたら、どうやらその手のサークルの人が大勢集まっていたらしく、 飛び入りで踊る女性が続出。5〜6人の集団がステージの前で輪になって踊る光景は 圧巻の一言につきました。素晴らしいエンディングでした。

 主催者が苦労してチケット売りさばいてるのを見ちゃったので、あまり軽々しく、 またやってねとは言えないなあ、と思いつつ。一方では2年・3年と続けていく内に、 イベント自体の堅さが無くなって、面白いハプニング続出! の一風変わった催しになるんじゃないか、などとも思っていたわけです。
 そしたらこのミレトス、一過性のイベントではなく、イベント主催者グループとして 活動を継続することにした模様です。( MILETOSのページはこちら。) イベント運営も表現の一ジャンルなんだ、ということを強く感じる試み。 心からエールを送ります!


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