3月8日(日)

●2/2 自遊時在 @サントリーホール・大ホール

 林英哲(和太鼓)
 鼓童:山口幹文(横笛)、齋藤栄一(和太鼓)、金子竜太郎(和太鼓)
 レナード衛藤(和太鼓)+YUKARIE(ts)
 山下洋輔(p)

 構成=山下洋輔、プロデュース=藤岡和賀夫

1部:山下 洋輔  本日の即興〜仙波山/ボレロ
2部:林 英哲   風の宴'98
3部:鼓 童    風雷童/いぶき
4部:レナード衛藤 漂流〜大仏様々/ゴールデン・シューズ
5部:フィナーレ  DONG-CHAN(山下洋輔&鼓童)/彩(洋輔&レナード衛藤+YUKARIE)/
           大団円(山下洋輔&林英哲)/フェスティバル・オブ・ライツ
   アンコール  下山ばやし

 「クローズアップ・ジャパン」という日本文化紹介活動の里帰り・総集編のような催しです。 でも、この顔ぶれがそろって同じステージに立つのは初めてのことだそうな。

 大盛況。メンバーがメンバーなので、お客さんもそれぞれにお目当てが違った でしょうが、とにかく、普段この会場にやってくる客層とは大分毛色の違う (と思われる)聴衆で、サントリーの大ホール(客席数約2千!)が埋め尽くされたのでした。
 様々に趣向をこらした大イベントでしたが、そうさの〜。 先に乱暴な結論を言ってしまえば、明らかに年齢と年季の貫禄が 若さに勝っていた、ということかのう。

 休憩までの1部・2部の迫力ったらなかった。
 大会場いっぱいに響きわたる山下さんのピアノの音は、まさに快感でした。さすが 音響の良さで定評のあるホールですが、弾いている本人には どんな風に聞こえてるんでしょう。私には、壁や天井から返ってくる音を面白がって ガンガン弾いてるみたいに見えたんですが。
 英哲さんは新曲です。左右太さの違うバチを持ち、まず右手で間遠な雷のような 打ち込みを数発。そこに左手が絡みながらテンポアップしていきます。 両手が別々の意志を持っているとしか思えない。演奏が佳境に入った時の あの凄みは、う、う〜、す・ご・い。

 鼓童の3人は、佐渡の波飛沫が聞こえてきそうな勇壮な曲と、祭囃子のような 明るい曲。揃いのはっぴでいなせです。楽しい演奏だったし、よく訓練された ステージマナーが好感もてます。
 鼓童の演奏のあとにレオのを聞くと、彼の太鼓はやはり特異です。 パーカッションとカナ書きしたくなる音作り。気の毒だったのは、 曲の終わり、ちょっと間をおいて気合いの一発で締めるところを、 客席から拍手が湧いてしまったために苦笑しつつ諦めたという場面。でもね、 客席に気迫・緊張感がしっかり伝われば、あそこで拍手は出なかったかもよ?

 山下vs英哲の大団円 は互いの気合いがぶつかり合い火花を散らす 大変な演奏で、この日最大の見せ場となりました。あの太鼓にピアノ一丁で 張り合える演奏家は、まあ、世界広しと言えども山下さんしかおるまい(ふふっ)。

 フィナーレのフェスティバル・オブ・ライツ で全員集合、 鼓童とレナード衛藤が束になって英哲さんに挑んだ訳ですが、全然勝負にならなかった。 (かなわぬまでも、もうちょっと必死の姿みたいなものを期待してたんだけど。) 英哲さんの太鼓に臨む厳しい姿勢と、晴れやかでハリのある自在な音は、 とても若手が太刀打ちできるものじゃあないと、目一杯思い知らされた感じです。
 ミミズもレオとはそんなに年が違わないので、若干くやしかった、かな。


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