「Collective SOULS」インタビュー


「Collective SOULS」のリリース後からの雑誌のインタビューをまとめました。
どういう気持ちで今氷室はいるのか、そして音楽、ロスについて熱く語ります。

 ・「STRANGER」は俺の中の楽曲の完成度としてこの曲の中に氷室京介テイストが
   凝縮されているのよ。歌詞も頭で考えて書いていない。自分の肌から出てくる自然なも
   ので、それがそのまま楽曲にうまい形で結びついている曲なんだよね。
   ”氷室京介”っていうアーティストを語っていいくらいの自信を持っている曲。詩も含めて。

 ・「JEALOUSYUを眠らせて」と「STRANGER」の2曲リテイク。あまりにも歌が
   若すぎたテイクだったんで、それを今トライするとどんな感じかなってちょっと試したかった。

 ・アルバム「SHAKE THE FAKE」はあまり好きじゃない。
   いちばん煮詰まっているウネウネの状態の作品だったからね。っていうのも、
   「Memories of Blue」がある程度売れて、ひとつ目標が達成されて行き先をなくしたアルバム
   なんだよね。どこを見つめてどこに向かって行けばいいんだろうって。

 ・”スティーヴン・スティーヴンス”と出会ったのは大きいですね。ただいくら好き
   だと言ってもこちらに表現したいものがないと出来ないですからね。絶対にカッコいいものが
   できる自信がないと動いちゃいけないと思うし。何となくやりますっていうのは俺の美学には
   ないから。

 ・ツアーは3年ぶりで。何でずっとやらなかったかっていうと、シングルを出して、アルバムを
   出して、全国ツアーっていう決まった流れの中に身を置いて後ろから押される形になるのを
   避けたかったんですよ。

 ・ロスは俺にとってクオリティの高い音楽を作っていく環境にベストな場所だと思うんですね。
   やっぱり、イエスかノーがはっきりしているから、自分にとってはすごく楽だし、アイデアもより
   浮かびやすい。日本人って、お互いの気をつかちゃったりとか、ハッキリ言えばいいのに、
   裏で打ち合わせしたりして、結局結論を曖昧にしたりすることが多いでしょ?でも、それは
   音楽を作っていってくのには不必要なことじゃないですか。自分の性格含めて、
   オール・オア・ナッシングみたいな姿勢がすごく合うなって思いますね。

 ・日本は大事なものとしてあるから。俺は日本が嫌いなんじゃなくて日本にある間違った
   ドメスティックな血、いろんなメディアでプロパガンダされたところを俺がいろんな解釈で
   表現する事によって変えられたらって。それができたら俺の中でピースだよね。

 ・カルチャーをつくる一員という意識があるんですよ。音楽という文化、ロックというカルチャー。
   そういう意味では日本のカルチャーがもっと高いレベルに行く1つの要因に自分がなれればと
   だいぶ前から思ってるんで。

 ・BOOWYに関しては全く考えていないんですよ。それよりもこの自分の10年間のキャリアのほうを
   大切にしたいですから。ありがたいとも思ってますよ、フザケンジャねえゾって思わせてくれて(笑)。
   なんで今さら、後ろを振り向かなきゃいけないんだって。後ろを振り返りながら加速はできないです
   よね。選択肢はそうないと思うんですよ。持続することを美とするか、今ある形を壊して作っていく
   ことを美とするか。僕は、あるものを守るんじゃなくて、全部壊して新しいことをやることに惹かれ
   ますよね。

 ・過去の作品が評価されたりするのはすごく嬉しいことですけど、それに対して思いをめぐらせたり
   することもない。自分にとって一番大切なのは、今とこれからの事だから。チャートやセールスを
   とにかく上げるために音楽制作をしていくようなやり方じゃなくて、これまでの自分のキャリアと、
   今の自分でなければできないクオリティの高い音楽とライブをやっていきたいんです。
   それが自分にとっての満足度なんですよ。

 ・プロだからなんとなくツアーに出て...っていうのは俺の美学の中にはないよね。それよりはもっと
   自分の音楽に対する欲求とか素直になれるエモーションとかを大切にしていきたいよね。そう言うの
   がねLAに住むようになってからどんどん自分のなかにきちっとフォーカスされていってる。
   なにをやらなきゃいけないのかっての、すごくハッキリしてるんだ。

 ・夢...、具体的に言うとさ、自分が自分の作品を作って、ホントにどこに出しても恥ずかしくない
   最高の作品を自分で作れることなんだな。これは逆論になっちゃうけど、物質的なものだったりとか、
   具体的に、例えば、名声欲だとかっていう、そういうものではないよ、俺の夢は。もっと作品に
   対してね。

[8/10UP]