<プレゼン内容:スライド省略>
それでは、ただいまより袋井市における「中小企業振興基本条例の制定に向けての
取組の経過と、今後の展開と言うことで報告をさせていただきます。
まず、条例制定の全国の状況ですが、スライドにお示し、しましたように、平成11年の
中小企業基本法の改正に加え、平成26年の小規模企業振興基本法の制定により「地
方公共団体の責務」が規定されまして、自治体の条例制定の動きが加速してまいり
ました。
実は、袋井市議会でも当該条例に関連する質問が、これまで、私以外に4名の議員より、
一般質問されておりました。例えば、中小企業憲章が閣議決定された平成22年に、「(仮
称)地域中小零細振興条例を制定をしてはどうか」というものや、平成29年にも、「地域
商業振興に関する条例」などを、さらに、全国的に当該条例が多く制定されたのを機に
平成30年、令和元年、にと、それぞれ袋井市議会でも、 一般質問で取り上げ提案され
ておりました。
そうした議会からの提案に対しまして、市当局の市長答弁では、いつも、中小企業への
融資をしています。あるいは、そうした、中小業者の販路開拓のための出店補助もしてます。
さらには、県内唯一のサテライトオフィスで経営支援・創業支援をしています。などの
見解が示されまして、従って袋井市としては「現行制度の活用によって商工団体等と連携
して、中小企業の振興に努めます」ので条例制定はしません。ということで、いつも提案が
却下されていました。
袋井市では、そのような経過でしたが、昨年5月30日 連合静岡の櫻町副事務局長から、
私共連合推薦の議員のところにメールが届きました。内容は、 「連合が2023年度活動計
画に基づき、地域における中小企業・小規模企業を支援するため、各自治体において中
小企業振興基本条例の制定や改訂時における労働団体の役割の追加を求め、政策
制度要請を行っていく」 こんなメールの内容での要請でありました。
しかも、パワーポイントのファイルが付けられておりまして、その内容が、県下35市町、県を
入れて36自治体になりますが、それら自治体の24自治体、67%がすでに当該条例を導入
しています。よと、さらに、県内には23市がありますが、導入してないのは5市のみと言うこ
とで、その5市の内の1市が私共袋井市、ということで、その当事者の私としましては、正直
かなりのプレッシャーを感じました。
さらに、連合の地域役員や組織内議員宛てに、三重県の四日市市で中小企業振興条例
に関するウェブセミナーが7/20日にあるので聴講してほしいというものでした。
私としましては。県はもとより国レベルで進めている、こうした連合の取り組みを受け止め
まして、早速昨年9月の市議会の定例会で一般質問として取り上げました。
結果、市長答弁において、「中小企業・小規模企業の活力が最大限発揮される環境作りを
明文化した条例について関係団体と協議をし、検討したい。」との前向きな答弁をいただ
きました。
というわけで、その後の対応ということで、今後の展開について、少し報告させていただきます。
市では私の提案を受けましてスケジュールを立てて
(仮称)中小企業及び小規模企業振興基本条例制定の検討についてということで進めてい
ただいています。
◎令和5年度条例制定検討会 ですが
まず 、その内容についてですが 条例の制定に向けた検討会ということで
(概要・構成・スケジュールなど)話し合います。
それから構成員ですが、 ・市 そして、・商工団体・静岡理工科大学 ・金融機関代表
それから 後発の強みですが ・労働団体代表 にも入って貰います。
そして開催時期ですが
既に1回目を 昨年暮れの 12月18日 に 実施をいたしました。
2回目は3月中旬を予定しています。
それから◎令和6年度 ですが、条例の検討委員会
を予定していまして
内容的には 条例文の策定を行います。
そして構成員ですが、委員を15名以内としまして
・前段でふれました検討会のメンバーであります
市や商工団体、それから・労働団体代表などに ・中小企業の代表
・大企業の代表、さらに 中小企業等支援機関の代表などで 構成する予定でいます。
開催時期
1回目を4月の中旬〜5月の中旬 を予定していまして
2回目は8月上旬を予定しているところであります。
そして 議会への対応ですが 策定状況を踏まえて進めていく ということで
今年の2月議会に 概要やスケジュールなど 報告しまして
6月から7月ころに パブリックコメントを行い
9月議会では 制定の方向でいます。順調にいけば来年1月施行となります。
以上が、市当局が予定している現状のスケジュールです。
以上、報告させていただきますが、
結論として 袋井市では、連合静岡の運動方針を受けて、 何とか
「中小企業及び小規模企業振興基本条例」の制定にメドをつけることができました。
また、こうした制度政策を進める取組には 下に記載してありますように
「EBPM」が大事だなと感じたところであります。
「EBPM」というのは、皆さんもご承知のように
エビデンス、ベースド、ポリシー、メーキング、の略でありまして
要するにエビデンス・根拠に基づいた 政策立案、その提案の重要性を感じた次第です。
以上、報告とさせていただきます。ご清聴有り難うございました。
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