Canon IXY320
あの、一時代を席巻した超コンパクトカメラ「IXY」がモデルチェンジした。「IXY」は最近の、特にコンパクトカメラとしては異例の3年の長寿命を達成している。また、その間のいかなるときもベストセラーでありえている。ひとえにこのカメラの最初の設計が革新的で、優秀で、先見性のあったものだと敬服する次第である。
さてその跡取りはいかなるものであろうか。まずデザイン的には先代より洗練してきている。先代はレンズ廻りに黒いプラスティックを施していたが、そこまで金属を使い精悍さが増している。ボディー色も先代の少しくすんだ銀色からより精悍な銀色に変わっている(材質は同じステンレスSUS316)。大きさは先代より縦横で3mmずつ、厚みで2.5mm小さくなっている。厚みの2.5mmは約1割減の数字で、かなり薄くなった感じを覚える。重さは10g減だが、薄さのおかげで重さ以上に軽快感がある。ただ軽くなったので手ぶれは要注意である。
レンズは23mm-46mm(35mm換算で29-58)。先代より1mm広角めで旅行の時の記念撮影(スナップ写真)には最適の焦点距離をもっている。明るさも先代より約半絞り明るくなっていて、手ぶれや露出不足に少しだけ強い。ただフラッシュ到達距離がほぼ同じところを見るとフラッシュは少し弱くなっているのだろうか。ISO400はやはり必須である。AFはアクティブとパッシブを使い分ける。これによって遠景までピントをあわせることができる。フラッシュ切り替えや、夜景等の機能を電源を切っても記憶している設定を選ぶことができる。結婚式等、常にストロボを使いたいときは非常に便利だ。シャッターボタンを押してすぐシャッターが切れる、リアルタイムレリーズを選ぶことも可能だ。ストロボ切り替えボタン等が角に設けられていて、押しやすく誤操作も少なくなった。フィルム途中交換ができるようになった。
欠点としてはズームの作動音が耳ざわりであること。できればもう少しズームがほしいこと。トラブル続きだったはね上げフラッシュをやめて、跳ね上がらなくなったこと。フラッシュへの指掛かりは増えそうだ(持ち方は下図参照)。
このカメラのレンズは非球面レンズを2枚使った贅沢な設計である。写りは非常にシャープである。機能的にも洗練に洗練を重ねて使い易くなったのでお勧めできる。注意点としては、フラッシュの到達距離が決して長くないのでISO400を使って近づいて撮影することと、左図の持ち方でフラッシュへの指掛かりをしないようにしよう。
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キャノン販売のIXY320ページ
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Apr.15.1999