NikonのAPS小型軽量一眼レフ--ウーマンズニコンの愛称で発売されているProneaSはNikonにとって大変画期的な商品である。Nikonはいままで小型軽量化することには概して消極的(不得意)な会社であった。しかしこのPronea Sでは非常に積極的に小型化を押し進めている。
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長所としては、まず非常に小型軽量になっていることが上げられる。一眼レフとしては破格の小ささで女性の小さな手には最適であろう。カメラ背面左方にダイアルを設け、露出制御とイメージプログラムをここで切り替えられるようにしている。パッと見てどんなモードがあるかすぐに解るので格段に使い易くなっている。またカメラの電源スイッチはこのダイアルとは別に設けられていて、全く初心者の人などにも安心である。Nikonの一眼レフとしては始めてパノラマやハイビジョンに応じてファインダーが切り替わる。AFの速度はF5には及ばないがF50Dよりかなり速くなっている。ただCanonに比べると、回すものの慣性モーメントが大きいNikon(Canonはレンズにモーターが付いている。Nikonはカメラに付いていてレンズのマウント部分にあるネジ山のようなものを回す)は、モーターが回しにくそうで、動くものに対するピント制御はCanonのほうが早そうだ。露出補正も可能でフリップにかくれた露出補正ボタンを押しながらダイアルを回す。
欠点は以下のことが上げられる。イメージプログラムにスポーツモードが付いていないこと。フラッシュがガイドナンバー約11(カタログにはGN=16[ISO200.m]と書いてあるが、他のカメラは普通ISO100の値が示してある)と小さいこと。あまりに小さくて男性の手には余ること--これを欠点とするのはあまりに贅沢か??.....
写りの良さは次の3つの点に起因している。F90に始まる3Dマルチ測光(距離情報を含めて露出条件を決める測光。距離情報を含んだ測光方法はあまり珍しくないが、それらの情報解析に特徴があるのであろう。)により、特に逆光時に非常に適切に露出を決めてくれることが1つ。TTL-BL調光(フラッシュのみの明るさで写真を撮ろうとするのではなく、今実際に被写体に当たっている光に、フラッシュ光を適度にブレンドして撮影する。)を行う、24mmまで対応した内蔵フラッシュにより、バックが暗く落ちない自然なフラッシュ撮影ができるところが2つめ。そして3つめは、カラー撮影に最適なコントラストを示すNikkorレンズ群を使えることである。フラッシュ撮影を多用する結婚式などでは抜群の写りをしめすだろう。ただし、フラッシュが小さいためフィルムは必ずISO400を使おう。
Nikonの一眼レフはフラッシュでの写りがよいことで定評があったが、小さくて使い易さも備えてしまったことを考えると非常に魅力的な商品である。これでピントあわせがCanon並みになれば、NewEOSKissの最大のライバルとなるであろう。AF-S Nikkorが普及レンズまで付くようになることを切に願うことにしよう。
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