黄色LEDの明るさを比較してみよう
仲間うちでLEDウィンカーバルブを頼まれたので
その下調べとして、ちょっとした実験をしてみました


元祖FluxLED Lumileds社のSuper Flux HPWT-ML00-E4000です
1個150円位する高価なLEDです(苦笑



台湾製Flux LED その名も”食人魚”(笑)
よく解らないFlux LEDです。
ネットオークションで購入
かなりの激安でしたが・・・・・・



秋月で購入したOSYL5161Pと言う面白そうなLED
通常の砲弾型ですがIF 最大定格が100mA
半減角60度、輝度20000mcdと言う凄いLEDです
しかも1個20円と言うのは魅力的ですね



同じく秋月で購入したOSYL5113Aと言う高輝度LED
輝度は1500mcd、半減角、IF共に不明です



LEDテールのページでも使用した照度計
秋月のキットです。
これで明るさを比べてみましょう



こんな物を作りました
手元にあった基板の切れ端と
適当なICソケットを切って作った物です
LEDを挿せば光ります。



まずは、それぞれCRD(E−153)を用いて
VFの実測値を測定します。
実際に測ってみないと固体誤差がわかりませんし
抵抗で電流制限する時の電力計算の参考にもします。


とりあえず、手持ちのLEDのスペックをわかる範囲で

Super Flux 食人魚 OSYL5161P OSYL5113A
VF 約2.6V 1.9〜2.1V 約2.2V 約2V  
IF 70mA 20mA 100mA
明るさ 2.5〜3.6lm 700〜900mcd 14400〜22000mcd 1500mcd
半減角(指向特性) 70度 100度 60度
VF(実測値) 2.24V 1.932V 2.04V 1.938V
明るさの単位がlmとmcdの2種類あることに注意です。
しかも照度計の単位はlxです。
それぞれ明るさの単位ですが、意味が違います
簡単に説明しますが

光を光源から放たれる矢と仮定すると

ルーメンは矢の数、数字が大きければ大きいほどあらゆる方向に明るい光源と言う事です。

カンデラは矢1本の強さ、数字が大きいほど遠くまで矢が届きます
つまり、ある一定の角度で見た時にどれだけ明るいかがカンデラです。

さいごにルクス、これは矢の破壊力
数字が大きければ大きいほど対象を明るく照らせます。

間違っていたら指摘してください(汗

紙に0度、15度、30度、45度、60度の角度で
それぞれ10cmの線を引き、照度計をセット
実験してみたところ・・・・・・


IF=20mA

Super Flux 食人魚 OSYL5161P OSYL5113A
0度 16.5 8.3 33.2 40.4
15度 16 7.7 22.3 3.2
30度 14.4 6.0 6.4 3.2
45度 11.9 5.1 5.5 3.2
60度 3.6 2.8 3.3 3.2
単位はLx(ルクス)です。
あくまでも人間の手で測定しているので多少の誤差はあります。
Super Fluxは明るさはともかくとして
評判どうりの広指向角ですね
5161Pが予想以上に良いです。
それにしても食人魚の成績が悪すぎます。
参考までにLED消灯時(部屋の明かりのみ)で2.7lxでした。
食人魚の60度は測定できていないと言うことですね(苦笑



最大定格ではどうでしょうか?

Super Flux(70mA) 食人魚(20mA) OSYL5161P(100mA) OSYL5113A(20mA推測)
0度 40.6 -- 74.8 --
15度 39.7 -- 50.2 --
30度 36.0 -- 14.5 --
45度 22.2 -- 10.4 --
60度 5.2 -- 5.2 --

5161Pが大健闘です
100mA流しているとは言え
ここまで明るいとは思いませんでした。
15度までならSuper Fluxを凌駕しますし
30度以上でも定格のSuper Fluxと良い勝負です。