さあ、早速ボアアップシリンダーを車体に組み付けましょう





まずはメットインを外します。
オイルキャップの所に2箇所
底に2箇所
シートのヒンジ下に1箇所
合計5箇所のボルトを外すとメットインが外れます。




キャリアを外す
センターカバー(給油工の蓋が付いているカバー)を外す(嵌め込んであるだけ)
サイドカバー(サイド下の黒いPP部分)を外す(前側にタッピング2本とテールランプ近くに多分クリップ(うちのは欠損)
フレームボディーカバーを外す(タッピングが前後に2本と、キャリアで固定されています)

すると、このようにエンジンが剥き出しになって作業効率が良くなります。




クーリングファンカバー(シリンダーを覆っている黒い樹脂カバー)を外します。
左側、右側ともにネジ2本で留っていますが
左側の1本がリアサスの前の工具が入りにくい場所にあり、苦労します。

カバーを外すとこのようにシリンダーが剥き出しになります




マフラーを外します。
シリンダー側にナット2個
横にボルト2本の計4本だけで固定されています。
ガスケット(マフラーについている丸いわっか)を再使用する場合は無くさないように注意しましょう。






ヘッドボルト(DIOは不思議ですね、スタッドボルトでは無くロングボルトでシリンダー&ヘッドが固定されています)を
外すと、この通りヘッド&シリンダーが外れます。
3枚目はすでにピストンまで外しちゃっています。
クリップを外してピストンピンを打ち抜けばピストンは簡単に外れます。
右側にオイルポンプが見えますね。

あ、そうそうクランクケースに残ったガスケットのかすは
カッターの背などで丁寧に落としましょう。
くれぐれもクランクケース内にごみを落とさないように気をつけてください。
(私は穴に新聞を突っ込んで保護しました)





外すのとは逆の手順でピストンを取り付けます。
ピストンには向きがありますので気をつけてください。
(このピストンはトップにEXと刻印が打ってありました)
クリップの取り付けがちょっと面倒です(笑





ピストン&シリンダー内壁に2stオイルを薄く塗り
ベースガスケットをシリンダーに嵌め
そのままシリンダーを取り付けます。
(くれぐれも向きに注意してください)
この時、ピストンリングとピストンのリング溝の出っ張りを
しっかりと合わせて、リングを手で圧縮しながらシリンダーを嵌めます。

次にヘッドを取り付けてボルトを軽く締めこみます。
(ヘッドにも向きがありますので気をつけてください)




ボルトを軽く手で閉めた状態で
何度かキックしてシリンダーの芯を出しましょう。

その後、何度かに分けてボルトを締め込み
(対角で締めていきます)
最後にトルクレンチを用いて規定トルクで締めこみます。
(このディオは1kg/m)




オイルポンプを強化品に交換します。
オイルまみれになっていたので写真がこれしかありません。
まずはオイルポンプ周りを徹底的に洗浄します。
私は泡状のキャブクリーナーとパーツクリーナーを大量に使って
オイルや埃、砂などを綺麗に清掃しました。
ポンプはボルト1本+ポンプを押さえるステーがボルト1本で固定されていますので
このボルトを外します。(先にワイヤーを外します)
あとはゆっくりとポンプを引っ張るとポンプが外れます。
外れにくい場合は少しクランクを回してみてください。
強化オイルポンプにオイルを塗りエンジンに取り付け
純正ポンプに付いていたホースを取り付けます。
純正ポンプに付いていたワイヤーも取り付けます。
アクセル全開位置でポンプの合マークをあわせましょう
私は焼き付き防止のおまじない代わりに合マークよりちょっと引っ張りでワイヤー調整しました。
あとはアクセル全開でオイルホースからオイルが出てくるまで、ひたすらクランキング(キーOFF)します。
キャブに繋がるホース先端から注射器などでオイルを入れておくと
これが呼び水代わりになって簡単にオイルを引っ張れます。

ホース&ポンプ内のエアが抜けたことが確認できればOKです





ファンカバーを付けようとして気付いたことが1つ
プラグの角度がちょっと違う(−−;
プラグレンチも入らなきゃプラグキャップも付きません
しょうがないのでファンカバーを少し切りました(^^;





さあ、ジェットを変えておきましょう。
下の写真の右側がメインジェット、左側がスロージェットです。
このキャブはライブディオZX前期の物ですので
スーパーディオよりも元々ジェットの番手が大きいです(MJ #75→#82 SJ #35→#40)
しかし、78ccでは追いつかないことが目に見えていますので
とりあえずMJを#95、SJを#45にしてみました。
多分、まともには回らないと思いますが
慣らしの間くらいは燃調濃い目で行ったほうが良いでしょう。
慣らしが終わってからしっかりとキャブセッティングを行います。






何故かキック一発でエンジンも掛かったので(爆
外装を元に戻します・・・・・・だけではつまらないので
カウルを取り替えてイメージチェンジしてみました。
ロスマンズです(笑
カッティングシートとステッカーで自作です(汗
前側がどうにもイメージがわかないのでライトカウルが黒
フロントカウルが白のままです(笑
さっさと全部ロスマンズカラーに変更しよう(^^;