正式名称
通称
形式
コードネーム
製作会社
特殊攻撃機 晴嵐
晴嵐
M6A

愛知
全幅
全長
全高
自重
全備重量
12.262m
10.655m
4.58m
3362kg
4250kg
エンジン
馬力
最高速度
航続距離
武装
乗員
愛知 熱田 三二型
液冷倒立V型12気筒 × 1
1400hp × 1
474km/h
1,190km
13mm機銃× 1(後部旋回)
爆弾、魚雷800kg×1
2名
説明
愛知の尾崎紀男技師設計の摩訶不思議な飛行機。
なにしろフロートを外し、翼を折りたたんだ状態で潜水艦に搭載し、直接アメリカ本土を攻撃しようというのが目的なのだから....
とりあえず非凡な発想の攻撃機だと言っていいでしょう
設計自体はすばらしく、直径3.5mの潜水艦の格納筒に格納するために、主翼は根元で後ろ向きに折りたたみ、水平尾翼は根元から約3分の1の所で下向きに折りたたみ、垂直尾翼を上部から21cmの所で折りたたみ、フロートを外して格納するようになっていました。
また、本機のすごい所は潜水艦浮上から3番機射出まで、わずか35分しかかからないという事でしょう。(しかも2番機射出までなら20分で完了)
その上、いざとなったらフロートを切り離し、バランスをとるために同時に垂直尾翼の上部も投棄し、最高速559km(計算値)で飛行出来るという特徴もありました。
このように優れた飛行機でありましたが、母艦となる巨大潜水空母「伊400」型の建造が遅れ、実際に戦隊の編成が完了したのが昭和20年2月で、最初の出動である「ウルシー泊地攻撃」が7月下旬出撃で、ウルシーに向けて航行中に終戦を迎えてしまい、実際には戦闘を経験せずに終わってしまいました。
本機は特殊攻撃機を名乗っていますが、他の「桜花」や「橘花」などの人間爆弾と違い、一応生還を目的に作られた飛行機です。
本機は他に陸上機型の引き込み脚を持つ「南山」と言うタイプが存在します。
とにかく本機は斬新な発想と流麗な機体を持つ私の大好きな飛行機です。
写真の模型はタミヤ模型の1/72の物です。