ガチンコファイトクラブを斬る!
【ファイト】〔Fight〕
@「闘志」の学生語。「――を燃やす」
A〔ボクシングなどで〕試合。「――マネー」
TOKIOが出演する、TBS系列の人気バラエティ番組“ガチンコ!”。
その中でも特に人気の高いのが、このガチンコファイトクラブである。
札付きのワルばかり集めて“3ヶ月でプロデビュー”させるこの企画も、
はや3回目。
毎週のように“信じられない展開!”や“意外な言葉!”であふれる割に、
何故かマンネリの感が拭い去れなくなりつつある。
勝てやしないのに竹原コーチ相手にケンカを売るのも、いい加減にしてほしい。
いくら『このあとリング上で信じられない展開が!』と言った所で、
せいぜい学院生が竹原コーチにドツかれて倒れるくらいである。
突然リング上に貞子が現われて呪いをかける! と、ここまで
“信じられない展開”に徹しきれないあたりが、限界といえば限界なのだろう。
もちろん「どこがファイトクラブなんだよ!」と云ったツッコミが入る覚悟が
必要ではあるが、絶対に“真似出来ない”と云う一点に於いてネプ投げや
しりとり侍のような問題になる事はないだろう。
あってもせいぜい版権の問題くらいで済む・・・といいが。(←弱気)
さて、年末スペシャルでの“2期生・藤野”と“3期生・竹中”のスパーリングは
信じられない展開の末(これはチョット意外)、2期生・藤野の圧勝。
だてに甚平(※1)は着ていなかったと云う事か。
その藤野にしたところで3ヶ月前には「カメラ回ってるから殴らん思ってると?」
などと竹原コーチのむなぐら掴んで言っていたのだから、
今は「堂々と人が殴れるから」と公言してはばからない竹中も、3ヶ月後には
「暴力は良くないよ、話し合いで解決しましょう」位は言っているかもしれない。
ありきたりなワルが3ヶ月で更正(?)してプロボクサーを目指す、
と言う少年漫画御用達のパターンがマンネリになりつつある今、
4期生を募集するなら是非とも違ったタイプの学院生にして欲しい。
すくなくともフレディやゴリラ、できればメカ沢君クラスの
人間離れした強力なワルの登場を期待してしまうのである。
※1 甚平:元は単なる室内着であるが、近年ワルのアイテムとして着用される。
パンチパーマや雪駄と併用するセンスは、既にボクサーのレベルではない。
ってゆーかカタギですらないって!
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