「現代社会を斬る!」





アリー・My Loveを斬る!


【べんご】 〔弁護〕 ―する
     他人または自分の不利益にならないように、いろいろの
     理由・論点から主張して譲らないこと。 「自己――」
【べんごし】〔弁護士〕
     訴訟当事者の依頼・(裁判所の命令)によって、当人を弁護することを
     仕事とする人。 〔刑事訴訟の場合は弁護人という〕

“ アリー・My Love ” と題して放送され、主人公・アリーの自立した(?)
女性像から、日本でも人気を博したアメリカのドラマ “ Ally Mcbeal ” 。
ちなみにアメリカではすでに4作目までが放送されている人気ドラマで、
日本では某コマーシャルに起用され、妙にリアルな腰つきと無表情さから
可愛くないと評判のダンシングベイビーは、このドラマが原典である。

このドラマの主人公“ アリー・マクビール ”は、名門・ハーバード大学の
ロー・スクール(司法大学院)を卒業した27歳の弁護士。
ハッキリ言ってこの時点ですでに、世の中の99%までが彼女に共感した所で
無意味なのだが、同世代の女性からは 「アリーのように生きてみたい!」 と、
多くの 図々しい事この上ない  支持と共感を集めたと言う。

キサマらの様な輩はアリーよりも おしん に学べ!と、小一時間くらいは
説教してやりたい気分である。 まぁ「おしんのように生きてみたい!
などと思う女性がいるなら、それはそれで奇特な話なのだが。

主人公・アリーが、移籍した事務所で元恋人と再会する所から始まるこの話、
弁護士だからといってお堅いキャラでも内容でもなく、再会した元恋人が
すでに結婚していたり、好きな人が出来ても上手く行かない事に落ち込んだりと、
別に弁護士でなく普通のOLでも良かったのでは? と思える内容。

同僚の弁護士たちも独自の哲学を振りかざす拝金主義者だったり、
弁護士としての腕は立つが変人だったりで、見ている分には面白い。
まぁこういう弁護士に弁護を依頼したいとは思わないけれども

弁護士である理由と言って、せいぜい日本のドラマでありがちな
学校出たての普通のOLのくせに、何故都内のいいマンションに住める?
と言った疑問を持たずに済む位のものだ。

ダンシングベイビーの顔といい、人形の顔といい、アニメキャラの顔といい、
変な所が無意味にリアルな割に、映画“パールハーバー”では日本軍が
野外に登りを立てて御前会議をする事になっているのだから、
アメリカ人のこだわりもイマイチ理解できない所ではある。

まぁアメリカでも色恋沙汰は大きな関心事なのだなと、いう事。
そして女性はやはり “ 自立したかっこいい女性 ” である事が恋愛に於いて
別に有利には働かない事がわかっていない
事など、あまり変わらないのだな、というのがこのドラマで分かった事である。

【教訓】

アリーのように生きると彼氏はできない

買い物をする時に、自分の支払い能力を超えた買い物が出来ないように、
恋愛でも自分に不相応な程優れた相手とは付き合えない。
なぜなら、その相手はさらに良い相手を求めているからである。




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