「みずっち的日常」





パソマニア☆すと〜りぃ


「みずっちさ〜、新しいパソコン、なんでPentium4にしなかったの?

世の中、多くの人間は、なにかしらの“こだわり”を持っている事だろうと思う。
この友人Tは無類のパソコン好き、それも最新最速のパソコンを偏愛し、
ベンチマークテストの成績に一喜一憂する“ ベンチマーカー ”(造語)なのだ。

『Pentium4? いらないよ〜、だって高いもん。』
「高いもんって・・・そりゃ多少は高いけどさ、その分速いんだし長く使えんじゃん」
『別にそんな速くなくたっていいよ、とりあえず使えりゃ。 それに Athlon だって   決して遅くないぞ、クロックだって1.2Ghzだしな』

私の買ったパソコンは、CPUがAthlon1.2Ghzで、DDR266メモリを
384MB搭載。 ビデオカードもGeForce2GTS pro。 Tには
「決して遅くない」という言い方をしたが、実際には相当速い部類に入ると思う。

TのパソコンはPentium4の1.5Ghzで、RDRAMを512MB、ビデオカードが
GeForce2GTS ULTRA なのだと言うから、確かに速いのだろう。
ただ、その速度の差に10万円の価値を見出せなかっただけの話である。

そしてTとパソコンのスペックについて討論するくらいなら、ロン毛のナンパ野郎と
風邪について熱く語ったほうがマシ だと思ったせいでもある。

「でも次のWindowsXPは、きっとPentium4に最適化されるんだしさ」
『い〜じゃん、なったらなったでその時考えるよ。 どうせどんなの買ったって、
 最速なのは短い間だけだって。 それなりのを買い継いで使う方が得だろ?』
「速いパソコンを気分良く使えれば、多少割高に
 ついたっていいじゃん」

『いや、それはちょっとパソコンの選び方間違ってるよ・・・。』

パソコンはムーアの法則(1年半〜2年でCPUのクロックは倍になる)に則って
目覚しい製品開発を続けており、どんな製品も1年を待たずに陳腐化する。
そして最新最速の製品は高額でも、半年も経てばその値は大幅に落ちる。

つまり極端な話をすれば、30万円のパソコンを3年使うよりも、
15万円のパソコンを1年半で買いかえる方が高性能を維持できるという事だ。
最速のパソコンを毎年買いかえる Tには関係のない話だが。

「パソコンの話じゃないけど、俺そろそろクルマ買いかえようと思ってさ〜」
『ほう、クルマね。 どんなの買うの? ランエボ? インプレッサSTi?
「いや、そ〜いうのじゃなくもっと普通のクルマ。 ステップワゴン とか Bb
 あたりを考えているんだけど」

『え〜、あんなんが普通か? 車高高いし、パワーもないしダメじゃん!』
「大きすぎないし、荷物も積めるし、それにそんなに速くなくていいから
『クルマなんて荷物積めなくても、車高が低くて
 速けりゃいいじゃん』

「いや、それはちょっとクルマの選び方間違ってるよ・・・。」

【教訓】

個人のこだわりは、人には理解されない物なのである。




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