引っ越しの季節
春は引っ越しの季節。うちのアパートも、A棟とB棟のあわせて全16
世帯のうち3世帯が引っ越していった。
そのうち、うちの下の部屋に住んでいた人達が、すごいものをごみ捨て
場に捨てていった。「スピーカーが捨ててあるよ」という嫁さん情報を
もとに外に出てみると..... そこにあったのは、D−77であった。
そう、あのゴッキュッパ戦争の引き金となった、オンキョーの初代
D−77である。後で調べたら、かれこれ14年前のモノだった。
「これは勿体無い」と思って、ごみ捨て場から出そうとしたその瞬間、
それは無意味なことが分かった。右スピーカーはウーファーユニットが
抜かれており、左スピーカーもウーファーユニットのサスペンションが
全周にわたって破られていたからである。その家庭には小さい子どもが
いたから、きっとその子どもにいたずらされたのだろう。
そうは言っても、私がオーディオに染まり出した頃のモデルがこうして
捨てられている姿を見ると、やはり心苦しい。実家にあるケンウッドの
LS−990ADとほぼ同世代、同価格帯のライバル機だったので、
なおさらである。
うちも、もうすぐ子どもが歩き出すようになるだろう。いたずら対策を
考えておかねば。小さいスピーカーでも買おうか。むかし欲しかった、
ボーズ101イタリアーノを物色中であることは内緒である。
そういえば、いま使っている最古参は、トリオのチューナーだ。中学
3年の秋に買ったはずだから、もう15年近く使っているのだなぁ。