『グローカル』599号(10月22日号)より
二〇〇一年九月十一日、世界は合衆国における恐ろしいテロリストの攻撃に衝撃を受けました。RAWAは悲しみと暴力と恐怖のこの野蛮な行為に対する非難を表明し、他の人々の側に立ちます。
RAWAはすでに、合衆国はこれらの危険で罪深く反民主主義であり女性を抑圧するイスラム原理主義政党を支えるべきではないと警告を発してきました。なぜかと言えば、宗教的運動やタリバーンは自国民に対するあらん限りの憎むべき犯罪を犯した後には、同様の犯罪を「異教徒」とみなすアメリカの人々に対して犯すことになんらやましさを感じないであろうからです。
権力を培い維持するためには、これらの野蛮な犯罪者達はどんな犯罪的なやり方にも容易に移行する用意が出来ています。
しかし不幸なことに、私たちは、そこからタリバーンが生み出されていくことになる数千の神学校を作り出していたパキスタンの独裁者ジアウル・ハク将軍を支持してきたのは合衆国政府だと言わなければなりません。同じくはっきりしていることは、オサマ・ビンラディンはCIAのお気に入りだったということです。しかしもっと嘆かわしいことは、アメリカの政治家が我が国における親原理主義者政策から教訓を引き出せず、あいかわらずあれやこれやの原理主義者の集団や指導者を支持し続けていることです。私たちの意見は、原理主義者のタリバーンや宗教的運動を支持することはすべて現実的には民主的な女性の権利や人権の価値を踏みにじることになるということです。
テロ事件の容疑がアメリカの外部でかたまったとしても、原理主義テロリストがそれを生み出した張本人を滅ぼそうとしているのだ、という私たちの一貫した主張は、再度、証明されたことになります。
合衆国政府は、初めてでもないばかりか、これで終わりでもない今回の恐ろしい事件の根元的な原因を考えるべきです。合衆国はアフガニスタンのテロリストとその支援者への援助をきっぱりとやめるべきです。
この犯罪的な攻撃の後、タリバーンとオサマ・ビンラディンは合衆国政府の主要な容疑者となったということで、合衆国は、一九九八年にタリバーンとオサマによって引き起こされた犯罪のために数千人の罪なきアフガニスタン人を殺したのと同様に、アフガニスタンを軍事攻撃にさらすのでしょうか。アメリカは数千もの恵まれない貧乏で無垢なアフガニスタンの人々を犠牲にするこのような攻撃を通じて、テロリズムの根本原因をぬぐい去ることが出来ると思っているのでしょうか。あるいはそれはテロリズムをかえってより広く蔓延させることになるのではないでしょうか。
私たちの視点から見ると、二十年以上にわたる永続的な災害に直面している国に対する広大で無差別の軍事攻撃は誇れるものではありません。私たちはこのような攻撃がアメリカの人々の意志の表現だとは思いません。
合衆国政府と国民は、貧しく荒廃したアフガニスタンの人々とテロリストの宗教運動やタリバーンの犯罪との間には広大な違いがあることを知るべきです。
私たちは再度、私たちの合衆国の民衆に対する連帯と深い悲しみを伝えると共に、私たちはまた、アフガニスタンを攻撃し、零落し貧窮した多くの人々を殺すことは、いかなる意味においてもアメリカの人々の悲痛を軽減することにはならないと信じています。私たちは偉大なアメリカの人々がアフガニスタンの民衆と数百人の原理主義テロリストとを区別しうることを心より願っています。
私たちの心は、合衆国の人々と共にあります。
テロリズムを倒せ!
アフガニスタン女性革命協会(RAWA)
二〇〇一年九月十四日
アフガニスタン女性革命協会のwebサイトはhttp://www.rawa.org/
(タリバーン政権の弾圧下で女性の人権のためにたたかっているRAWAが空爆開始前、米軍によるアフガニスタン攻撃に反対して出した声明。民主主義と女性の人権を蹂躙してきたイスラム原理主義者たちを米国やパキスタンが長年支えてきたことを指摘。戦争の犠牲になるのは民衆であると米軍の攻撃に反対している。編集局仮訳)