きいき
2006.4.21
随録(利楽の世)

「利楽の世」の利楽とは便利で楽しいという私の造語である。
便利な世の中の代表は、コンビニエンスストアだろう、24時間いつでも利用できる。
ジーンズ屋さんまで24時間 オープンしているのには驚く、夜中にジーンズ買う奴がいるのかと思うのは年寄りの証拠、買う奴がいようがいまいがあけておくのが今風なのだろう。
午前1時までオープンしているスーパーストアもある。
よくあるディスカウントストアだって夜9時ごろまで開いている。世の中、これが常識らしい。するとここで働いている人が食料品を買おうとすれば、深夜1時のスーパーへ行く。そのスーパーの店員さんは24時間オープンのコンビニで買う。
すべてのお店が24時間開いていれば、なに人にも便利なわけだ。
便利なものにケータイもある、お財布の代わりになるようだ、電話会社もクレジットをはじめるという。私たちに関係がありそうな介護ロボットというのが20年後に出来るそうだ。もちろん今でも介護士さんの力仕事をサポートするロボットはあるようだが、将来は介護士さんの代わりをつとめるようになるらしい。タイムトリップしてみょう。


2026.4.21
随録楽の世)

左が介護ロボット、右が被介護者の私
余りうるさいからコンセントを抜いたんです。
このページの発行日を見ていただきたい。2026年?、間違いではないのです。私がホームページをつくりはじめて 23年になるのです。
ええ~今、私はすこぶる元気で御歳84歳になりました。今日も元気にウオーキングをやり、さきほど風呂に入り、ビールを一杯飲んで利楽す(リラックス)しているところです。
別に老人ホームに入っているわけではありません。多少傾きかけた自分の家で、そういまでも一人で暮らしてますよ。
ご近所の皆さんもみなさ~ん、同じように元気にウオーキング、グランドゴルフ、ビヤパーティを楽しんでいます。
なぜそんなに元気?かって。

それはネー、20年前に当時、経産省ってお役所があって~、今なんって言ったけ、なんでもカタカナだったよ。
そこが~、20年後に介護ロボットを使えるように”戦略”を立てたんですよ。
日本って~、すご~いところは、やるんです。20年も経たない、今から5年前に介護ロボットが真老人一人に”1人”レンタルできるようになったんです、介護保険で。
えっ、真老人ってえのは、むかし90歳過ぎても現役で働いていたお医者さんが考えた、今の70歳は鼻垂れ小僧、真の老人は80歳以上だってえことらしいですよ。
そんなに元気なら、介護は関係ないのでは。という疑問がありますよね。独居高齢者には予防の意味も含めロボットがレンタルや購入できるようになったんです。
団塊の世代が大量に介護施設を入所する時期になって施設が不足してくるんです。そこで在宅介護の独居者に介護ロボットを優先的に割り当て施設入所を遠慮してもらおうって寸法だそうです。

もちろん介護人の不足の解消が目的だったらしいんですが~、思わぬ効果があったそうですよ。
相手がロボちゃんですから、わたし達は気兼ねなしに遠慮せずに言いたいこと言えるじゃないですか。
ロボちゃんがついてる真老人は、み~んな元気になっちゃったんです。

困ったことに元気な老人にロボットの方が酷使されて悲鳴を上げているんですってヨ。 昨年秋に”介護擬人保護法”が成立してロボットも1日の労働時間が決められたんですよ。
要するにロボットも休ませてあげないとバテちまうんですよ。バッテリーがあがっちゃうんです。とくに屋外で動きの激しいいのはダメね。買い物に行ってもらうとすぐバテちまう。室内はいいですよコンセントにつないでますから。
ところでロボットは特注すれば、特定の人に似せてつくってくれるんです、ちょっと高くなりましたけど。私は自分に似せたんです。影武者みたいなものです。いいですよ代わりに役所に行ったり・・・。

何をやってくれるか。?食事の準備、洗濯、掃除、電話の対応、何でもやってくれるのよ。
昔はさ~、こんなことよくあったよね。
夕食をとっていると電話が鳴る、「XXXトレーディングのxxといいます。お食事時失礼ですが・・・」。
夜9時ごろワインを飲みながらテレビの綾戸智絵LIVEをみていると電話が鳴る、「日本橋にある□□のXXといいますが、」
こっちのことなんかに構っていられない、自分の仕事をひたすらするばかり。
当時はまだ22時まえに終わるようだが、いまでは24時間のべつ幕なしにかかってくるでしょ。
夜半、2時ごろようやく寝付いたころだって電話はかかってくる「・・・未公開株のご案内・・・」
ぜ~んぶ、ロボちゃんがベルがなる前に受話器を取って相手してくれる。ちゃんと最初にこの手の電話はうまくあしらいなさいと教え込むの。きっと電話をかけてくる方もロボットだよね。

食事を作ってくれるロボちゃんには、最初にこちらの好みなど希望をセットするのがたいへん!。
まず「何歳まで生存を希望しますか」って聞いてくるんだよ。
試しに「150」と入力すると、「数値が大きすぎます、人間は120が最大値です。再度入力してください」って。
じゃ、「120」を入れると「あなたは過去の不摂生により、最大値は86です」とさ。
これをもとに日々、摂取するカロリー、栄養を計算するらしい。
味付けの好み、好きな食べ物など入力しているが、これはあまり聞き入れてくれない。濃い味付けをセットしていても「夕食の塩分量は6g/3x365x2」。トータル 塩分量から摂取量を算出し、調理をしてくれるんです。何ごとも数値で管理してくれるんです。健康なわけですよ。
夕食時、冷蔵庫から缶ビールを出そうとするとロボちゃんがわめきだすんです。「カロリーがオーバーする恐れがあります」。私は思わずロボットのコンセントを抜きましたよ。そしてワインをやっています

2年前から、育児ロボットを対象家庭に配りはじめたそうです。昔の名前が厚労省という役所と管轄争いをしている、相変わらずだねお役所ってところは。
ロボットの方はドンドン配られ、若いお母さん達の評判はいい。なにせ出産後すぐにロボットへ預けるんだってよ。赤ん坊の面倒、み~んなみてくれる。おむつ交換、ミルクつくり、お風呂などやってくれる。お母さん達は自分の好きな仕事とかお喋りができるんです。
ロボットは乳母みたいなもんですな~。「生みの人間、育てのロボット」なんて言われますよ。赤ん坊が物心ついたとき、どうなるんでしょうね。ママの方を振り向かず、ロボママの言うことはよく聞くらしいですよ。



なあ~んてことになってるかも。

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