きいき
2006.10. 11
随録(脳を鍛える)

なっ、なんと27歳!(ゲーム機)
私は帰宅後、小物、たとえば鍵などをよく定位置に置かず、そこらに置くクセがあり、あとで探すのに一苦労することがある。ふと無意識に置いた場所を忘れる、この現象は<短時間の記憶力>が衰えているのだろうと思う。
このままでだいじょうぶかなと心配になることがある。
ウオーキングを続けることにより、筋肉や心肺機能を鍛えることが出来るように、私の脳もトレーニングを繰り返すことにより幾分でも機能低下を抑えられるのかもしれない。脳力維持も私にとってチャレンジなのである。

  脳年齢チェック
6月中頃、ゲーム機で脳年齢チェックを試した際、57歳と表示され喜んだことがあった。そのゲーム機には脳年齢のチェックとトレーニング機能がある。「読み」、「書き」、「計算」で脳を鍛えることが出来るそうだ。
このゲーム機のソフトは本屋さんの店先に脳年齢に関する著書が並んでいる東北大のK教授が監修している。ここ数年大いに稼いでいらっしゃる方だ。
脳の活動状況をセンサーでピックアップしコンピュータに表示し、どのようなトレーニングをすれば脳が活動するか脳の活性化を研究しているという。
その教授は何ヶ月か前、テレビに出演して「脳トレ」について話していた。その番組で記憶に残っていることは・・・

①  単純な加減乗除の計算の方が複雑な計算より、脳は幅広く動いている。
②  散歩も新しい道を歩く方をオススメ。
③  カラオケよりアカペラの方がオススメ。
④  ジャガイモの皮むきは皮むき器より包丁で。   などなど

このゲーム機で脳年齢をチェックしているとだんだん若い数字になってきた、最も若い年齢は20歳だそうで、写真はある日の結果で 27歳となった。
毎日、このような年齢になるわけではなく平均すると 40歳前後だろうか、それでも20歳以上も”若返っている”ことになる。
いつの日にか20歳を達成したいものと欲張っている。

このゲーム機で若返るには、どうもコツがあるようだ。脳年齢チェックはランダムに選ばれた3つのゲームの結果で判定される。
最初はあとだしジャンケンである、これは必須のようだ。勝ちや負けを指定される、パーが出てきて負けるには?と来る。時間勝負である。
ふたつ目は36個の漢字や、ランダムに配置された25個の数字が現れる。2分間で記憶するわけだが、数字の方はロケーションも覚えなければならない。いざ記憶を吐き出すとき、時間が余ってしまう。それだけ脳のメモリーにインプットできていない、記憶したように見えてもすぐ消えてしまうということである。
3つめは1桁の足し算を繰り返すのだが、数値が次々に消えていく。答えを書きながら加数や被加数を覚えておかなければならない。これも時間が評価要因である。また10個の数字に対応して記号やひらがなが現れ、ランダムに指定された番号に対応したものを書き込んでいく。ひらがなといっても普段使っていない「ゐ」や「ゑ」である。私はこれが比較的得意だ、書く手と読む目を別々に働かせる。
このように瞬間記憶力や瞬間的な判断を求められるゲームからなっている。

人間の記憶は、3種類の記憶があり、短時間の記憶、長時間の記憶、身体で覚えた超長時間の記憶 があるというそうだ。(何ヶ月前かに読んだある本そのように書いてあった)
歳をとってくると短時間の記憶力が衰えるようである。私はこの記憶力を試すゲームのとき、評価が低くなり50歳代になる。 記憶力強化が求められている。

  認知症予防
この秋、新聞の家庭欄に「認知症の予防」についての特集が数日間載っていた。
それによると予防法のひとつとして日記を書く場合2、3日前のことを思い出し書くこと、また食事の内容を思い出し書き出す、このほか食事の内容に注意、有酸素運動の実施、ストレスを避けるなどの 方法が示されていた。しかし決定打はないという。
私は自分に都合のよいところを実践している、たとえば「赤ワインを飲む」、「30分の昼寝」など。

ついついこういう類の予防を見ると、自分にもそれが適用されると思いがちである。例えば赤ワインを飲む習慣のあるグループは飲まないグループより認知症の割合が少なかったと書かれていると、飲む習慣が効果があると思いがちである。しかし割合が少ないだけで罹病しないわけではない。
自分がそう信じることが重要なのかもしれない。

  トレーニング
このゲーム機のトレーニング機能は登録者のトレーニング程度により増えていく仕組みになっている。 今の私には次のようなものが設定されている。
漢字書取、算術記号、名曲演奏、漢字合成、聖徳太子、記憶加算、音読差分、日付計算、四字熟語、釣銭渡し、高さ数え、順位数え、時計判断、英単書取・・・。
苦手なものは、短時間の記憶力を要する音読差分、高さ数え、順位数え、などの時間勝負のもの。

また頭が固くなってしまっているのだろう、漢字合成も少し難しくなるとお手上げとなる。最初は簡単なところからはじまり、分解されて「エ」と「ナ」になった漢字を書く。
聖徳太子は10人がしゃべることを聞き分けたという。このゲームはたった3文字の単語二つまたは三つを同時に言われる。なかなか聞き分けられない。例え聞き分けたとしても一つを書いているうちにもう一つを忘れてしまう。
漢字書取、四字熟語では、読める漢字でも書くことが出来ない、これは現在一般的に言われていることであるが。
そばに漢和辞典などを置いて頑張っている。鬱という字もこの歳になってようやく書くことが出来た。
地道なトレーニングに汗(?)を流している。
母は晩年になってもクロスワードの雑誌を眺めていた。私も最近は週一回、新聞に載っているクロスワードや数独を楽しみにするようになった。 1年後に脳が若返っていることを期待して。


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