活きいき
2009. 7. 2
随録(日々是好日・・・?)
ただいま梅雨の真っ只中、7月になってうっとうしい日々が続く。 こういうことが言われていたような気がする、「大工殺すにゃ刃物は要らぬ 雨の三日も降ればいい」
私にも当てはまりそうだ、雨空で外出を控えていると気持ちが梅雨空になってしまう。日々是好日とばかりはいかない。
久しぶりの美術館
会合で新宿に出たついでに東郷青児美術館に寄り、「岸田劉生没後80年展」を鑑賞する。
会合は12時まで、そのあと紀伊国屋地下の「XX屋」がお昼の定席。 日替わり定食、海鮮うどん定食、私は少しヘルシーを意識して焼き魚・・・。 たいていの方はビール小、あるいはランチビール。 ランチビールの方が少し量が少ない。
サブナードを歩きながら、別れしなに”私はちょっと美術館によって・・・”
「ええっ?」怪訝そうな顔をされる。
このあたりから地上に出ればいいかな・・・。ビルをぐるっとまわって美術館の入口へ。専用のエレベータで42階へあがる。
中へ入ると写真のような眺めに出会える。 この前に来たときは、このビルは建築中だった・・・。ずいぶん前のことになる。
シルバー料金を払って入る、それほどギャラリーはいないようだ。 大半は中高年のご婦人が多い。 まれにご高齢の男性の顔が見える。
今回の展示は肖像画をこえてとサブタイトルがついている。 麗子像、自画像、友人の肖像画が多い。 「岸田の首狩り」と言われたそうだが、人間が好きだったかららしい。
劉生は昭和4年38歳の若さで他界しているが、その若さで「内なる美」を追求し奥の神秘を求めていたそうだ。 肖像の描かれ方は古風かもしれないが知的な美しさが感じられる。 特に鑑賞を終えて外で見た現代と比べ、単なるキレイと異なり「知」が感じられた。
シティ・ウオーク・・・そして
久しぶりのウオーキングは渋谷から目黒までのシティウオークだった。 道中から反省会まで軽口をたたく。
恵比寿ガーデンプレイスのタワー、39階で霞んだ渋谷、新宿方面を眺めついでに用を足す。
「39階から霧散する様子を眺められたらいいね」
目黒駅の交番の前で解散式、「今日はお疲れ様でした、反省会はアトレの・・・」。 私は思わず声が出てしまった「自首したい方はそこの交番へ・・・」、おまわりさんも「どうぞ・・・」だって。
日本酒組と焼酎組に別れて席に着いた反省会も2本のボトルが終わると先発組は次の工程へ。 両組の組長がケータイで連絡を取り合い、5人いた部屋が倍増する。 お酒を召し上がらない女性二人も加わり大いに盛り上がる、 グー。
早いもので、もう5年・10年・・・そして
前日に続いて、問いかけに返事をしない、りうくんのご機嫌がよくない。 ”少々拗ねているな・・・と思う。
理由は分かっていた。 夕方、耳鼻科の帰りに「アイス食べたい!」、「おなか空いた!」という要求に応じなかったからだ。
そのときから返事をしなくなった。 別れてからママに注意されたらしい・・・、「だって、ジイジとごはん食べたかった」のだそうだ。 要求に応じなかったのは、その前々日にアイスを食べさせていたからだ。
ジイジはアマイ・・・たいてい言うことを聞いてくれると思っているらしい。
孫となるとどうしても甘くなりがちである、せっかく素直に育てているのをぶち壊しては申し訳ないと思う。
・・・でその日は、ママに断っておいて帰りに上層階のレストラン街へ向かう。「りうくん、何を食べたい?」
「アイス・・・」と言ってその店へ向かっていく。
「アイスは、ごはんの後で・・・」 小児用の椅子を断り私の隣に座り、そして私の右ひざを椅子代わりに座る。 不安定な座りごこちだろうに・・・。
ご機嫌が悪かったり、良かったりするのも成長している証拠。 今月は誕生月、もう5年たった! そして来月は家内が旅立ってもう10年・・・ぅむ~
寡夫となったとき、1年で後を追う人と、乗り越えた人は生き延びる・・・と聞いた。 どうやら私は後者の方らしい。 その道ではいい加減なことを精進と言うらしい、まだ足りないような気がする。
名優マルチェロ・マストロヤンニが「みんな元気」で演じたシチリア島に住む寡夫は本土に点在する成長した5人の子供たちを訪ねたあと、「みんな元気だった・・・」と報告し、自分の口に当てた手を妻の墓石に置く、何とも粋な所作に感心する。
20年前のシネマだ、マルチェロも亡くなって13年。
エコ・エコ・・・エコ(?)
詳しくは知らない、エコポイントの冷蔵庫、テレビの売れ行きが好調だそうだ。
我が家ではエアコンがとうの昔に壊れてしまい使っていない。
車もエコ・カーが順調だと言う。 先日訪ねてきたHクンの車はハイブリッド車らしい。 排気量は私のより大きいが燃費はず~っといい。 地球環境にやさしい車といえる。
日本では絞れるところまで絞っているそうだから・・・、そのうち、燃費の悪い車に乗っていると、まわりの目を気にしなければならなくなるかもしれない。
家に太陽光発電装置を付けていないと、「地球環境を気にしていない人」なんて後ろ指差されるかもしれない。
市役所からあなたの家の二酸化炭素の排出量はXXXkg以下に抑えてください・・・なんて、そして
電気料金のほかに排出量取引分だと強制的、余計支払うハメになるかもしれない。
「あなたは肺活量が3000ccですよ、わたしは2500ccですからね」。
エコ・カーに乗っても停車中にアイドリングしていた時代が懐かしい。
なぁ~んていう時代にならなければいいが。