きいき


2009.10. 4
随録(・・・生活力

なぜ、女性の方が長生きなのか・・・
女性が圧倒的に多い (天覧山にて)  
 と言うことが家族会で話題になった。
「それは生活力があるからだと思います」 Hさんの発言である。 私もHさんの介護の様子を伺っていて、また私自身の生活から同感であると告げた。
 Hさんは奥さんをデイケアと在宅で介護されている。 比較的症状は落ち着いているそうだが、日々の家事にご苦労されているようだ。 私は家事から開放されたいと思ったときはいつでも手抜きすることが出来るが・・・。
 生活力といえば現役の頃は稼ぐ能力を意味していた、年金生活者となった今では稼ぐということはなさそうだ。 日々の家事をいかに遂行していくかが問われる。 サラリーマンだった男は定年まで家事に無縁だった、Hさんをはじめここに出席している男性は現況におかれた時から生活力が験されている。
 私が「部屋の隅々にわた埃が溜まっている」と言えば、女性たちから「汚れていたって死にはしないよ」 ありがたいお言葉だが解決策ではない。
 永年家事をやってきた(昔の)女性は家事の手を抜くところ、やるべきことを心得ている。
 やはり、生活力がある! 強い!  この強さが長生きの秘密だと思う。 Hさんもそうだろうが、「ああ、もう面倒だ」と諦めてしまう。

男がしぶといときも・・・
 9月最後の健歩クラブは飯能市の天覧山から多峯主山だった、標高は190、270mと低いが天候もまずまずで27名参加のハイキングとなった。
 帰りは6人が所沢で途中下車して一杯やることになった。
二人がけのテーブルを寄せて向かい合い割引のビールで乾杯、つまみは野菜サラダや枝豆・・・ヘルシーである。
 向こうのテーブルで食事をしていたオジさんたちが「じいさんたちがまあ、昼間っから酒食らってる」と思いながらこちらを見ている。 
 中ジョッキーが空になると日本酒にしょうとなった。 「ウラガス・・・にしようか?」
 一合(800円)、6本頼むと店のおねえさんが”そんなに呑むの?”と言う顔つきをする。
リーダー役のTさん「一升瓶にしようか」。 6人なら一人2合以下なのである。
おねえさんは一升瓶というメニューがないから ”そんなに呑むの?”と言う顔つきで「店長に相談を・・・」と。
いつになっても芸術品?・・・  
結局8000円で交渉成立。
 私は交渉の成り行きを見守っていたが、一合徳利には普通7勺しか入っていないのだそうだ。 (後日我が家の徳利で験してみると首上まで入れて8勺だった)
さすが、慣れた人は違うなぁ。

それでも時は流れて・・・
 最初に就職した会社を定年退職して10年を越える。  その会社にはOBネットがありときどき覗いている。
 そこには新入会員(つまり定年退職し入会した人・・・)や訃報情報を紹介されているコーナーがある。
新入会員の名前を見て ”ああ、あいつもそんな歳になったか”と思い。 また最近の訃報情報では見覚えのある名前を見つけ ”そうか、あの人もとうとう・・・。私より一回り上だったのか。”と  合唱!
 時は流れているからいいのであって、これが澱んでごらん、大変でっせ。


隋録