たび
楽しむ
2005. 10. 11
たび(秩父)
16号→(飯能市)→299号→秩父神社→高篠鉱泉→140号→長瀞→140号→三峯神社→(塩山市)→勝沼IC→八王子IC→帰着
前回の小旅行から1年半が過ぎた。とは言っても体力の維持のため、近場のトレーニングは欠かさずにいた。しかし1年半、どこへも出かけずにいると体が楽なことを覚えてしまい、出かけるのが億劫になってしまう。ともかく出かけなくっちゃ。
秩父神社と三峯神社に参詣できれば目的達成である。それに食事の準備を自分でやらなくてすむだけでもよい。
今回も宿はネットで探した。
秩父へ
秩父駅前
9月28日は、曇りで翌日は晴れると予想されている。10時少し前に家を出て、いつものセルフのGSで給油、ついでにタイヤの空気も調節。他に客がいなかったから、空気調節はやってくれた。「ちょっと高めの方がいいですよ。規定値どおりに入れると角が痛みやすい」。そんなものかと思いながら礼を言って出発。
飯能市で299号に入ればいいと思いつつナビには秩父神社をセットした。相変わらず16号は混んでいる、別の道に入るとナビくんは16号に戻るように指示してくる。
ナビの指示通りに走らず、少々遠回りでも慣れた道に入ると、「ルートを外れた」と言っては新しいルートを指示する。ナビが無機物とは思えず、いつも逆らっていると「悪いね」という気分になってくる。
瑞穂バイパスで八高線を越えたところで左折を指示される。
飯能に向うには県道218がいいらしい。知らないところは、もう指示通りにいくしかない。
市内の狭い道を右左折しながら299号に向うが、左折すべき交差点をひとつ間違えた。交差点が続いているとき、ときどき間違える。とりあえずUターンし299号に入る。これであとは道なりだ。正丸トンネルは2km以上あるようだ。
私はトンネルがあまり好きではない。テレビゲームのシーンのようなバーチャル感、現実感が薄れて眠くなってくる。
やがてトンネルを抜けると道は下り、しばらくして町並みに入る。秩父鉄道の線路を越えると秩父神社が見えてきた。
時計は1時前、3時間を要した。
旧・銘仙出張所
秩父神社を参拝したあと、近くの町並みを歩いてみる。
秩父まつり会館という建物から祭りの笛や金太鼓の音が聞こえてくる。12月3日の秩父夜祭りというのを紹介していた。たいそうな人出だそうである六つの山車が曳かれるという。寒い時期にわざわざ見に来るほどの元気はなくなってしまっている。祭りの様子を映画にして上映している。
同じ通りを100mも歩くと秩父駅がある建物、じばさんセンターがあった。多分、地場産業のことだろう。
駅前通りをあるいて299号をもと来た方角、南に向ってみる。
秩父駅の南の駅はお花畑という駅である。これにちなんだのか商店ごとにお花が飾られている。ふと見上げると建材屋の建物には松竹秩父国際劇場と表示されていた。映画が華やかりし頃はさぞ賑わったのであろう。
すこし狭い路地に入ってみると、昭和の古い時代にタイムスリップした気分になった。登録文化財、第XX-XXXX号、この建造物は貴重な国民的財産です。文化庁と記された表示板が貼り付けられた建物があった。説明板には「秩父銘仙出張所三、大正から昭和初期に銘仙の取引のために使われた建物」だそうだ。
時計をみると時刻は2時半を少し回っていた、そろそろ宿に行って風呂に浸かろう。宿はここから4~5km、北東に行った高篠鉱泉にある。
住所をナビくんに教えて出発。299号をもどり坂氷という交差点を左折、ここは横瀬町という地名らしい。札所11番、札所10番、札所5番、再び秩父市に入り、札所4番。ほんとにお寺の多いところだ。高篠小前という信号が見える。三叉路の脇に細い路地があり宿の看板が立っている。突き当たりで左折すれば行けるはずだが、行く手を阻むように道路工事中。
手元の地図によれば少し戻って迂回路があるようだ。通りがかりのおじさんに確認すると、そこは車は通れないという。旅館に電話してみると通れるという答えだった。たしかに車幅くらいの道で通れたが、私が尋ねられても車は通れないというだろう。
裏に横瀬川が流れる宿で川のせせらぎを聞いていると眠むくなって来た。のんびりと一日を終える。
長瀞
長瀞
翌朝、川下りのパンフレットを見て長瀞へ向う。秩父駅から5~6km、北上したところの黒谷という土地に和銅遺跡があるという。寄ってみたいと思ったが、入り道が分からず断念。
長瀞駅の側の駐車場に車を止め、川下りの出発地点の親鼻橋へ専用のマイクロバスに乗る。先客の夫婦連れと3人のようだ。
河原に下りていくと、船を載せたトラックが下りていた。船頭さんが「昔は、船で曳いて登っていたのですが、いまはトラックで運んでます」そうか下ったら元に戻さなければ乗れないんだよね、思わずバカなことが口に出てしまう。
船の前後にそれぞれ船頭さんが乗っている。後の船頭さんが説明してくれる、3人じゃ元取れないネ。X人乗ってくれないとダメだね。
3人しかいないので船はそんなに沈みません。シブキもそんなにかからないでしょう。22人乗ってると結構濡れますよだって。
岩の名前、ラフティングの話、温暖化の影響で紅葉が遅くなり11月まで楽しめるなど話を聞きながら多少シブキもかかったかなという程度でおよそ30分の船下りは終わった。
三峯神社へ
秩父湖・二瀬ダム
さてこれから三峯神社を目指すべく、再び140号を秩父の方へ戻る。秩父を過ぎ荒川村から大滝に入る頃には周りは山が迫り上り坂となる。三峯神社へのロープウェイの駅、大輪は荒川に下ったところにあるようだ。やがて二瀬トンネルに入るが、えっここがと思うほど小さなトンネルだ。内部で左折するダムの上に出た。渡りきってさらに細い道を登っていく。平日だからなのか途中ですれ違う車も少ない。少しばかりの紅葉を楽しみながら九十九折の道を登っていくと村営駐車場に着いた。
しばらく三峯神社の境内を散歩する。
帰りは
帰りは140号を西に進み、塩山市から勝沼インターに行こう。またナビくんに行く先を教える。
140号を彩甲斐街道ともいうそうだ。道幅は狭くない、それほど曲がりくねっているわけでもなく快適である。単調なドライブに飽きてくる。なんでもないことでも私にとってはチャレンジなのである。単調なドライブもチャレンジなのである。
音楽テープ(今どき、まだテープである)から繰り返し同じ古いジャズが流れる。建設中の滝沢ダムの下流に大きなループ橋が見えてきた。
かなり長い大峰トンネルを抜ける。もうひとつ長い雁坂トンネルが待っている。トンネルのなかで下り坂になっている、峠を越え山梨県に入り下り坂をひたすら塩山市を目指す。歳をとってからひと休みが多くなり途中、みとみ(三富)という道の駅に寄る。
ナビくんの指示に従っていくつかの交差点を曲がりぶどう園がつらなる丘を通って勝沼インターに着く。またSA談合坂でひと休み。談合で思い出したが、この日はまだ道路公団だった。(10月1日か民営化された)
3時過ぎ八王子ICを降りる。走行距離300km弱。
「それほど疲れを感じなかった。由としよう」