オーキング
07. 5. 28
高尾山(小満の候・・・  5月)  
はじめに
シャガ
先月の13日以来で今年5回目となる、取りあえずノルマを果たそう。
先週に行こうと思ったが、体調に自信がなくやめた。
この23日は暑く八王子の予想気温は30度であったが、体調はマアマアである、木陰が多いだろうから暑さは大丈夫だと思い11時過ぎに家を出た。

小満の候、満ち足りて草木が生い茂る季節。私の方は 今年の春以降、少々気温が上がっても暑く感じない。加齢により血の巡りが悪くなったのかなと思う。しばらく歩いて いると体が温まって暑さを感じるようになる。だいぶセンサーが鈍くなってきたようだ。
若者のように半袖姿にはなれない。
12時半近くに高尾山口駅に着いた。前の席にご同輩がいる。
改札口を出る、この時間になると下山してくる人が多いがこれからという人もチラホラ見える。
不動院によってお参りしようと思っていたがお葬式が営まれていた。

びわ滝から2号路へ・・・
平坦な木陰の道は涼しい
しばらくぶりに見る風景は、小満の候らしく見渡す限り緑が濃くなっている。 先々月は稲荷山、先月はびわ滝コースだった、今日はびわ滝から右折して2号路へ向う道を登る。
この路は、しばらくきびしい勾配が続き、途中十字路になった峠がある。北へ向うと病院の方へくだり、西へ向うとまた急な登りが続く山頂への道だ。
東は平らな台地となっていて石仏が数体間をおいて並んでいる。私はここで休息をとり水分を補給する。
石仏の台座には一円玉がおいてある、だれかがやはり休息をとったのかもしれない。私も同じように真似る。

少しゴツゴツとしたそして木の根っこが走り回っている道を登りはじめる。ところどころ丸太を敷いた階段がつくられているが、段を上がるより端っこの自然の姿の道のほうが登りやすい。
右や左に行き来しながら階段を避けて通る。
丈夫な葛、ぶら下がってみる
まもなく真新しい標識が見えてきた、右へ行けば自然研究路1号路、左は2号路・山頂、そして今来た方角には琵琶滝・高尾山口駅と記されている。

この標識は最近設置されたもののようである。柱は直径20センチくらい、この山で伐採されたものが使われているのだろうか。
当然のように2号路と記された方角への道を少し下っていく。この先しばらく平坦な道が続く。続く3号路も同じような道幅で、人とすれ違うときは避けなければならない。
この2号路というのは一周900m、パンフレットにはシャガの写真も載っている。
しばらく心地よい空気と景色を満喫できる。ふたたび真新しい標識が見えてきた。3号路と1号路への分岐である。
3号路は山頂周回の5号路までの2.4km、ほぼ平坦な曲がりくねった道である。

山頂下の広場で昼食
山頂間近の広場で昼食
小満といえる緑の生い茂った、ときに薄暗いほど重なった葉に覆われた道を、ときに深く入り込んだ谷に架かる橋を通り過ぎる。
太い二本の葛がぶら下がっている、すこし引っぱってみるがびくともしない。もう少し若ければぶら下がっていたかもしれない。
いくどか曲がりのあと、急坂が待っていた。いよいよ山頂への最後の登りにさしかかったようだ。

時刻は1時半を過ぎている、空腹感が登る元気を抑えはじめてきた。しばらく上ったところに三つのベンチが並んだ広場があった。
標識に「休んでいきませんか」と書かれている。1時40分になっている、誰もいない広場のベンチのひとつに座り昼食を取る。
昼食後ベンチに仰向けになって空、いや木々の緑を見ていると眠くなってきた。しばらくぼんやりしていると人の気配で我に返った。
さあ、ひとがんばりだ。
そろ・あかしで<いろはの森>
山頂には日差しを避けて木陰で休んでいる人が数組いた、それほど混んではいなかった。
山頂にあるお店の2軒はシャッターが下りていた。展望台から幾重にも重なった山並みがみえる、その先に冨士があるのだろう。

4号路からいろはの森へ
展望台のベンチでひと休みしたあと、4号路へ向かって下る。
この道を利用する人は少ないが、先のほうに年配の夫婦連れが歩いている。途中1号路、日影沢へ下る道への分岐にさしかかる。
日影沢への道は「いろはの森」と呼ばれていて以前一度通ったことがある。これで今日のコースが決まった。

以前この坂を下ったとき「いろはの森」は”いろはかるた”から名付けられたのかもしれないと思った。”いろはかるた”という言葉も最近聞かなくなった、死語と化したのだろう。

歌が書かれている木札が・・
カルタのようにまず
(こ)こなら ぶな科 4~5月に黄褐色の花が咲く。秋に成熟してドングリが実る。 建築、器具材、薪炭、しいたけ原木  と書かれている。
(そ)そろ かばのき科 正名:あかしで
(け)けやき
(や)やまざくら
(ひ)ひのき

まだまだ続いている。
もみ、からすざんしょう、みずき、いぬしで・・・(い)がありました。
(ゐ)いたやかえで、えんこうかえで(板屋楓ともいうらしい)、かや、くり、栗ってぶな科なんだ!。
しろだも、すぎ、せんのき(正名:はりぎり)、ていかかずら(定家葛)、まるばあおだも、ろくろぎ(正名:えごのき)

いろは・・・順に樹木があるのかと思ったが、それは無理な話であろう。
いろいろな樹木に出会え、名前を知るのもいいものである。 このつぎに「樹木」の本をもってこよう。

石ではないので歌碑とは言わないだろうが、木々の間に歌をかきこんだ木札が立っていた。

「昼は咲き夜は恋ひ宿る合歓木の花
 君のみ見めや戯奴さへに見よ」紀郎女
ウーン、この方面には疎いが何となく・・・

日影沢へ
スーパーあずさ22号<16時>
木々に取り付けられている”いろはかるた”風の名札と歌碑ならぬ歌札を眺めながら坂道を下っていく。
この坂道は勾配がきつく気を緩めると危ない箇所もある。登るのはかなりしんどいだろうと思う。その気になったらここから登ってみよう。
小さな曲がりを繰り返し下っていくと林道にでた。その林道を横断しふたたび狭い道に入り込む。やがて水の流れる音が耳に入る。
小さな流れの沢に出た。流れを渡り草叢を過ぎるとキャンプ場のようなところへ出た。ウッディXXXという名の施設が見えてきた。
2月の健歩クラブで休息した場所である。

日影沢林道にでると前方を中高年の男性ハイカーが大きなカメラを手に歩いている。
旧甲州街道、日影のバス停に2時半前に着いた。今日はバスに乗ろう、バスの時刻まで10数分。
大学生らしい男女数人がバス停にやってきた。そのあとバス停に現れたシニアのハイカーは今朝電車に乗っていたご同輩であった。

4時ごろ、JR高尾駅のホームを京王線の方に歩いているとスーパーあずさ22号が通り過ぎていった。

ウオーキング