オーキング
07. 6.  4
ウオーキング(万騎が原・野草探勝) <東年協/健歩クラブ・イベント>
行程
日時:5月  31日(月)11時00分~14時30分
コース:相鉄線二俣川駅→こども自然公園(正面)→大池→自然観察林→赤松林→尾根道→谷戸道→ピクニック広場(昼食)→正面入り口→畠山重忠碑→二俣川駅(約4km)

はじめに
こども自然公園の入り口
今日のウオーキングは横浜市旭区万騎が原にあるこども自然公園での講師の解説を聞きながらの「野草探勝」である。
前日の天気予報ではこの日、横浜は午後3時ごろから、八王子は昼から雨という予報だった。タイミングがよければウオーキングが終わり電車に乗った頃から雨が降りはじめ、帰宅するときは降っている、そんな想定で雨具も用意した。

新百合ヶ丘駅では下りの準急に乗れた、なんと町田止まり、準急とはいっても町田まで各駅停車、トホホ。
小田急江ノ島線、相鉄線と乗り継いでスタートの二俣川駅に集合時刻に30分も余裕をもって到着。
相鉄線の大和に近い駅には在職中も来たことがあったが二俣川駅は初めてである。
長身のYさんは「昔仕事でこの駅もよく来たが、きれいな駅になってビックリしたよ」最近は駅舎も綺麗、駅なかもありなかなか便利である。
東京に近い千葉県から来たOさん、Mさん横浜まで一本だよ、と首都圏の交通網はなかなか便利である。
今日の参加者は41名。

万騎が原への坂を・・・
子ども自然公園の大池
目的のこども自然公園は二俣川駅から南へおよそ1km、駅前から万騎が原中央商店街を抜け、台地になった住宅街を下ったところにあった。
私は「万騎が原」という名前に気を引かれた。万というほどの馬が走り回っていた草原を想像した。古代に朝廷直轄の馬を飼った牧場があったのだろうか、などなど・・・。
バス停の名前を見ながら歩く、「万騎が原第1」、「万騎が原第2」、「万騎が原中央」。名づけも能がないなぁ、でも番号は分かりやすい?。

自然公園のなかに大池があり、説明板によれば昔から「本宿の大池」と呼ばれていた。二俣川村本宿の溜池だったという。元久二年(1205)畠山重忠と戦をした北条時政の軍勢がこの池の水で炊き出しをしたと伝えられている。
江戸中期に村内52戸用の灌漑池として作られたとも。
池畔にある弁財天は寛政二年(1790)に建立されたそうだ。
<野草探勝>  山法師
ミズキ科

大きい白い花が咲くが、白い部分は花びらではなく苞という
昔から旱魃になると、村人の代表数人が大山の阿夫利神社に参拝する行事があり、昭和三十三年(1958)まで続けられたという。

現在は旱魃といってもピンとこない、大きなダムに貯えられた水のお蔭だが、便利になれば有難いという気持ちも薄れるようだ。池畔の石祠には屋根が設けられ、お花や千羽鶴が供えられていた。

大池を離れ自然観察林のなかの山道を歩く、緑も濃くなっている。
私はコンクリート・ジャングルより森の中の方がいい、先頭を歩いていた講師が立ち止まって水が引かれた田んぼの向うの林の中の白い花、山法師について解説をはじめる。
あの白いのは花ではなく、苞葉ともいい花の付け根に生じる特殊な葉なのだそうだ。
近くにあった山法師をみると素人には白いのは花のように思える。
山法師は我が住まいの近くでも歩道、遊歩道に植栽されている。

舗装された道から山の中に入っていく、道がクロスしているところへ出た。木洩れ日の山道を左に折れて坂を下る。
ピクニック広場のこどもたち

講師がユズリハについて話しはじめた。
常緑樹で今頃の時期に新しい葉が古い葉の上に出来て、古い葉が落葉する。そのことから「譲り葉」と呼ばれるようになったと。
自然界は古いものがいつまでもシャシャリ出ることもなく、自分の分をわきまえているものだ。あらためて感心する。
ユズリハといえば幼い頃、正月の飾り物に使われていた記憶がある、そういうことをやらなくなってしまった。

青少年野外活動センターという施設のそばを通るときに、ヒロハハコヤナギという巨木がそびえていた。北米ミシシッピー河畔に特に自生しているポプラ、種が白い綿毛をもっていることからコットンウッドという名があるそうだ。
和名はハコヤナギという種もあることから「ヒロ・ハハ・コヤナギ」ではなく「ヒロハ・ハコヤナギ」らしい。

時刻は12時近くなっていた、原っぱで遊びまわっている小学生を横に見ながらピクニック広場で昼食をとる。
雲の切れ間からの陽射しが強い、木陰を見つけて腰を下ろすひと、日光浴をしながらオニギリをほおばるひと。
役員のMさんが7月からの予定表を配っている。

野草探勝、続きます
<野草探勝>  カッコウアザミ
キク科

葉、茎に柔らかい毛がある
花は環状花で枝先にかたまってつく

原産北アメリカ
12時50分午後の部がスタート、梅林のわきを通って緩やかな坂を上る。
坂を下って藤棚の近くの広場で小休止、先ほどのピクニック広場では大勢の小学生がいてトイレが使えなかったからである。

藤棚のそばの花壇にマリーゴールド、カッコウアザミなどが植えられている。実はこのカッコウアザミの花についてウオーカーの皆さんはご存知でなかったようだが講師が教えてくれた。

つづいて訪れた「ちびっこ動物園」には幼児連れのお母さんのグループが歓声を上げていた。
ここにはシャモの仲間、数種類がそれぞれ小屋に飼われていた。歳をとってくると、このような動物より草花の方がいい。これは私だけだろうか。

近くの「中池」に架かる橋を渡っているとミズカンナが見えた。これも講師の解説があった。
講師はさらに向うのウドを指差した。私は自生しているのを見るのは初めてだ。店先に並んでいるものしか知らない。嗚呼
<野草探勝>  ミズカンナ  
くずうこん科

花の茎は1~1.8m、葉にかたくて長い柄がある
花は二つずつ対になってつく
外でも冬越しできる。

原産北アメリカ


中池の石や杭の上では水鳥が毛づくろいし、亀が甲羅干しをしている。
池から右に曲がる道のそばに ザイフリボクという木があった。別名シデザクラといい、花の様子を采配に見立てて「采配木(ザイフリボク)」の名前が付いたという。「四出桜(シデザクラ)」は、花を玉串などにつける四手に見立てたものだそうだ。
ただ漫然と公園を歩くのではなく名前の由来などを知るのも一興である。

右折した道を進むと「とりでの森」という林の中に上っていくが 残念ながら工事中であった。
森の手前に水の流れがあり、その向こう岸にかすかに淡紅色の小さな花が見えた。
誰かが「萩に似てるね」、「時期が・・・」
コマツナギという小低木だそうだ。
コマツナギ  <野草探勝>
マメ科

茎は60~90cmの低木
茎も根も硬くて強い
茎が丈夫で馬をつなぐことが出来るという意味で この名前がある

それにしても昔の人はなかなか”味のある”名前を付けるものだと感心する。
「采配木」、「駒繋」・・・、「広葉箱柳」よりぐ~んと味のある名前である。

追加のコース:畠山重忠公遺烈碑
ウオーキングの案内書には記載されていなかったが、二俣川駅へもどる途中、自然公園通りを左折ししばらく西の方へ歩く。
団地などが続く通りの一角に石碑、石仏、石塔が立ち並ぶ公園があった。
武将・畠山重忠がこのあたりで、万騎の北条軍に立ち向かい戦死したそうだ。

おわりに
14時過ぎにふたたび二俣川駅に戻ってきた。
私は今日の反省会は遠慮しよう。雨が予想されているからである。

Mqさんと相鉄線に乗る、私は海老名方面と湘南台方面が同じホームということに”??”であった。Mqさんとは大和駅で別れた。
小田急線で多摩センターに着くころには空が暗くなってきた。東京アメッシュというサイトを見ると八王子駅あたりは雨が降っている。
帰宅するまで雨にあわずにラッキーだった。


ウオーキング