ウ
オーキング
07. 6. 25
高尾山
(町内パソコン・クラブ 6月)
はじめに
車中でコースの研究・・・
9日の町内懇親会で隣に座ったkaさんとハイキングの話をした。 さっそくkaさんのプランがパソコン・クラブのメンバーに流され、23日の高尾山行きがきまった。
とはいえ週間天気予報ではこの日は”雨”。
私は最初の”山行”が雨で流れるかと思っていたが、幸いにも前夜になって早朝には雨が上がると言う予報に変わった。
9時少し前、私は集合場所に行く。もうかなり日差しが強く木陰を見つけて腰を降ろしているとメンバーが揃った。
プランを作成したkaさんは市内や隣の市の石塔石仏を自転車に乗って訪ねまわっておられるそうだ。見てまわるだけでなく資料にまとめているとのこと。そう、物静かな学究肌タイプである。
Kiさんはひとりで山歩きもされていると聞いた、集合場所に現れたときのスタイルが一番さまになっていた。こちらは社長さんタイプ。
お二人より少し若いOさんはパソコンクラブの主宰者で多趣味である。料理も始めたとか、喫茶店に立ち寄ることが趣味の芸術家タイプ。
私は最年少。
モノレールの中央大学・明星大学という駅まで歩く。私は駅の近くのFというコンビニで昼食用のオニギリを買う。
このコンビニ”F”は少し離れたところにもあり、駅の中にもある。駅名にふたつの大学名が付けられるくらいだから学生も多い。
びわ滝へ・・・
6号路のそば、アジサイが鮮やか
足取りも軽く・・・
山頂まで主に三つのコースがある。Oさんの提案で”びわ滝コース”を登ることになった。 びわ滝コースは6号路とも呼ばれ、しばらくは沢道が続く。沢からわかれると急坂となる。
今日は土曜日なのにケーブルは運行停止、代わりにリフトをおすすめしている。 そのためかケーブル駅の前は閑散としている。
その駅の横には陶製の瓢箪から山水を流している、子ども触れて「冷たい!」と悲鳴のような声を上げている。
道の反対側の川岸にはアジサイが朝の陽光に鮮やかに浮かび上がって見える。雨に紫陽花と言うが、陽光にアジサイもいいものだと思う。
皆さんは久しぶりなのか景色や七福神の石仏に立ち止まって見入っている。
石仏・石塔にくわしいKaさんとご一緒なので楽しみにしているが、私は小鳥のさえずりについても何か得ることが出来るかもしれないとひそかに期待している。
左手の斜面に石仏がブロックの祠に祭られロウソクも点いている、まもなく右下、沢の対岸にある岩屋大師 に降りて行く男性が見えた。
6号路からびわ滝への分かれ道あたりに数人のハイカーが立ち止まっている。コースを選んでいるのだろうか。私たちもびわ滝へちょっとよって行くことにする。
お堂の中から修験者の唱える経が聞こえる。滝の手前には立ち入り禁止の札が立てられている。
近くにいた若い女性二人連れにOさんが声をかけている。
お堂の側を通って2号路への少々険しい道があるが、私たちは6号路を選んで後戻ることにする。
しばらく細い道、草木の生い茂る中を歩む。Kaさんから”今日はペースを落として歩いてください”と言われていた。
途中のベンチで休息をとる。年配の男性が長い望遠レンズのついたカメラを上に向けている。上の方から小鳥の鳴き声が聞こえる。ジ~ッと姿が見えるまで待つのだろう。
「この大きな木は何でしょう」
「かやだと思います」Kaさんが答える。
「そろそろ行きましょうか」 先頭が入れ替わって歩みはじめる。
6号路は湿気が多かった
沢道は湿気が多い・・・
6号路は沢道である、尾根道と違って風が吹き抜けない、雨上がりで湿気を含んだ草木から水分が蒸発しているようだ、路肌も湿っている。気温が上がってきて蒸し暑い。肌着が汗ばんでくる。
「Kiさん、暑いですね」、汗びっしょりだよとおっしゃる。
ハイカーの足音が後から迫ってくる、振り返ると中年の男性である。先に行ってもらった方がよさそうだ。
「人が通りま~す」
前の歩みが遅くなった、木の根っこを通り右に曲がると行列が出来ている。マイペースで歩いている人がいる。
幾たびか左に折れ、右に曲がりしていると「稲荷山コース」への分岐点に差し掛かった。
行列は稲荷山の方へ進んでいった。
中年の女性一人が迷っているようだ、Oさんも稲荷のコースに行きかかった。
私は「沢を行きましょう」声をかけて先頭に立った。前日、雨が降ったとはいえそれほど水量が多いわけではない。飛び石を滑らないように気をつけながら足を運ぶ。
沢から離れていよいよ最後の上り坂である。「休みましょう」の声がかかる。
狭山から来たという中年の女性も一緒に休む。わざわざ高尾までと私は思うのだが、それだけ親しみやすい自然帯なのかもしれない。
しばらく丸太組みの階段が続いたあと山頂下の広場に着いた。広場の両側のベンチには休息している人がおおぜいいる。
まもなく12時、私たちはここで昼食をとることにした。
昼から(山頂~1号路~2号路~6号路)
景色と案内板を・・・<高尾山頂>
おなかの具合も落ち着き、汗ばんだ肌着も乾いてきた。
Oさん「ここまできたんだから山頂へ行きましょう」 環状の5号路を通って1号路にでる。山頂下のトイレの前は人だかり。
用をすませ山頂への坂道を登る、日差しは強いがそれほど暑くない、涼しい風が吹いているせいだろう。
山頂にはかなりの人がいた、なかには犬を連れている人もいる。
新しい展望台に行く、木陰の下に10人以上の男の集団が敷いたマットの上にひざまずき富士山の方角に向かって奇妙な仕草をしている。
私はまぶしくて顔かたちはよく見えず新興宗教かと思った、Kiさんがイスラム教でしょうと言う。
手を上げたり、ひれ伏したり、そう言えば方角ははるか遠くのメッカかもしれない。
それにしてもなぜ高尾山で・・・。
まぁっ、いいか。中国系、東南アジア系、欧米系の顔も見るし、たまたまお祈りが私には目新しかっただけなのだ。
12時半過ぎになった、そろそろ下山しましょう。
八王子市街、白いのは煙突 <かすみ台>
私はどのコースをとるか相談した、Kaさんが蛇滝にも興味を示された、しかし旧甲州街道から高尾駅まで歩くことがたいへんだろうという結論となり、オーソドックスな1号路の方角に向かった。
1号路はやはり人が多い、人込みをを避け1号自然研究路を通り高尾山本坊の脇に出た。
杉並木、浄心門、女坂を通りかすみ台に到着。2号路へ下る路を勧める。
急な坂道を下りはじめる、しばらくすると路面も岩の表面がむき出しになったり、木の根っこが走りまわっていて荒々しくなる。
場所によっては枯葉が絨毯のように敷き詰められている。慎重に路の中でもコースを選んでいる。
前のほうを下っているかなり年配の女性は話に夢中にようすである。私はこのくらい高齢の方でもこういう道を歩くのかと感心する。
近くを歩いていたKiさんが膝が笑うと言いはじめた。よく聞く言葉であるが表現できない。
やがて名前のない峠に下り立ち休憩する。右に行けばびわ滝、左はT病院、正面に地蔵仏が並んだ台地である。
ひとりの時もよく休憩する場所だ。Kaさんが地蔵仏を見に行ってきて、「回国碑のようです」という。
無事に下山しました
下山後、ケーブル駅前の木陰で・・・
休憩中、何組かの人たちが下って行った、びわ滝に行く人、病院の方へ行く人。小学生くらいの男の子が父親らしい男性と病院の方へ降りていった。
私は今まで、病院は私有地だから通れないものと思っていた。しかしこの峠の標識はその方向にも向けられている。
「こちらへ行ってみましょう」私も初めて足を踏み入れる。
坂は急である、道は病院の敷地に入っている。「私有地なのでマナーを守って通りましょう」と貼り紙があった。
敷地は舗装されているが傾斜が厳しい、沢の側にびわの木があり小さな実をつけていた。びわ滝の近くにはもっとびわの木が多かったのかもしれない。
14時ごろ、ケーブル駅前の広場の隅に円形のベンチに腰を下ろす、木々の陰で涼しい。
しばらくお喋りが続く、
私はスポーツ飲料で喉を潤しながら泡般若の黄金色がちらついてきた。
「冷たいものでもほしいですね」誰かが言う。
高尾山口駅へ歩きながらそれらしいものを提供する店をさがすが見当たらない。
ティー・タイム
高幡不動駅のショッピングビルのファミレス”S”に腰を落ち着けた。
いつもの会合の時のファミレスと同じで、5時過ぎまでの2時間を過ごした。
「この間、新聞に”御中”を最初から印刷することの是非が載っていたんですが・・・」と私。
「そうだよね・・・」
「印刷されていれば効率的かもしれませんが、相手を思いやる気持ちが湧いてこないのでは・・・」
「今の人、自分の親に出すはがきに様をつけないんだって」
・・・
ウオーキング、料理の話も
「最近、桑田の顔がいいね。昔は好かんかったけど・・・」うなずきあう。
ひとりで山歩きをするのは、マイペースで歩けてよし。
数人で山歩きするのは、話が出来て相手を思いやる、これまたよし。
ウオーキング