オーキング
07. 7. 9
多摩よこやまの道(コース設計 その1)  
はじめに
京王線・若葉台駅南口  

先月末、先輩たちとの昼食会の後、”よこやまの道を歩きませんか”と提案した。
提案した以上、最寄り駅からどういうルートを通るか、所要時間の確認、休憩所・ベンチ、トイレの有無、自販機設置場所、昼食場所、途中で中止した場合の駅へのコースも想定しておく必要があるだろう。
それらをまとめておこうと思い、7月5日とりあえず歩いてみた。
本番は秋を想定しているが、もう一度くらい歩いて「コース設計」を行い、本番直前に「下見」のウオーキングが必要になりそう。


黒色は本日のコース
青色は想定コース
紫色は想定外コース

京王相模原線・若葉台駅(スタート)小田急多摩線・はるひ野駅→黒川よこみね緑地→多摩東公園→よこやま道分岐→もみじ広場→防人見返りの峠→鎌倉街道→一本杉公園→中坂公園→Y字橋→小山田分岐→大妻学院→小田急・唐木田駅(ゴール)→鶴牧西公園→ 多摩中央公園→多摩センター駅→自宅

若葉台駅は最近駅前が開発されたという印象を持っているが、急行が止まらず、多摩センター駅に近い割りに不便な感がある。
急行などが停車しない駅を利用する人はひとつかふたつ手前の駅で降りて各駅停車に乗り換ええなければならない。
仕方なくそれが当たり前と思っている、 ”下車する駅まで乗り換えなしで速く行くことができる”
これがサービスではないだろうか。 しかし現実にはできない・・・ なんて思いながら、若葉台駅に停車する電車を待った。
そのホームには段差の異なるベンチが並んでいる。 少し高めのベンチはそれほど力を入れなくても立ち上がれるので高齢者に喜ばれるという。

多摩東公園への道
木漏れ日のよこやま道
家庭菜園の花々

若葉台駅に降りたのは初めてである。北口のショッピング・センターにはオープン当初、車で来たことがあった。
この駅は、相模原線が開通当初からあったと思うが周囲にマンション群が立ち並ぶようになったのは比較的新しい。しかしそれは北口の方であって南口は従来の民家とマンションが数棟点在している。
これから開発されるのであろう。

今時の若いお母さん(ヤンママと言うべきだろうか)が二組ベビーカーを押しながら道路向こうへの陸橋を渡りエレベータに向かっている。
私が歳を取ったせいであろうがどちらも同じような格好をして区別がつかない。
同じ格好すると仲間意識ができて安心感を持つのだろうか。

私はエレベーターと反対側の階段を下り、北西の方角に向かって、少し上り坂の道を歩き出す。
手持ちの地図は少々古いので、来る前にネットの地図をおぼろげながら頭に入れたつもりだ。 その道は小田急線と京王線に挟まれているが、向かっている方には森が横たわってみえる 。その森の中をよこやまの道が走っているはずである。

新しい街並み
途中には左に折れる三叉路の新しい道があり、まわりにドライブ・スルーのハンバーガー・ショップやいかにも日本的な名前の和風ファミレスが並んで新興の町並みを形作っている。
道はその先で右に大きくカーブしているが左に階段が見え、私はそこを登った。
電鉄会社が開発している新興住宅街があり、その住宅街の奥からよこやまの道へつながっていると考えたからである。

階段を上がってみてがっかりした、そこには小田急・多摩線の「はるひ野駅」があり、住宅街は駅を越えはるか向こうの方で、まだ歩かなければならなかった。
はるひ野駅は昨年3月にできたばかりの駅である。駅の周りは金網で囲った歩道が、私の健康のためを思ってか ぐるりと遠回りをさせてくれた。

防人見返りの峠 
まばらに建てられた住宅の一画に「はるひ野メディカル・ヴィレッジ」と看板が見える。内科、皮膚科、歯科、整形外科、婦人科、小児科がそろっている。ひと通り日常の対応はできるようになっている。
小田急線に沿って林のほうに向かっていると千代田線の車両が走っていった。よこやまの道は見つからず宅地 の外縁にあたる道をぐるりまわって歩く、工事用のトラックが止まっている。見るとはなく覗くと車内では弁当を食べている。そうだお昼時間だ。

草むらに「よこやまの道に至る」の新しい標識が立っていた。ヤレヤレ
その草むらは「黒川よこみね緑地」と表示されていた。ここは川崎市なのだ。

もみじ広場・防人見返りの峠
見返り峠からの多摩の眺め
緩やかな坂を登っていくと林の中へ入っていく。道幅も比較的広く、なんと言っても木々の下がいい。
フィットンチットも降り注いでいるかもしれないし、木漏れ日が穏やかな気持ちにさせてくれる。

その山道はやがて分岐にたどり着いた。よこやまの道である。
こんなところに分岐点があったかなぁ、久しぶりだから記憶もあいまいである。
ゆるやかな丘の上の真ん中あたりに固まった土の遊歩道が西へ続いている。 このあたりの風景が私はよこやまの道で一番好きなところである。

多摩東公園の方から、ひとり男性が歩いてくるのが見えた。どうやら足が不自由のようで両手に杖をついている。
待ってお話をする、 その男性は駐車場に車を置いてきたという。リハビリのため歩いているような印象を受けたが、私と同年代か少し若いようにも見えた。
二言三言交わして別れた。

道は尾根幹線に近い広場”もみじ広場”へ下っていく。
名前からすれば秋には紅葉が見られるのかもしれない。いまはアジサイが道のまわりをうめつくしている。
狭い階段を登っていくと、左手に家庭菜園らしく区分けされたエリアにそれぞれ思い思いの野菜が植えられている。 道との間には植木が塀を作っているが、丹精こめて作った野菜ですから盗らないでくださいという意味の張り紙があった。そういう不届きな輩がいるのだろう。

新しく説明板が建てられ・・・
菜園を抜けると開けた空間に展望台があった。
「防人見返りの峠」と標柱が立てられていた。この柱は以前はなかったが、2年くらい前に立てられたようだ。
柱の横に建立・歴史古街道団と記されていた、このよこやまの道にはいろんな説明や標識が整っている。 それらを建てた主宰者はこの集団だそうだ。私もこの会に入会した時期があり歴史ウオークに参加したことがあった。
その「・・・峠」の柱が立てられた場所は展望台になっており、多摩の町並みが一望できる。

鎌倉街道越え一本杉公園へ
国士舘大学のキャンパス、南の町田市側になるアメフトのグランドの間を西へ向かう道を進む。
ところどころ西へ向かう道には「西順路」反対には「東順路」と記されているので間違うことはない。
やがて数軒の住宅が並んだ一般道に入る、以前と違って歩道が明確に記され、整備が進んでいる印象を受けた。 坂を下るところに案内板も新しく建てられていた。

坂を下ったところの道路は、現在の鎌倉街道と立体交差している。鎌倉街道を越えて再び階段状になった遊歩道を登る。
左の林の中は、ここ2、3年の間に墓地が造成されていた。このあたりのよこやまの道は狭く墓地の脇を通り抜け一本杉公園通りに降り立つ。

一本杉公園の石碑
恵泉学園の正門前を過ぎる、キャンパス内にはスクールバスが止まっていて、多摩センター駅へお嬢さんたちを運ぶ。
キャンパスの隣は一本杉公園で、大きな門柱が立っている。

左に折れて公園の門を入る、池、芝生広場、季節の花壇などが見え、旧民家が移築された広場もある。
芝生の中の石柱には万葉集第二十、四四一七 豊島郡の上丁椋橋部荒虫の妻、宇遅部黒女の歌
赤駒を 山野に放ち 捕りかにて 多摩の横山 歩ゆか遣らむ
が刻まれている。

トイレ休憩あるいは、昼食休憩にはもってこいの場所である。
広場を右に進めば道路下のトンネルをくぐり野球場、テニスコートに行くことができる。
<ショートカット・ルート1> テニスコートの側を通ってサンリオ・ピューロランドの近くを多摩センター駅へ近道できる。

広場の突き当たりから階段を下りて右に曲がり梅林の横を通る。奥まったところに炭焼き小屋があり、時期には煙が立ちこめていることがある。
ふたたび階段を上がって、いかにも古街道の面影を感じさせる坂道を登ると、公園通りに下りる。
西順路の標識に従って歩道を進み、がけっぷちの狭い道を登る。
一般道や私道があり、ややもすると私道の方がよこやまの道のように見えるが、 標識どおりに進めば間違えることはない。
遠くに多摩センターの高層ビル、右手のがけ下から広がる住宅街を眺めながら南野の小野路道を横断する。
ここは信号がないので安全のため、尾根幹線よりの信号まで遠回りすべきである。

・中坂公園・Y字橋・小山田分岐へ
Y字橋近くの休憩所にて
小野路道から住宅の間をぐるりとまわれば、中坂公園という小さいが小奇麗な公園に着く。 中坂公園は地域の人が管理し、花壇には季節の花が植えられ、ベンチも備わっている。
ここで一休みしていく方がいい。

階段を上がり崖のふちを歩くことになるが、ここには倉庫などがあり小型の車が通るようで道幅はかなり広い。
北の方は多摩ニュータウンの町並みが広がっている、南は町田市北部の田園や森林が見え、尾根であることを実感する。

やがて住宅が面した道路の歩道を歩くようになる。すぐ北側は尾根幹線道路である。
テニスクラブの南側、このあたりは舗装された遊歩道であり、よこやまの道の雰囲気はない。、
KDDIの建物を右手に、東京国際カントリーのクラブハウスを左に少し坂をあがると、空き地に休憩できるベンチがある。またよこやまの道のコース、鎌倉古道のルートを記した立派な案内板が立っている。

<ショートカット・ルート2> 近くに尾根幹線をわたる歩道橋「Y字橋」があり、奈良原公園、宝野公園を通り多摩センター駅へ の遊歩道がある。
この橋は尾根幹線道路の上でちょうどY字のように分かれている。
多摩センター駅までは、公園や住宅の間を通り、車道より一段高い台地の上に設けられ、車から隔絶されすばらしい遊歩道である。

よこやまの道は ゴルフ場に沿った道路の歩道を通り、福祉施設の角から道路を横断し階段を上がる。木々の間から ゴルフのプレーヤーの声が聞こえる距離によこやまの道がある。以前はこの林の中に、マムシに注意の看板があったが今回見当たらなかった、駆除されたのだろうか。

清掃工場とガスタンクの近くの坂道を上がり、小山田緑地への分岐に達する。 分岐点には小山田城にまつわる出来事や古道のルートが記された案内がある。 ここから1kmで唐木田駅である。

ゴールの唐木田駅・このあと・・・
ゴールを想定・唐木田駅
道はやや北に向かい轍が残る道をさかのぼる。左側町田市には畑があり、このよこやまの道を耕運機が通るらしい。 坂の上から遠く多摩センターのビルが見え、近くには小田急線の車庫が尾根幹線の橋の下に広がっているのが見える。 現在の車庫は唐木田大橋の下になっているが、昔は高台でそのまた昔島崎城(島崎屋敷)があったそうだ。多摩ニュータウン遺跡No,740
ここからの眺望はすばらしい。

坂を下ると広場にベンチが置かれている。
左に向かって車1台が通れる程度の車道がありその先は小山田城があった、大泉寺へとつながる。
すぐ右には大妻学院の建物が見え、真っ直ぐ進み尾根幹線を渡ってゴールの唐木田駅はすぐ近くだ。
大妻学院の南側には最近よこやまの道が、六部塚、山王塚をへて浄水塔の近くまで延伸された新しいコースがある。

この日は唐木田駅から鶴牧西公園、多摩中央公園を通り多摩センター駅へ。さらに歩いて自宅へ戻った。21700歩
次に歩くときは多摩センター駅付近で、反省会の場所を探しておこう。

ウオーキング