オーキング
07. 7. 30
高尾山(~雨に降られて相模湖  7月)  
はじめに
案内川畔の緑も深く・・・ 
この日7月26日の高尾山行は計画的でなかった。
朝近くの医院で市の健康診断を受診し、その時間が1時間で終わったので出かけてみようと急にリュックにつめ始めた。
コースも高尾に着くまで、決めようと思いながら11時過ぎに家を出た。

今日のコース(結果)
高尾山口駅→びわ滝→2号路→3号路→一丁平→小仏城山→千木良⇒バス⇒相模湖駅

今日は下りをどこを通るかがポイントである。 上りは野草園へ寄ってみようかと思いつつ、2号路、3号路を通るルートに変更した。
さて下りは、 高尾山頂からは大垂水峠へ抜け、南高尾山稜から高尾駅へ出ようかと思っていた。
とりあえず登ろう。

びわ滝・2号路・3号路で山頂
3号路も緑が深い
今日は平日、ケーブル駅前は閑散としている。
駅横の6号路を若い学生らしい男女のグループが腕章をつけ右手に大きなハサミを持って歩いている。
どうやら「山をきれいにしましょう」といったイベントに参加したボランティアのようだ。清掃という暗いイメージはない、お喋りしながら楽しそうに歩いている。
ご苦労様。

病院の中も通れるようだが、上りのときは何故か遠慮してしまう。なかからお祭りのようなお囃子が聞こえてきた。
私は平坦なところは可能な限り急ぎ足で歩く、今日は湿度が高いたちまち汗が滲んでくる。
20分ほどでびわ滝に着いた。お堂の中から二人の中年男性が出てきて滝の方へ歩いていった。
私は休みもとらず階段を上り先を急いだ。ここから上り勾配が少しきつくなった、それに連れてしだいに心拍数も高くなる。 速度は落ちるたが、足の筋肉はまだまだ大丈夫のようだ。
一直線の上りをあがったところの地蔵仏台地でひと休みする。

山頂付近は水道工事が・・・
石に腰を下ろし前方を見ていると、正面のかなり急な山道を何組かの女性グループが降りてくる。失礼だがかなり年配の方もいらっしゃる。
あまり男性のグループは見かけない、物足りないのだろうか。
高尾山は軽度の運動に適した山と思うが、それにしても男性が少ないのはなぜだろうか。

ここから2号路への道はかなり険しく、蒸し暑さがかなり負担となる。
やはり下ってくるのは女性ばかりである。
右や左への曲がりを繰り返すこと幾たびか2号路に着いた、またここから1号路の浄心門への道もある。

2号路は比較的平坦である、心地よい風を受けながら汗も次第に引いていった。
つづく3号路も平坦ではあるが、山ひだに沿って大きなカーブが続き距離はかなり長い。いくつかの谷には小さな木橋が架かっている。
かなり長い距離を歩いた。いよいよ丸太組みの段々が続く上り坂にさしかかる。左手の下の方から沢を流れる水音が聞こえる。6号路にも近づいたようである。
坂を上りしばらくすると、かしき谷園地という広場に着いた。時刻は13時、おなかの虫も鳴き始めた。

昼食休憩をとる、高い木々に覆われて日差しはないが、蒸し暑い。
藪蚊にだいぶ好まれたようだ、早々に歩きはじめる。
薬王院の大本坊の脇を通っている1号路自然研究と合流し山頂まわりの5号路に出た。
写真のように水道工事が行われている。ガードマンが立っていて説明している。近くには彼が乗ってきたらしいオートバイが置いてあった。

大垂水峠を目指したが・・・
富士見台は静か
山頂周回の5号路を歩いて紅葉台の売店に近づいた。
喉を潤そうかと思いつつ、足は左への大垂水峠への道に向っていた。 頭と足がケンカをしているらしい。
この道は初めて歩く。
途中、富士見台という休憩所でしばしお休み。
しばらくすると一丁平への道に合流した。紅葉台のアップダウンを避けるまき道のようである。
いよいよ大垂水峠への道に入っていった。 しかし大垂水から高尾駅南口まで4時間半はかかりそう、13時半を過ぎており、高尾駅に着くのは6時過ぎになるかもしれない、ちょっとシンドイ。
このコースは日をあらためて出直そう。
アキラメが早い、小仏城山から東海自然歩道を通って相模湖へ下りることにした。
小仏城山の売店で喉を潤しながらまわりの草花に目をやる。アジサイもまだ見ごろ、グラジオラスのオレンジが鮮やか、数株のオオバギボウシが花壇の中央を占有している。

コース修正・相模湖へ
相模湖への下り、雨がポツリ・・・ 
売店を訪れたふたりが店の人と雨が降ってきたと話をしている。
私は出かける前にネットの気象情報で雨雲レーダー予報を見て、夕方には雨が降るかもしれないと思いつつ、まだ夕方には時間があると思っていた。
東海自然歩道を下りはじめる。この道は一昨年秋、高尾登山を始めたときに歩いたところである。
道は急な勾配ですぐ薄暗い下り道が続くヒノキ林に入る。ポツリ、ポツリと感じた。
まあ、ひどい降りにならないことを念じつつ、ときに小走りに・・・。
折り畳み傘を持ってきたから降りはじめればお世話になるだろう。しかしこんな道を雨水が流れ出したら川のようになるだろうか。そんなのん気なことを考えながら歩む。
しかしこの道は人と出会うことがない。小鳥のさえずりと木の枝をこする風の音だけしか耳に入ってこない。

3時ごろ、相模湖が見えてきたが霧雨だろうかけむって見える。
雨音の間隔が短くなった。またたく間に濡れるようになった。
これはちょっとやばいぞ。ちょうど売店らしい無人の建物が見えてきた、あそこで傘を取り出そう。

小雨に煙る相模湖
雨は間断なく降ってきた。 傘をさしてとりあえず急ごう。
このコースのところどころに赤い帽子を被った地蔵仏が立っていた。たしかな記憶ではないが、一昨年通った時はなかったような気がする。 暗い山道で赤い帽子がひと際鮮やかである。 カメラを構えてみる、薄暗くてぶれてしまう。

雨に降られた下山道
林の中で木々が雨を遮蔽しているようだが、 坂の路面が光って見えるようになった。スベリそう。
二三度滑りそうになった、手でカバーすることが出来尻餅はつかなかった。
うーム、曲がり角で通常に進めばスベリ、今度は尻餅をつきそうだ。
コースから少しはずれ、木々の間を枝に掴まりながら少しづつ下がる。
先ほど雨水の流れを心配したが、その前に路面が滑ることに気をつけることが先である。

千木良のバス停に着いた
道に階段が見えてきて、右手には竹林となっている。どうやら民家が近くなってきたようだ。
前回ここを通ったとき、下ったところのお店で泡般若を頂きながらご主人と冨士に沈む夕日の話をした。
今日その店は雨戸がしまっていた。前の家の塀から乗り出したノウゼンカズラのオレンジ色が鮮やかだ。

民家の間の狭い道を下ると、田んぼのイネに雨が降りしきる。遠くの山波がぼんやりけむっている。少し右にはお寺のような屋根がみえる。
こういう田舎の景色がいいなぁ、と思うようになったのはいつ頃だろうか。
甲州街道の東の方を望む。路面をかなり雨がたたいていた。
電光掲示板が「8月4、5日の八王子まつり」で市街の一部通行止めと表示していた。
田んぼに沿って歩いていると甲州街道に出た。千木良のバス停があり10分くらいで相模湖駅行きが来るようだ。

甲州街道も雨・・・
降り続く雨、でも・・・
雨が降らなければ、相模湖の方に下り弁天橋を経て相模湖駅へ歩くつもりだった。 まもなく県道を通ってきたバスが止った、ドアが開くとステップが滑り出てきた。
バスには数人の乗客がいた。
バスは西に向かって雨の中を進む。

底沢というバス停、左の深い谷底が緑に覆われている。窓の外の歩道では中年の夫婦連れが雨の中を歩いている。
タイミングが悪かったのだろうか。
やがて相模湖駅前の交差点を右折しロ-タリへと進んでいった。
20分程待って16時の快速東京行きに乗った。

帰宅後、気象庁HPのアメダス情報を見る、相模湖の降水量はゼロとなっていた。
そうか、記録上は降雨ゼロなんだ。

ウオーキング