オーキング
07. 8. 6
高尾山(~東・南高尾山稜  8月)  
先週のリ・チャレンジ!
9:54  初沢川に沿って・・・ 
先週7月26日に高尾山から大垂水峠を経て高尾駅へのコースを都合で断念した。
そして、大垂水への道の一部が間伐作業で8月6日から来年2月末まで通れなくなる。
それじゃこの3日しかない。というわけで出かけた。
しかし台風5号が日本海に抜け再上陸の予報とともに、南からの湿った空気が山沿いで雨を降らすかもしれないと言われていた。
高尾駅で降りるか、高尾山口まで行くかでまわり方が変わり、どちらからまわるか問題だった。
もし夕刻雨に降られた場合知っている舗装された道を下山できる方が安全だ。高尾駅で下車し東高尾山稜から歩くことにした。
ついでながら、「かたらいの路」と名づけられた尾根は東高尾山稜と呼ばれ、「湖のみち」のうち三沢峠から大垂水峠への尾根は南高尾山稜というそうだ。


今日のコース(結果)
高尾駅→かたらいの路→四辻→草戸峠→草戸山→三沢峠→中沢峠→大洞山→大垂水峠→大平林道→紅葉台→野草園→高尾山口駅

かたらいの路を通って四辻へ
10:04  かたらいの道の入り口が・・・
地図にはかたらいの路という名がついているものの、入り口がよく分からない。
高尾駅南口へ出て高架の下を線路と並行に進むとJR線を踏切った道へ出た。
その道を南へ浅川中学校まで進む、狭い道の東側には小さな初沢川が流れている。
正面に中学校があり、道は左右に別れる、左へ進むと御衣公園への上り口がある。

地蔵仏が分かれ道に建てられている、川の流れてくる右の方へ沿って歩を進める。地図では右手に住宅が並んでいてその道は少し上り坂になっている。
曲がり角に案内の標識でもあればいいが見当たらない。道はふた手に分岐している、両方の道にも周りに住宅が連なっている。
右の方が少し上りのようなのでそちらを選ぶ。
突き当たりに「かたらいの路・大戸コース」の標識が立ち、山道の入り口らしい雰囲気である。
ヤレヤレ、まずは第一関門突破である。

10:40  四辻、名の通り・・・
高尾山口駅からの道と交差点、”四辻”まで55分位だそうだ。
時刻は10時少し過ぎていた。道幅は6、70センチ以上ありそう、林の中だから草はない。
日陰だから涼しい、道端には黄色やオレンジ色の大きなキノコが生えている。
テレビのアンテナが建てられている、谷間の住宅の共同アンテナのようだ。
ところどころ木々が切れ視界が開けている。

しかし、歩みはじめると杉林がずっと続いている。
ハイカーのために標識が建てられているが、 高尾駅、草戸峠とのみ記されている。距離が記されていると有難いのだが・・・。
およそ35分くらい歩くと甲州街道・高尾山口への標識があった。誰か奇特な人であろう”ここは四辻です” と手書きで彫ってあった。
東へ下る道も見えた、初沢川の畔の道へ下るらしい。

今まで40分くらい歩いて来たが、すれ違った人はいない。木々の間に張られたクモの糸を払うこともあった。アップダウンもかなりありそれなりにウオーキングを楽しめるのだが・・・。 このあたりはあまり人気がないのかもしれない。
そういえばベンチも見当たらなかった。
帰宅後、電子国土地図を見ると高尾山口駅からの登りがこの辻で南へ曲がっている。四辻などは記されていない。
道として公認されていないのだろうか。

草戸峠から草戸山へ
11:43  草戸峠から高尾山を望む
12:07  草戸山頂 
ハイキング地図には草戸山まで65分と記されている。アカマツだろうか地上50センチくらいの高さから上の樹皮が剥がれている、見上げると枝も枯れているようだ病気なのだろうか。かわいそうに。
20分くらい歩き少し登った頂きにベンチがあった、初めて腰を下ろす。
10分くらい足を休めふたたび南へ。

おおー、初めて人に出くわした。また、アップダウンの繰り返し。
人がいないのをいいことに大声で歌う。
尾根道の左に金網が施されている、拓殖大学の敷地のようだ。
木の根が階段の代わりをしている下り坂をおり、ふたたび登っていると年配の夫婦連れが歩いてくる。

壊れかけた標識が立っている、書かれた文字が風化してハッキリしないが、なんとか「高尾山口駅」、「峰の薬師」と判読できた。
梅ノ木平から特養ホームを過ぎたあたりの地蔵仏が並んだ分岐を登ってきたあたりだろう。
昨年11月に初参加して草戸山へ行ったときのポイントに近づいたと想像する。

まもなく草戸峠に達し、北側を望むと山並みが見える、高尾山だろうか。
10分少々で草戸山が見えてきた。
草戸山は町田市の最高峰だそうだ、365mと標識に書いてあった。地図には364mと。
数字から一年山とも呼ばれているそうだが、364mでは一年に達しない。大晦日あたりだが・・・。
山頂の一画にかなりのスペースを囲んで石祠が祭られている、山の神だそうだ。

立派な屋根つきの展望台が建てられている。ここで昼食をとる。
目の前、と言っても2~300mの距離がありそうだが城山湖が見える。
その城山湖は相模原市城山町である、ここ草戸山は町田市の最西端でもある。
展望台の下から話し声が聞こえてくる、男性ふたりがベンチに座っている。今日の遭遇者3組目。
上空をヘリコプターが旋回している。空を見あげると心なしか雲が増えたように感じる。 まだ先は長い、急ごう。
男性二人に声をかけ歩きはじめる。

南高尾山稜の三沢峠・中沢峠・大洞山へ
13:18  中沢山の下で・・・
昨年の健歩クラブ初参加のとき草戸山から城山湖へ下ったが、その道をしばらく歩く。
しかし急な上り階段が、2、3度続いているが、たしかな記憶がない。こんな急な坂を登っただろうか。
人間の記憶、いや私の記憶はそんなものか。

やがて城山湖へ下る道と別れ三沢峠へ向う。
6月30日に梅ノ木平から登ってきた三沢峠はまだ記憶に新しい。 ベンチで一息ついて大垂水峠(5.3km)の方角に沿って歩きはじめる。

ひと月前の感触を思い出しながらひたすら歩く。
中沢山下のベンチでひと休み、山頂に観音像が立っていたが今回は遠慮した。
前回は主にまき道を通ったが、分かれ道に来るとさてどちらを通ったか思い出せない。しかしそこの地点で”大洞山はまだかな”など思ったことが甦ってくる。
大洞山の一つ手前のコンピラ山への登りがちょっと険しい、滑らないように気をつけながら。
登る途中に左ひざが少し痛みを訴えている、膝も我慢しながら歩かされているのかもしれない。
コンピラ山でしばらく休憩。
続く大洞山にはハイカーはいなかった、ここでも小休止。13時45分。
大洞山には”湖のみち”の立派な案内が立っていた。
首都圏自然歩道”湖のみち”は梅ノ木平から三沢峠を経てここ大洞山、大垂水峠、城山を通って高尾山までの16.2kmだそうだ。
前回、その大垂水峠から城山への登りに難儀した。

大垂水峠から大平林道へ
14:06  大垂水峠の歩道橋に着いた
大洞山から大垂水峠までは下りばかりである。
しばらく進むとベンチが並んで見え、そこを右に曲がり坂はさらに下る。
尾根から別れ、峠へのアプローチのようだ。まもなく右下に林道が見える。
この林道へも下る道があるが、ハイカーは林道へ降りない方がいいようだ。 林道は甲州街道へ繋がっているが、このあたりの甲州街道は歩道もなく危険だ。
右下に木々の間から見え隠れするコンクリート道が甲州街道だ。峠へ向うためエンジンを更に回転させている。
ほぼ甲州街道と同じ高さ関係をもちながら歩くと少し上り坂が現れてくる。
一瞬”おいおい、もう下るんじゃないの”。
まもなく歩道橋が見えてくる。歩道橋よりもう少し西の方に峠がある。 下の甲州街道を走る車がエンジンをフル回転させながら登っていく。

歩道橋を渡ると西へ進む歩道と右へ向う鉄製の階段がある。
西へ進めば城山への”関東ふれあいのみち”である。
右、東の方へは学習の道の名が付いている。階段を上がるとやがて狭い山道になるが、城山への道より歩きやすい。
上の方から小さな流れがある、湧水が集まったのだろうか。触れてみるとかなり冷たい。
杉林の中を曲がりくねりながら登っていく。
この道は初めて通る、一丁平あたりでメーンの山道へ合流するのだろうか。
谷や尾根を歩いていると林道へ出た。標識は見当たらなかったが大平林道だろう。
その林道をしばらく歩いていると標識があり山道へ進めば高尾山頂から日影沢と記されている。
ふたたび狭い山道に入る、右の谷底で人の声が聞こえる。林業に携わる人たちのようだ。

紅葉台から足跡を眺む
14:54  南高尾山稜を・・・<紅葉台>
同じような山道を曲がりくねりながら歩くが、どこを歩いているのか分からないのはちょっと不安である。
標識を信じて歩くしかない。やがて一丁平←→高尾山のメーンルートに出てきた。先週リタイヤしたところである。
8月6日からの間伐作業の案内板が建てられている。

あとは紅葉台の茶屋を目指して歩く。
ここの道幅は広い両側のあちらこちらにオオバギボウシが花開いている。階段が見えてきた、まき道も見えてきたが 売店に行くには階段を登るしかない。
ひつの階段がおわる、しばらくするとまた階段である。
”もう少しで泡”と思いながら登る。大洞山での左ひざが再び痛みを訴えている。
南斜面の見晴らしのいい場所で休憩を取っている人たちが見えた。
ああー、茶屋が見えてきた。

店の主人は風が強いのでベンチにかけてあった敷物を片付けている。
よく冷えた泡般若を頂きながら主人と歩いてきた道について話す。「あの峰は相模湖の向うの石老山ですよ」
また少し情報を入手できた。

少しいい気分になった。1号路から薬王院の大本坊脇を通る、工事の車、パトカーが本坊の中庭を通り過ぎていった。
野草園の前にきた、尋ねてみよう。
「レンゲショウマはどんな具合です?」、「今が見ごろです」
自然な姿で可憐に咲くハナを見ているとなぜだか、涙がこみ上げてきた。ほろ酔いは抜けているはずだが・・・。


ウオーキング