ウオーキング
07. 10. 23
高尾山(2ヵ月半ぶり 10月)
おびんづる様に願掛け・・・
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8月3日以来、2ヵ月半振りである。
8月の下旬は入院していた、9月は静養に努めたが月末までに登ろうと思っていた。
ところが9月中頃に引いた風邪が尾を引いて9月はパスし、ようやくこの日待ちに待った(今年12回目の)高尾山行が実現できた。
9月は健歩クラブのウオーキングもすべてパスし、10月のこの日まで2回参加したがトレーニングできなくて体力低下を実感していた。
家の近くのゴルフ場周回コースを2回ほどまわってみた結果、高尾山にそろそろ出かけようとチャンスを探していた。
前日の天気予報では、東京は晴れマークだが、八王子は傘マークだった。
しかし朝5時ごろ、空は明るく天気予報がハズレたと思い、出かける準備を整える。
昨日ご近所のHさんに頂いた栗ごはんをタッパーウェアに移し変え、10時半に家を出発。
10月17日のコース(結果)
高尾山駅→稲荷山コース→山頂(昼食)→5号路→いろはの森→4号路→2号路→高尾病院→高尾山口駅
登りは稲荷山コース
稲荷山コースを登りはじめる
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10時50分京王線高幡不動駅に着いた、11時2分高尾山口行きの準特急がある。
10時54分に京王八王子行きの準特急が来た、北野駅で山口行きの準特急を待てばいいかなぁと思いつつとりあえず乗った。
9月中旬に引いた風邪の後遺症なのか、咳がときどき出てくる。体調が悪くなれば途中で引き返そう、そう思いながら
ゴホン、ゴホン。
以前も風邪を引いて電車に乗ったとき大勢の乗客がいる場合咳をするのははた迷惑である。ところが特急などは10分以上も停車しないから、敏感な喉は空気の汚れを察知してゴホンゴホン。
各駅停車なら、2~3分毎に停車してドアが開き新鮮な空気が車内に流れ込んでくる。あ~助かったと思ったことがある。
今日はがらがらの車内だが準特急は走っている時間が長い。
11時1分に北野駅到着、幸いなことに高尾山口行きの各駅停車が待っている。ラッキーである、11時14分高尾山口着。10分儲かった気分になる。
今日の登りは稲荷山コースと決めていた。最初と最後は急な登り坂があるが、このコースの方が比較的緩やかだと私は思っている。
山頂までの長い登りが続く
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復帰第1戦は軽い歩きにしたい。そう思ってこのコースを選んだ。地図に記されている所要時間は登り90分、下り60分となっている。
”病み上がり”だから多少時間を要したとして昼食は1時頃だろう。
30分毎に休憩を取ろうと思いながら歩き始めてしばらくたったが、
我が足取りもそれほど苦痛にならない。
数日前に家の近くで多少アップダウンのある散策路を数回トレーニングしたおかげだと思う。そのトレーニングコースは府中カントリーの周りを縫うように設定されている。我が家から一周すると1万1千歩を超える。復帰した当初は2時間を越えていたが30分短縮できるようになっていた。
前方に数人の人影が見える、やはり平日は人が少なくていい。私と同じ年恰好の一人歩きの男性がかなりしっかりした足取りで登っていく。
しばらくその男性と一定の距離を保ちながら登る。年配の女性グループ、夫婦連れを追い抜いていく。
山頂は幼児の歓声が・・・
昼食は栗ごはん
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かなりのスピードだった上に天候もいいせいか、あずま屋のある展望台を過ぎたころ汗が滲んできて私は水分補給のため傍らに倒れた木に腰を下ろした。
かの男性は視界から消えてしまった。
ふたたび歩行をはじめる、休憩を取ったからだろうか歩みは快調だ。
休憩中に通り過ぎていった中年の夫婦連れを追い抜いた、まもなくかの男性の後姿も見えてきた。
少し上り勾配がきつくなったところで一気に追い抜いた。
左手の木々の間から南高尾山稜がみえる。よく晴れていればここらから富士山も見えるはずだが。
山頂下周回の5号路に出た。ここから登り階段がしばらく続く。
山頂の方から幼児らの歓声が聞こえてきた。山頂下で昼食を取るべきだったかなと思いつつ登り続ける。
山頂は超満員!
山頂にはスタートからほぼ1時間の12時20分に着いた。1時間半かからず、まあ上出来の成績だ。
山頂の広場を見てうわぁ~。聞こえていた歓声以上の幼稚園児、小学低学年生らしいのが山頂のあちらこちらに敷物をしいて”お昼”中だ。まぁにぎやかなこと。
私は奥高尾の方へ向かう階段を下り途中の縁石に腰を降ろした。
いつもウオーキング、山行きではコンビニのおにぎりがお昼の定番である。高尾山では山頂のおそばを頂くこともある。
しかし今日はご近所のHさんに頂いた栗ごはんである。
ちょっぴりうきうきした気分で包みを広げる。
野外で食べる、フィットンチットを浴びながらの食事は気分のいいものだ。
近くの階段を幼児連れの親子らしい数人がにぎやかに下っていく。
今の時期の山は、年寄りにも幼児にも心を和ませてくれるものがある。
さて、今日はあまり無理をしないで後は下るだけにしよう、どの道を通るか。
1号路は幼児たちでにぎやかそうだ、避けるとしよう。
下りは5号路から
国有林の江川杉
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山頂の少し下をぐるっとまわるおよそ1kmの5号路の北半分を通る。ちょうど北のところで山頂からの道を
小学生のグループと引率の先生が下ってきた。
樹木や草花を見て勉強しているようだ。
しばらく進むと左の谷側の方に杉が整然と植えられている。
江川杉と呼ばれるそれらは江戸時代の江川太郎左衛門が植えたと言われているそうだ。
江川太郎左衛門といえば、私は韮山の反射炉を思い出すが・・・。
やがて道はやや上り坂となり1号路へ出てきた。1号路のそばにトイレがあり、その手前から急な坂道を下っていく道が4号路である。
あまり急な坂道なので今回は避けて1号路を進む、途中から分かれた道は少し上り坂になっている。
いろはの森コースと呼ばれ日影沢へと続いている。
4号路のつり橋
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いろはの森ではイロハカルタのような表示板が木々に取り付けられている。
例えば「い」はいぬしで・・・。
いろはの森
このあたりの道は1号路と違って木の根っこを跨ぎながら通らねばならない。
右手の下の方から幼児の歓声が聞こえてくる。1号路を歩いているのだろう。
日影沢へ下れば旧甲州街道を歩くことになり、今の体調では自信が持てない。
今日は省エネモードで歩こう。
いろはの森のコースは4号路とクロスする。
私は4号路の方へ足を向けた。
4号路から2号路
木々の間から八王子JCTが
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大きく迂回した4号路はみやま橋というつり橋を通る。橋の下を流れる水はやがて蛇滝へと続いている。
このつり橋の長さは10mくらいあるだろうか、高尾山で深い谷底に架けられているのはここくらいだろう。
このあたりの道は狭いが比較的アップダウンは少ない。
若い男女のグループとすれ違ったが、山を歩くような靴を履いていなかった。
稲荷山コースを登る途中、すれ違う人には「こんにちは」、追い越す人には「お先に・・・」と声をかけていた。
このころになると私もだいぶ疲れがたまったせいか、それともミュールや革靴を履いた人には声をかける気がなくなってしまった。
木々の隙間から遠く下の方に中央自動車道、圏央道のジャンクションが見えている。この次はあの向こうに行ってみようなどと・・・。
4号路から表参道の浄心門のところへ出た。参道を横断して2号路に下っていく。
2号路は山上ケーブル駅、猿・野草園などを囲むように作られ、自然の姿をとどめている。私は表参道(1号路)を避けてこの道を歩くことが多い。上の方の猿園から幼児たちの歓声が聞こえてくる。
やがて、急勾配の荒れた下り坂にさしかかった。シニアのグループが道の脇によって私を通してくれた。
いくつかの曲がりのあと分かれ道があった。右はびわ滝、左は高尾病院の中を通って6号路への道だ。
左の道を選び2時前にはケーブルのふもと駅の横に着いた。
無事に帰着
ケーブル駅から京王線の駅へ向かう。前を小学生たちが歩いている。
この時期は気候のいいこともあって、小学生、幼児たちも山歩きに励んでいるようだ。
小学生に続いて歩いていると、後ろから男の声で「人が通ります、右によって!」
先生の声に私の前に道ができた。
小さいころは、自主性よりもこのような指導の方が求められているような気がするが・・・。
15時ごろ無事に帰着し泡般若を口にする。苦味は感じず「うまい」。