ウオーキング
07. 10. 23
ウオーキング(狭山丘陵/植物探勝)
<東年協/健歩クラブ・イベント>
日時:10月 19日(金)10時~14時
コース:多摩モノ・上北台駅→空堀川→厳島神社→狭山緑地→二つ池公園→東大和公園→円乗院→西武・武蔵大和駅(約7.5km)
はじめに
新しい講師の紹介
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今日は新しい講師による「植物探勝」。今までの「野草探勝」から木々がご専門の先生に代わった。
聞いたことを忘れないうちに記しておこう。
ハナミズキの赤い実は、鳥に食べられて遠くへ運ばれて土に落ち、生まれ変わるように戦略的なDNAが作られているそうだ。
一箇所に群生するような生き方ではないという。赤い実は鳥に食べられ離れた場所で種が排出される。
街路樹のハナミズキはその地で実が落ちても新しい命は育まれないとか。
そこで人さまはハナミズキを欺き、赤い実から種を取り出す。酢に漬けると鳥の胃を通ったとだまされるのだそうだ。
冷蔵庫に入れてやれば、冬を越したと勘違いするらしい。
一度にいろいろなことを聞いても”右から左”。次回はメモを取るようにしようか。
最近の私は、いろいろ詰め込みすぎると”消化不良”を起こす。聞き流すのが一番いいのだが・・・。
多摩モノレール・上北台駅
”厳島神社
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今日の集合は新宿駅8時50分、このモノレール駅には10時12分に着くことになっている。
私はモノレール最寄り駅の9時19分発に乗り9時50分ごろ着いた。
遠く千葉から参加のMさん、Oさんに「5時起きですか」と尋ねる。
「そうだよお、あなたはいいね近くて」とトーンが高くなる。「銀座のとき、私は5時起きでしたよ」
私は「千葉の方のコースを提案したらいかがですか」、「なかなかなくてね」。
さて本日の参加者は42名。夕方から雨が予想されていたが、意外に多い参加人数だと思った。
新しい講師が紹介された、林学を専攻され東京都に勤めていたそうだ。
新青梅街道を横断し少しわき道を通ったが北へ向かっている新しい道路を青梅街道まで歩く。
やや狭い青梅街道を東に向かいふたたび北の住宅街に入る。民家の庭になっている蜜柑に気をとられる。
厳島神社の脇を通って山道へ入っていく。
神社の鳥居の前に立っている木は落雷のためだろうか、写真では見えないが、すぐ上の部分は折れてしまっている。
鳥居をくぐるとその向こうはもう狭山緑地の森が続いている。
狭山緑地で植物の勉強・・・
先生のお話に耳を・・・
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「ここらに生えているのがXXX葛・・・」
森の中へ入ってまもなくすると説明がはじまった。
「オーク材というのは・・・XXと言われていますが、実は・・・」
(メモしていないので忘れてしまって書けない)
某さん「ドングリという木はないんだって・・・、初めて知ったよ」
カシ、クヌギ、ナラなどの果実の総称をドングリという。
小さいころ「♪ドングリ・コロコロ・・・」と歌ったが・・・。
これらドングリの実は縄文時代には貴重な食料だったという。縄文式土器といわれる深い鉢はこれらドングリの灰汁抜きの道具だったと聞いたことがある。
講義中・・・葛に夢中になる
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緑地内の通路は木製の橋方式が続いている。しかし森の中は湿度が高いらしい、板張りの歩道の
手すりは苔むしていたり、いたる所の朽ちた板木が補修されていた。
土の上に歩道を作った方が運営コストとしては抑えられたのではないかと思う。
講師「国木田独歩が描いた武蔵野の風景、雑木林と人間のかかわりを現在に求めることはできません」
「すでに関係が壊れてしまっているのです・・・」
「ここのようにわずかでも関係を修復したかに見えますが、独歩の武蔵野とは違うのです」
それは人間の生活を優先し自然を破壊し続けた報いなのだろうか。
私を含め大半の人間はそのことに気づいていないのかもしれない。
地球温暖化について今年ほど敏感にさせられたことはなかった。4~50年後のことを考えるともう既に取り返しのつかないところまできているように思う。
人間で言えば生活習慣病に冒され、病は悪化の一途を辿っている。
せめてこれ以上症状が悪化しないように、まずはCO2の削減だろうか。
などと思っているといつの間にか傍にFさんが歩いている。
Fさんは私よりちょうど20歳の年長、杖をついているが最近よく参加していると言う。
公園の中はアップダウンがあって大変ですね、と言うと「多少平坦な所あり、だよ」
しかしお元気で夏には北海道旅行されたとか。
リンネ生誕300周年記念アート展
アート展、自然のアートも
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緑地の中を進んでいると、やや奇妙な造形物に出くわした。それらは色付けされた綱を利用した蜘蛛の巣のようなものであったり、赤、青、緑と言った原色に染められた綱を木の根っこに巻きつたものだったり・・・。
自然の中に似付かわしくないようなものだと思われた。隣の竹林の竹の並びの方が私にとっては美しい。
今朝の新聞の地方版(読売新聞10月19日「多摩」版)
に「狭山緑地でアート展・リンネ生誕300周年記念」という見出しの記事が載っていたことを思い出した。
帰宅後あらためて読んでみると次のような趣旨のことが掲載されている。
「分類学の父」と呼ばれるスウェーデンの生物学者カール・フォン・リンネの生誕300周年を記念した野外アート展「緑の森の芸術祭」が20日から11月4日まで(午前9時~午後5時)東大和市東大和市立狭山緑地で開かれる。
新聞の記事を紹介しよう。
リンネは植物の分類法を体系化した学者、生誕300年にちなみ世界各地で記念のイベントが催された。
この芸術祭はもともと文京区で開催される予定だったが会場が使えなくなり、この狭山緑地が選ばれたそうだ。
スウェーデンから4人の芸術家を招き日本の芸術家と作品を制作している。
フィールドアスレチックを楽しむIさん
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会場になる森にはスウェーデンの伝統的な家屋をイメージした作品など20点が表現されるという。
私たちが歩いたルートにすべてが展示されているか分からないが、
おそらく私たちが見た造形物もこのアート展の”芸術品”なのだろう。
まもなく、休憩広場で昼食の時間となった、集合は12時20分。
夕方から雨が予想されている、早め早目がいいと思う。
午後の歩きがはじまった。道を隔てた緑地はフィールドアスレチック・コースとなっている。
太いロープに滑車がついてそこの縄にぶら下がって数メートル足を上げて走る。私がやってみると、続いてIさんもやった。
私より年長のIさんは日頃”いいおじいちゃん”なのかも知れないが、日頃を忘れて童心に返ったようだ。
私もそうだった。
向こうの方で講師の解説がはじまっている。
「ワインの栓に使われているコルクはコルク樫・・・・表皮を剥いで表皮の厚さが栓の大きさです」
主にスペインあたりのコルク樫が使われる。
ワインのフランスと結託しているのだろうか、と思ってしまう。
東大和公園から円乗院
都立東大和公園
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狭山緑地を出て、多摩湖に近い道路を歩いて住宅が並んだ道路に入る。
二つ池公園が現れる。
二つ池と呼ばれたのはなぜだろう。
地図を見ても池はひとつのようだが瓢箪の形をしている。もともと二つの池がつながって瓢箪の形になったのだろうか。
すぐ傍の東大和公園の中の池と併せて二つ池と呼ばれたのだろうか。
公園のそばにムラサキシキブの実が石垣を覆いつくしていた。
紫色の実に混じって白い実も、Oさんが「ハクシキブ!」
東大和公園は都立の公園のようだ。入ったところで一休み。
ややゆったりとした上り坂をあがりきったところ遊歩道の三叉路で講義がはじまる。
「赤松と黒松の違いが分かりますか・・・」
「黒松は海岸に多く、この辺りにあるのは赤松・・・・」
遊歩道を左に折れて東に向かう。
古刹! 円乗院
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遊歩道にはクヌギ、コナラなどの実、いわゆるドングリが散らばっている。
踏みしめるたびにプチプチと音を立てて潰れる。
向こうの方に円乗院の屋根が見えてきた。
そろそろ公園の緑地ともお別れ。
講師の最後の解説があった。
円乗院は平安時代の創建だとか、かなりの古刹らしい。山号は愛宕山という。
山門を出たところに首のない地蔵仏が三体立っていた。
どうしたのだろうこの首は。
ゴールは武蔵大和駅
リーダーのMさん「駅まで20分くらいです」
円乗院を後にし東への狭い道をしばらく歩くと都道らしいバス通りに出た。
そのバス通りをさらに東へ進む。
10分くらい歩いたところに清水観音堂とい祠があった。
庚申塔、馬頭観音などが並んでいる。
やがて西武多摩湖線のガードをくぐると、そこに武蔵大和駅が見えてきた。