オーキング
07. 12.  25
ウオーキング(田端~巣鴨) <東年協/健歩クラブ・イベント>

田端文士村記念館
日時:12月  15日(土)10時30分~14時
コース:田端駅→田端文士村記念館→大竜寺→駒込東公園→六義園→駒込駅→妙義神社→西福寺→染井神社→染井霊園→慈眼寺→本妙寺→とげぬき地蔵→巣鴨駅(約5km)

山手線一周巡りその5
この日の集合場所は田端駅、東京都の西のはずれに住む私にはなじみが薄い。下町のひとつぐらいにしか思っていなかった。
明治22年に上野に東京美術学校(現・芸大)が出来ると、それまでの閑静な農村が変わっていったそうだ。
学校に通う、巣立った若者が住み、明治33年に芸術家が転入してきた。
大正初めになると芥川龍之介、室生犀星が、さらに菊池寛、堀辰雄、萩原朔太郎、土屋文明らが居を構え、田端は「文士村」となった。
田端文士村記念館のパンフレットより

昔活躍した文士のお墓をめぐるウオーキングになりそう。
そういう文士にあこがれた人たちが多いのか、それとも都心のウオーキングだからなのか、 本日は総勢62名。

大龍寺 (正岡子規)

田端駅北口の近くに田端文士村記念館がある。入館料無料
1階の展示を見て、資料を頂く。まぁ、こんなに多くの文士たちが住んでいたのか と。現代風に言えば、文化の発信基地であったのだろう。

記念館を出て、室生犀星の旧居跡と説明版が立っている5丁目5番地を通る。
犀星は田端に転入したあとも田端内を数回転居したという。地図には5ヶ所に犀星の名があった。

狭い道をいくたびか折れ曲がり、八幡神社のとなりに正岡子規の墓所がある大龍寺に着いた。
優雅な景色を眺めながら昼食を・・・<六義園>

街中の小さな公園で休憩。
本郷通りへ出て、駒込駅の方へ向かう。
六義園の染井門から入園、広い園内は自由行動、昼食時間である。

私「どこにしましょうか」
Mさん「どこで食べたって、同じだよ。コンビニのおにぎりは・・・」
私「今日はお箸で食べるんですよ、わたくし・・・」

渡月橋を通って島に渡り、対岸の妹山を見ながら食事・・・。
食後は広い園内をぐるりとまわる。
妙義神社

染井門に集まる。
ふたたび、本郷通りを進んで駒込橋をわたる。
通りから、狭い道に入るとまもなく妙義神社。
、 高御産霊神、日本武尊、神功皇后、応神天皇が祀られている。
白雉2年(651)に白鳥社と号したこの神社は区内最古だそうだ。

境内はそれほど広くない、都内ではあまりり広く取れないのだろうか。
階段を登りたくない方もいるようだ。「また下りてくるならここで待っている!!」
ここで小休止。
お隣には中央聖書神学校、いろいろな神を受け入れる日本。
染井神社から染井霊園へ

神学校をぐるりとまわる、西福寺と染井神社が並んでいる。
西福寺には、「染井吉野の里」の石碑が立っている。
この地がソメイヨシノの発祥の地だそうだ、山桜と異なることがわかり1900年に命名されたという。

西福寺のお隣に染井神社がある。
少し離れて染井霊園、ここには二葉亭四迷(長谷川辰之助)、岡倉天心、高村光雲のお墓がある。
この都営の霊園は最も規模が小さいらしい。しかし道は狭く車時代以前に作られたことを思い起こさせる。
芥川龍之介 (慈眼寺)

霊園の少し西に慈眼寺というお寺があり、芥川龍之介のほか、日本最初の銅版画の司馬江漢、吉良方の上杉家の臣・小林平八郎の墓がある。
龍之介の低い墓石は意外に質素である。芥川家の墓と刻まれた墓石の隣におとなしく佇んでいた。

「金さんの墓は?」というご婦人がいた。
「誰が演じた金さんですか?」などと言いながら狭い墓所から抜け出す。
本妙寺 (遠山金四郎、千葉周作)

慈眼寺の脇の片側に民家がある道を通る。
ウオーカーのご婦人がおっしゃる。
「いくら有名な方のお墓かもしれないが家のそばでは・・・」
「お墓のところには高い建物は建てられないから、日当たりがいいかも・・・」

お隣のお寺、本妙寺の山門をくぐる。
ここの墓所もかなり古い墓石が多い。
文士とは異質だが、千葉周作、遠山金四郎のお墓がある。遠山景元から金四郎に改名したとか。お墓は東京都指定旧跡となっている。
どちらも江戸時代らしい風格が感じられる。
とげぬき地蔵

中央卸市場・豊島市場の横から白山通りへ出る。
「今日は高岩寺(とげぬき地蔵)に着いたら解散します」あとはご自由に・・・という心配り。

私は名前は聞いたことがあっても来たことはなかった。
「とげぬき」は病気治癒にご利益があるとか、高齢者ばかりではなく老若男女が参道を埋めつくしている。
山門の陰に立っていた托鉢僧の衣が輝いて見えた。
XXXちゃんの”原宿”

門前町は「おばあちゃんの原宿」と言われているそうだが、お店が並ぶ長い商店街には出入りする人が絶えない。
歳末の飾りつけも、買い物を両脇にかかえた人、暮れの風物詩だ。

はじめて来たのでJR巣鴨駅がどこだかわからない。
都営三田線の巣鴨駅の入り口が見えてきた、もうすぐだ。

今日も、反省会はパス。冬の夕刻は寒さも早い、家にこもって温かい飲み物がほしくなる。
明日の日曜日も午後予定あり、山手線、京王線を乗り継いで帰る。


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