最初に登る金剛山(右)と峰(左)
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金剛山への直登する
桂川に架かる日連大橋をめざして坂を下る、ここにも歩道はない。 空はどんよりとした鉛色、天気予報では”今日は昨日と違って晴れます”と言っていたが、また外れた。 このあたりの川は、川というより相模湖の一部のように見える。 上流の方で行われている浚渫工事のために船が緑色の湖面を行きかっている。 日連大橋には歩道があるが、その先になると車道も狭くなる。 しばらく歩いていると、リュックを背負ったハイク帰りのおばさんに出会った。 まもなく左手に小さな赤い鳥居が見える。金剛山神社への参道だ。 |
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金剛山山頂には小さな祠が
最初は杉木立の中をジグザク登りが続いた。 風もなく穏やかな日和、藤野の町がだんだん低くなっていく、 途中汗ばみ、衣類の調整を行う。 解説には”ジグザグを抜け小尾根に出て直登する”とあった。 その場所に立つと、”ええっ”、なるほど登りが真直ぐでかなり急である。 真直ぐだから休む場所もない、自分では”45度”くらいの急坂に感じる、 必死に岩につかまりながら”三点確保”を繰り返す。振り向くと藤野の町が真下に見える。 山頂には、ちょっとした広場の奥に小さな祠があった。”第1の難所だ” ベンチなし、木の根っこに腰を下ろし昼食。風はなく空は青く、自然を満喫。 |
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峯山頂(423m)
金剛山から尾根伝いに東に向かう。 道は狭いが迷うことはない。登りきったところに大きな岩がある。 道は岩の右に巻いて下っていく。岩の手前で左の小道を選ぶ、岩の上からの眺めはバツグンだ。 さらに進むと「峯山頂」と書かれた標識が木の幹にくくりつけてあった。 解説には”峰を経て新和田集落へいったん下り・・・”と。私は山頂を突き進んでいくが道らしきものが見えない。 潅木が行く手を阻んでくる。 下る道は、”先ほどの分岐だったのか”、と引き返す。 人があまり訪れることのない山では標識がない。初めての道はここが”第2の難所”だった。 枯れ葉の上を里へ降りていく。 右下に民家が見えてきた、新和田(あらわた)の集落だ。 |
日連山頂は枯れ木の賑わい
細い道の周りは枯れ草がいっぱい。 夏は草いきれでムンムンするだろう。虫や小動物もいないこの時期は快適だ。 道がいくつかに分かれる、右に行けば鉢岡山、左後ろは杉、藤野駅。 私は左前方の登りを指した日連山、宝山へ向かう。道の脇に石祠があり、「宝ノ峰」と標があった。 ”よし、ここまでは道を間違えていないようだ”小さいアップダウンを繰り返し登っていく。 それほど高くないヒノキの樹林帯を過ぎる。 左手にすばらしい眺望が広がった、生籐山と陣馬山じゃないかと思う。 いくつかのアップダウンの後、枯れ木に囲まれた日連山に着いた。 |
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枯れ木の合間に相模湖
解説には”尾根筋を日連山・宝山と縦走する。宝山から急な小尾根を下り・・・”と。 これから待ち受ける”急な下り”が気にかかる。 日連山から宝ノ峰までは距離は短い。 途中、木々の合間から相模湖が見える、つり橋は勝瀬橋だろう。 地図を確認すると宝ノ峰の真北は相模湖駅と藤野駅の中間あたりのようだ。 真直ぐ北へ抜け、見えた橋を渡れば相模湖駅へも歩かれるかもしれない。 |
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宝ノ峰から日連山頂を
いよいよ最後の山、宝ノ峰に着いた。地図には宝山、途中の標識には宝山とか宝ノ峰と記されていたが、山頂には宝峰と書かれた”名札”があった。 振り返ると枯れ木に包まれた日連山が見える。 さぁ、”最後の難所”の下り坂だ。 急な下り坂もしばらくは小木で組まれた段がある。 それでも滑りそうなところは、左右の木々に掴まりながら、岩に掴まり下っていく。 いよいよ最後の坂はロープが張ってあった。 ロープを伝わって下れば安全は確保される。 |
ウオーキング
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