オーキング
08. 8. 25
真夏のウオーキング(高尾山・多摩NT)    
高尾山(その1)でレンゲショウマを・・・
  野草園のレンゲショウマ 
山頂の山伏たち
 6月14日の山行以来、遠ざかっていたが7月中旬医師のお許しが出た。 しかし低山とはいえ体力、筋肉が落ちて直ぐに山行できない。
 近くのトレーニングコース、少々離れた場所の緑地に出かけたりして体を慣らしていた。
 長女の足首捻挫が回復したという知らせを受けて7月29日に高尾山へ一緒に行ってみた。 このとき初めてケーブルカーに乗った。
 山上駅から木陰を歩いて山頂へ、かなり涼しくトレーニングにはもってこいであった。
 野草園の手前でレンゲショウマがそろそろ見られるかなぁと思っていたところ、おっちゃんが見ごろだよと教えてくれた。 園内の斜面には咲き誇っていた。
 ラッキー、そう思って園内を一巡する。
 ここの野草園には草花に名札が付いている、キレンゲショウマ、キツネノカミソリ、お花音痴の私は助かる。

 行きは大本坊の脇の道を通り山頂へ。久しぶりに歩いたこの道がこんなに勾配があったのかと感じる。
 山頂のお店で蕎麦を頂く、しばらくはALCは遠慮しておこう。 店の中から山伏数人が歩いている姿が見えた。
 涼しいとはいえあの重装備では暑かろう、西の富士山の方に向かって呪文を唱えている。 修行が終わるとデジカメを出してパチリとやっている。 ム、現代人だね。

高尾山(その2)
 山の上は涼しかったという記憶が残る8月2日、今度は表参道を歩いて登る。 前日、府中カントリーの周回コースを2時間かけてウオーキング、多少のアップダウンがあり前哨戦である。
 簡易舗装されている表参道は都道なのだそうだ、山上駅近くが標高470mだから登るのは270mの標高差である。 しかし車が通る道とはいえ久しぶりのわが身にはキツイ。
 少し歩くと汗びっしょり、ただ汗が出るだけではなく体が熱く感じられる。 ”体の異常な熱さは熱中症の予兆ではないだろうか”
歩みを止め休憩してTシャツ1枚になった、このあとスポーツドリンクの補給と休息を取りながら登る。 若い男性が急ぎ足で登っていく。

 今日は土曜日のせいか人出が多い、山頂には腰を下ろすスペースがない。 西側の石段を下る、もみじ台との鞍部のベンチにも座れそうにない。
 そろそろ昼食を取って、Uターンしたいところ。 一丁平への登り道付近で腰を下ろす。
 私と同年輩くらいで重そうなリュックを背負ったオジサンが腰を曲げ両手を膝についてじっとしている。通り過ぎるハイカーが声をかけている。
 昼食を終えて、立ち止まっているご同輩に声をかける。 足が痙攣しているようだ、スポーツドリンクを持っているのだが、登ってくるとき水分を取らなかったという。 
 小まめに水分を取るというのはなかなか難しいのかな、相模湖まで行く予定だという。
 私は本日のトレーニングはここまでとしよう。

南多摩駅から若葉台駅へ(多摩ニュータウン)
  かめさん公園
  上谷戸親水公園を眺める
  多摩センターのお蕎麦屋さんで
 健歩クラブのウオーキングが18日に予定されている。 この日のコースは南武線・南多摩駅から城山公園、稲城中央公園、上谷戸親水公園、若葉台公園などを通って京王相模原線・若葉台駅まで。
 ここは多摩ニュータウンでも比較的新しく開発されたところで、私は車で通ったことも歩いたこともなかった。
 コース設定をしたO女史とともに、私は初めてリーダー役を仰せつかった。 1週間前の12日に下見をすることになった。
 南多摩駅で下車したのは久しぶりである、高架工事が行われるらしく新しいホームがつくられていた。 川崎街道を渡って城山公園通りに入る。 ここ川崎街道は車でもかなり通った記憶がある。
 公園通りに入るとかなりの上り坂で、城山公園に入ると勾配はさらにキツクなった。 城山というのはたぶん大丸城址だろう。 西側のこんもりと木々が生い茂る丘は城跡だろうか。
中世のころ、多摩川の南岸には関戸城址、百草城址、高幡城跡、片倉城址などがあったという。

 中央図書館、体験学習館の横を通りぬけ、上り坂が一段落するとハスの花が咲く池があった。 
 公園はよく整備されていて、車道から一段と高いところに遊歩道があり、排気ガスから離れたところを歩くようになっている。
 やがてスーパーのある四つ角を右折し向陽台公園通りへ。 街路樹が日陰をつくる歩道には小さい子供を意識した街づくりなのであろう、「かめさん公園」、「うしさん公園」という名の遊び場がある。
 野球場がある稲城中央公園に入る、球場に沿ってぐるっとまわる遊歩道は「くじら橋」を渡って陸上競技場を囲んだ森に達した。 子供のために用意された名前に「ぞうさん橋」というのもあった。 私のような年寄りには生活の場というより。町全体が遊びの場のように見える。

 陸上競技場を取り巻いている森の木陰で昼食を取る予定だ。
 午後は長峰・杜の壱番街を通り、長峰小学校の脇から上谷戸大橋へ向かう。 この間はほとんど木陰がない、日射が強い時は要注意だ。
 上谷戸大橋は谷戸の上に架けられた新しい橋だ、脇の階段を下って谷戸親水公園へ。 親水公園は私の描いていたイメージと違い、自然が残されている。 三沢川の支流らしいが、そこを上流に向かうと若葉台公園へ行き着く。 
 谷戸ではボランティアにより蛍の飼育場がつくられている。 さらに上流には谷戸田に植えられた稲が生臭い香りを放っている。 谷戸の上流端が公園になって台地の上には若葉台の高層住宅が並んでいる。
 ここの谷戸は古いものと新しいものが入り混じった風景である、ニュータウンでは仕方のないことだろう。
 若葉台公園から周囲の造成が終わっていない空き地を見ながら遊歩道を南へ10分も歩けば若葉台駅である。 ついでながら、この若葉台駅は川崎市麻生区に位置する。 駅前にはショッピングモールがあったが、メンバーが反省するようなお店は見当たらなかった。 

 健歩クラブのウオーキングは18日、もし「ひとりでリーダーを務める羽目になったら・・・」エスコートできるか自信がなかった。
 16日にひとりで同じルートを歩いてみた。そして若干バリエーションをもたせて歩き、納得することができた。 

 さて本番の日、かなり気温が高くなったが、なんと54名の方が参加した。 そしていつものように冗談、軽口をたたきながら昼食し、14時から多摩センター駅前での反省会にも参加した。

高尾山(その3)から相模湖
  ボタンヅル?・・・<相模湖底沢>
  EFxxxx形?・・・<相模湖駅>
 毎日暑い日が続き心身とも疲れ気味であった。 そろそろ涼しい日をみ計らって山行で気分一新したい。
 22日は5時半ごろ起床し、8時過ぎのモノレールに乗る。 9時前に登りはじめ相模湖をゴールとする。
 前日雨が降ったためかいくぶん涼しい、ケーブルの清滝駅前は閑散としている。 それでも稲荷山コースに入ると、前方に数人のシニアハイカーが歩いている。
 涼しいとはいえ水分補給には気を配る、前回の2日と違って汗も少ない。 30分程度の歩行で休息し10時少し前には山頂下に到着。
 このくらいの気温なら体力の消耗も少ない、一瞬陣馬に行こうかという色気が出て来た、まぁ次に残しておこう。
 11時、小仏峠着。  相模湖へ下る途中で腰を下ろす場所は鉄塔のところしかない、ちょっと早いが昼食を済ませよう。

 両目の手術後、山道を歩くのは初めてである。 小仏峠からの旧甲州街道は杉の木立が茂り薄暗く感じる。 高尾山くらいの明るさなら何んともないが、足元が悪いこの道は少々不安である。 そして蜘蛛の糸がヤケに手に絡んでくる。
 現在の20号線ができるまではこの道が甲州街道であったという、荷物を運ぶには馬を利用していただろうが、この山道を馬が通ったのであろうか。 今のように荒れた道ではなくもう少し整備されていたのかもしれない。
 なぁ~んて考えながら下る。 まもなく中央自動車道が見えるというところで一人の中年男性が登ってきた。
 12時前に林道に下り立った。
 林道脇の空き地に黒いワゴン車が放置されている、ナンバープレートはない。 ガードレールの向こうに葛に混じって黄色い花が見える、たぶんボタンヅルだろう。(もちろん帰宅後確認したのだが)
 20号に架かる底沢橋へ出てバス停の時刻を確認、次のバスまで40分近くある。 当然歩くことにする。
 道路は二つの大きなカーブを曲がり小原宿に着く。 いつもここを通りながら、交通手段が徒歩の時代はこの宿場も賑わっただろう。 相模湖は今は通り過ぎるだけの町のようだ。
 小原宿、民家の庭の可憐な花が目に入った。何の花だろうか。
 12時40分相模湖駅着、上り線路を貨物列車が通過していった。


ウオーキング