ウオーキング
05. 3. 11
観梅記(府中郷土の森)
月影(青軸系、青白、一重)
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春を感じて
今週になって私はようやく春を実感している。先週の金曜日3月4日はまた雪が降った。我が家に来る集金屋さんが木曜日に変更してくれと言ってきた。それほど今年は寒く雪が多いような気がする。
7日はそんな中ようやく最高気温が10度を超え4日間ほど暖かい日が続いている。三寒四温を実感しているところである。
各梅処も見ごろを迎えているようだ。
8日(火)、府中市の郷土の森を訪ね満開の梅を見物した。
園内には博物館のほかに梅園、プラネタリウム、復元建築物もありフィールド・ミュージアムと呼ばれている。園内にはあわせて約60種、1100本の梅があるそうだ。梅の種類がこんなにあるとは知らなかった。今日は梅の勉強もできるかもしれない梅の木に名前札が記されていることを期待して出かけた。
3月13日まで梅まつりが行われている。(案内をよく見ると21日まで延長し開催と追記されていた)。
緑萼枝垂<りょくがくしだれ> (野梅系、白、八重)
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行きかた
郷土の森は府中市の南部、多摩川沿いに位置し交通の便はいささか悪く、分倍河原駅、府中本町駅から徒歩20分となっている。
府中に住んでいた25年前、隣の健康センター、交通遊園にはたびたび遊びに来たことがあった。
さて今日はとりあえず家から歩いて行ってみることにした。四谷橋を渡りサイクリング・ロードになっている堤防の上をひたすら、東に向かう。関戸橋の下をくぐると左手には、工事中のようで完成したようでもあるマンションがある。自転車に乗っていたオヤジさんが「ここは昔、工場があったんだよ」と話しかけて通りすぎていった。
そう言えばこのあたりは建材やコンクリートを扱っている工場が多かったが、最近マンションに変わってしまった。川端にあり眺めはいいだろう。足の方は新聞社の建物を過ぎたところで堤防を下りて北に向かい、下河原緑道に出た。
下河原緑道は20年以上前になるだろうか下河原線という貨物専用(多摩川のジャリ)の跡を遊歩道にしたものである。緑道は線路の跡だからは自転車用と歩行者用が確保されている。立派なものである。この下河原緑道の直ぐ側に郷土の森がある。
話は脱線ついでに、少し先に行くと「芝間通り」という標識の道路がある。この芝間
というのは明治の頃まであった地名である。こうやって通りの名前に残っているとうれしくなる。
野梅<やばい> (野梅系、白、一重)
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梅園
入園料200円を払って正門を入る。右手にプラネタリウムもある博物館がある。
左手には復元された旧家の建物などがある。少し進むといろんな種類の梅が50本くらい見えてきた。梅園はもっと奥の方らしい。
梅の木それぞれ、幹に名前、系統などが記されたカードが括り付けてある。そうか!これが豊後というのか。つぎが南高、そのつぎが甲州最小などなど。しかし素人にはあまりよく分からない、美しいことだけは分かる。まっ、いいか。
観梅記・フォトもどうぞ!
すこし坂を下ってまた階段を登るとそこがメインの梅園のようである。白、紅、深紅、薄緑、しだれ、のぼり咲き乱れている。桜のような華やかさはないが「梅生いろいろ」である。やや広い散策路から人ひとりが歩ける小径にはいるとほのかに香りが漂っている。
ひとまわりしてややゆるやかな坂を登ると案内板が立っていた。
茶店
大盃<おおさかずき> (緋梅系、紅、一重)
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案内板に府中の地形の説明があった。府中にはふたつの崖線(ハケ)がある。
地形は南から多摩川、多摩川低地、府中崖線、立川段丘、国分寺崖線、武蔵野段丘と上っている。ここ郷土の森は多摩川低地の川寄りにあり昔から洪水で浸水が多かった。現在の堤防の北側に不連続の「ナミヨケ」と呼ばれる旧堤防があったそうだ。
その旧堤防のひとつが園内のここにあった。坂を登ると左手に小川が、右には「ハケ上売店」がある。売店で名物「ハケ上団子」(なぜか飛騨高山直送と記されている)と甘酒を食する。しばしのんびりとした気分に浸る。
梅園で取れた梅を原料にした梅ジャムと博物館が発行しているブックレット2冊を求め帰路につく。復路も往路と同じ道を歩いた。所要時間75分、7km余りだった。