オーキング
05. 11. 11
ウオーク(高尾山/紅葉狩り)

はじめに
稲荷山コース
11月に入るとさすがに、寒い!と言いたくなる日があった。それでもしばらく天気がいいというので、高尾山に紅葉でも見に行ってみようと出かけた。
京王線の高幡不動駅から乗った電車は準特急だった。電車の中はハイキング姿の年配者と学生らしい若者だ。途中のめじろ台駅、高尾駅で学生達は降りてしまった。終点の高尾山口駅では年配ハイカーだけとなった。
駅においてあった高尾山のハイキングコースのパンフレットに記されている一番端の稲荷山コースを行くことにした。山頂まで3.1km90分と記されている。
山頂から先は小仏城山を経て相模湖へ下りた。

日時:11月8日(火)10時00分~15時30分
コース:京王線・高尾山口駅→旭稲荷→稲荷山展望台→高尾山頂→紅葉台→一丁平→小仏城山→弁天橋→相模湖駅(約8km)

稲荷山コース
稲荷山展望台から
この日は高尾山頂から相模湖か、小仏への方へ下りてみようかと漠然と思っていたが、陣馬山へ周る気はなかった。
むかし職場の連中と相模湖の方へ下りていった記憶があるが、駅までかなり歩いたという印象が残っている。
さて高尾山口駅を下りるとケーブル駅の方へぞろぞろと歩く人がいる。みんな年配だ、やることがなくて近場の山へ出かけて来たのだろう。と自分と同じと勝手に考える。
2007年、団塊の世代が定年退職したら、ここももっと増えるかもしれない。
なるべく人ごみを避け直ぐ左の稲荷山コースに入る。
最初から結構急な階段が続いている。 あたりを見回しても紅葉には、ちょっと早すぎるようだ。パンフレットには
しばらく急な階段が続きます。紅葉を眺めながらゆっくり行きましょうと記され、紅く染まった木々の写真が載っている。残念ながら周りの木々は緑である。生い茂った木々の葉の間を通して向うの山は少し赤みがあるようだ。
山道の脇に旭稲荷という小さな祠があった。左の下の方から車の騒音が聞こえてくる。甲州街道だろう。木の根が浮き上がって、それが段々の役目をしている。下りてくる人いる。別のコースを上って下りているのだろうか等と思いながらすれ違う。
高尾山頂にて
このコースは初めてだったが、人が少なく木々に覆われて静かな雰囲気を楽しめるなかなかいいコースだと思う。
稲荷山展望台という少し開けたところに出た。展望台のあずまやでは年配のご婦人がふたり休憩している。
遠くに目をやると八王子の市街がみえる。説明板と見比べあれが16号の側にある学校だなどと納得しながらしばし眺めに見入る。
ここは山頂までの道程の三分の一くらいのようだ。
いつものウオーキングはほとんど平地だが、勾配が緩やかだったり、急だったりするのでかなり息が弾んでくる。それでも木々の中ではフィットンチットが多く降り注いでいるかななどと思いながら歩を進める。山の上は涼しいかと思っていたが少し急ぐと汗ばむ。山頂手前に急な階段が続いている。下ってくるオバサンに「降りる方がしんどいね。気をつけて」と声をかける。
12時少し過ぎた頃に山頂に着いた。ここではいくらか紅葉が進んでいる。敷物の上に座って紅葉を楽しんでいる人、写真を撮っている人、幼稚園児などかなりの人出だ。休日は混雑するだろう平日でよかったと思いながらそこらあたりを見てまわりビジターセンターの近くのお店でおでんを食べる。

小仏城山へ
城山から相模湖
案内板に相模湖まで3~4時間と書かれている。1時少し前だから駅に着くのは5時頃になるのだろうかと思いつつ、山頂を後にこれからは東海自然歩道というらしい。しばらく急な下りが続き、途中見晴らしのよい開けた場所には、大勢の人が座り込んで景色を楽しんでいる。紅葉台というところを過ぎ勾配の急なアップダウンを繰り返し進む。
ところどころ紅葉した木々を見ることが出来るがここらもまだまだといったところ。パンフレットでは一丁平を明るく開けたところにモミジ、イチョウ、白樺などが美しい・・・となっている。やはりイマイチだと思う。
小仏城山近くになると風が強く吹いていて木の葉が飛んでいく。カメラを構えてみたがうまく写っていない。山頂でも強い風が吹いている。ここは高尾山頂のようなにぎわいはなく静かな景色を落ちついて眺められる。
風下を向いて名物のなめこ汁を食べる。冷たいものを召し上がっているおばさんもいたが、まあ下りるまでお預けとしよう。
逆光のなか木々の向うに山並みと相模湖が見える。

弁天橋へ
弁天橋へ下る
急な下り坂が見える。歩いている人はほとんどいない。杉木立のなかをもくもくと下りていく。
階段が造られている場所もあるが、自然そのままの状態である。木立の中は道も乾ききれないのか濡れている、気をつけないければ滑りそうだ。手入れをしなければ自然歩道という名前になるわけだ。
途中に売店小屋があるが閉まったままだ。休日には開くのだろうか。
道はときどき二手に分かれるが、しばらくするとまた一緒になる。誰かが近道をしたのだろうか、雨が降り水が流れて作った道だろうか。
杖をついた年配の方に一声かけて追い越した、しばらくすると年配の女性二人組を追い抜いたが、登ってくる人はいない、
見通しがきくところに出た、草の間から相模湖が手に取るようだ、眼下を車が走っているのが見える。しかし結構急な坂がつづく。
あとで地図をみると1kmで400mくらい下ったようである。
民家の屋根がすぐそこに見えところまでになり、ようやくたどり着いたようだ。そこには小さな売店があった。テーブルとイスが数組おいてある。
喉を潤そうと声をかけると道を隔てた民家から同じくらいの年配のオジサンが出てきた。
紅葉はちょっと早いようだというと、「下旬になるとあの辺りはあかくなる」と言いながら自宅の向うを指差しながら話をしてくれた。
弁天橋
その反対側、相模湖の方に太陽が沈み富士山のシルエットが美しく「4時ごろがいい」そうだ。富士山の位置を説明してくれたが、逆光でよく分からない。
そばに大きな桜の木があり、富士見桜と名札がついていた。オジサンは一昨年撮ったというその桜の写真を持ってきて見せてくれた。「都内で満開になった一週間後が見ごろだ」という。
さて弁天橋に向おう。
甲州街道に出て川の方へ向う。
二、三人の人が立ち話をしている。弁天橋、駅の方向を尋ねると「どちらも同じ方向だよ」という。
取りあえず、川へ下っていく、山から下りてきた女性二人組も歩いている。急な斜面の崖に造られている道を下っていくとつり橋が見えてきた。 ここは相模湖から流れ出た川である。谷合の木々は所々赤みを帯びてそれなりの風情を感じることが出来る。
弁天橋の手前に弁天大明神という社がある。そこはご無礼して橋を渡る。橋上からの眺めもいい、惜しむらくはもう少し紅葉していれば。

ゴール
きれいな駅舎の相模湖駅には3時半に着いた。のぼりの電車まで30分ある。
高尾駅で京王線に乗りかえる、ホームで待っているとうしろから「XXXさん」と声をかけられた。振り向いて「おおっ」
「日々是好日」


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