オーキング
05. 12. 28
ウオーク(七生丘陵散策路)

はじめに
一の宮交差点
2年位前だったろうか、京王沿線ウオーキングで「七生丘陵散策路」の東コース(百草園駅⇒大宮神杜⇒百草園⇒百草台自然公園⇒多摩動物公園駅)の約5kmを歩いたことがあった。近くには丘陵を開発し、XX台団地、□□台団地という住宅街がある。わたしはいつもそのコースを横断する形で歩いている。
久しぶりにそのコースを歩いてみようと思った。私の年末恒例行事である「終り詣」で百草八幡神社のお参りを兼ねて。

一の宮から<百草八幡へ
多摩市の西端に川崎街道と野猿街道の分岐点、一の宮交差点がある。ここの地名は一ノ宮、近くに中世の頃武蔵国の一之宮だった小野神社がある。
交差点からから100mくらい南下したところーここは日野市であるがーから西に電力会社の施設に向う道路がある。
その道から細い、車が交差するには気遣いが必要な一般道が分岐している。ここは開発から取り残されたようで曲がりくねった道の両側に家が並んでいる。中には大きな門構えの家もあり、牛を飼っている。
道の左手の坂の上に一群の新しい家があり、間の急な坂を登ると車はもう通れない畑のあぜ道となる。土手の上から六地蔵さんが迎えてくれる。
六地蔵
地蔵のほか道祖神も立っている、六体のほか碑のようなものがふたつあり、それぞれの前に1円玉が積み重なっている、いつの時代に作られたのだろうか、顔の上の方や、下の方がが崩れている。私も1円玉を おいて手を合わせた。
畑の向こうの方、道がつながっている先に家が数軒見える。今日はこの道は遠慮しよう、もとの道に戻る。
水道工事中の騒音が響く中を通り過ぎしばらく緩やかな上り道を進むと分岐点で車は通れない山道にさしかかる。 右は大宮神社を経て百草園駅、左は百草園へ向かう道だ。

「七生丘陵散策路」は大宮神社からここの分岐を通って百草園の入り口へ向う山道をいうらしい。
少し勾配がきつくなった上り道をサラサラと落ち葉を踏みしめながら急ぐ。左手の空き地の奥に墓所がある。資料によれば「寿昌院の墓」らしい。坂を上り下り、雑木林のトンネルの先に百草園通りが見えてくる。
ここの通りは小高い丘の上に位置し、駅からの上りはかなりの急坂である。
入り口の前の道をそのまま通り過ぎひと曲がりすると百草八幡神社の鳥居が見える。ここの鳥居は両側の柱に支え柱がついていて、両部鳥居という形式だそうである。
八幡神社にお参りする。神社の裏手はさらに小高くなっており大きな石碑が建っている。石碑には「松蓮寺・・・天保十二年・・・」と記されている。
百草みち
中世の頃この地には「百草城」があったそうだ。資料によると石碑のあるところが「南の曲輪(くるわ)」で古城郭の主郭、矢倉(櫓)台らしい。丘をくだり道はないが百草園の裏手の方に進んでみる。もう先へ進めない。ここら北の方を新城郭だったとその資料は伝えている。
百草八幡神社を辞し、半島のような台地の周りの道を歩き、三沢台小学校の方に向う。

百草台自然公園から第三中裏へ
坂道が多いのは仕方ないな、といいながら三沢台小学校の横に位置する百草台自然公園に入る。この公園は団地の建物に囲まれていながら、自然を生かした公園になっており、紅葉の時期も素晴らしかった。ここにも小高い丘があり、階段を登り展望台から北側の府中、日野、国立あたりが見渡せる。南側は多摩市・多摩センターの高層ビルも目が届く。
丘を下り、第四浄水場の周りを通って百草団地の方に坂を下り、そこには百草台小学校がある。

しばらく団地内の道路を進むと、高幡不動駅と団地の中央を結ぶメーン道路にでる。この道路はたびたび利用させてもらっているが、アップダウンを繰り返しトレーニングには向いている。道路が谷になっているところに湯沢福祉センターがある。「七生丘陵散策路」はこの福祉センターの横を登って高幡台団地への道へ入っていく。
七生丘陵散策路
団地が側に見える尾根の緑地が散策路になっている。緑地の急な坂道を登ると尾根になっている。林の方を見ながら風ですっかり落ちてしまった枯葉の上をサクサクと音を立てて歩く。尾根は両側から吹いてくる風が冷たい。誰も歩いていない。
尾根の左手にはいろいろな福祉施設がある。右手は住宅がありその先には日野市立第三中学校がある。はるか下の方の中学校から部活の掛け声が聞こえてくる。遠くに住宅やビルなどが、さらにその向うに山並みがみえる。
散策路は急に狭くなり右の方に向うよう標識が立っている。このあと住宅街に下りて多摩動物公園駅の方にむかう。
私はそのままなんとなく道らしいところを真っ直ぐ進んでみると、M大学のオートバイ駐輪場に出てきた。曲がりくねった狭い道をあるいて車がやっと一台通れるくらいの道に出た。 左は福祉施設がある方向、右に進んでみるとマンションや戸建の家がいくつか立ち並ぶところに出た。向こうの方にモノレールの駅が見えてきた。ここをさらに下ってウオーキングを終りとしよう。舗装されていない雑木林の中をひとり歩くのはなんともいえない至福の時間である。

ウーン「日々是好日」


七生丘陵散策路
夕暮れのモノレール駅




ウオーキング