ウオーキング
06. 5. 21
ウオーキング(in多摩の公園)
はじめに
せせらぎ緑道入り口
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京王電鉄の沿線ウオーキング2006年度第2弾は、5月20日京王堀之内駅からタイトルの通り、いくつかの「多摩の公園」をめぐるウオーキングだった。
日時:5月20日(土)10時15分~
コース:京王堀之内駅→せせらぎ緑道→別所公園→からきだの道→小山田緑地→鶴見川清流の泉→長池公園→清水入緑地→南大沢駅(約10km)
これらの公園を、私はすでになんどか訪れたことがある。したがって地元の強みであろう、ルートもおおよそ想定できる、
別所公園からからきだの道を通って小山田緑地へのルートも、途中の「榎戸公園」から多摩よこやまの道をかすめて小山田緑地へと向うだろうと考えていた。
月曜日(15日)の気象情報では雨、予報がハズレてくれること願っていたが、前日になると朝、夕は雨だが昼間は曇り、晴れ間もあり蒸し暑くなるという。
少々暑くても雨降りよりはいい、9時半過ぎに家を出てスタートの京王堀之内駅まで歩く。
別所公園からからきだの道
受付を済ませ、10時15分スタート、歩数計はここまでの3000歩となっていた。
最初の通過ポイントは別所公園。駅の裏側を東に抜け、おおまわりしてせせらぎ緑道へ。
せせらぎ緑道、別所公園は4月の観緑会のときの往路、復路に立ち寄ったところである。
このあたりのマンションは比較的新しくできたところで、住んでいる人も若い人が多い。緑道は土曜日とあって幼児を連れた若い親が多い、そんななかを高齢者が多いウオーカーがリュックを背負ってゾロゾロと列をなしている姿は異様なのかもしれない。注目されているようだ。
緑道の入り口には、菖蒲だろうか鮮やかな黄色が目を引く。また途中には大輪のシャクナゲがひときわ明るい。
日枝神社の鳥居
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せせらぎ緑道を出て、日枝神社の前を通り別所公園へ向う。日枝神社の眷属はサルだということで、どんなサルが立っているかと、以前見に来たことあったが残念ながらこの神社には見あたらなかった。
公園はなだらかな斜面になっている、公園で休んでいる人もいるようだが先を急ごう、公園内の軽くカーブしているのぼりの遊歩道をすこし息を弾ませながら進み道路に出て、「別所公園」の信号をわたる。右手に大きなちょっとモダンな建物が目に入る、全労災の情報センターだそうだ。
まもなく多摩市との市境である。日常の生活では、市の境なんて意識しないが役所に行かなければならないとき、市のハズレに住んでいると意識しなければならない。
多摩市に入り、「からきだの道」と書かれた石柱を左折し住宅街の歩道をしばらく歩くと左手に、からきだの道の入り口がある。ここらはその昔「犬谷戸」と呼ばれたようである。
公園のように整備されたところに百本シダレがある。今年は来られなかったが、昨年のサクラシーズンにはシダレザクラを楽しんだ。今の時期若緑一色である。
古木でつくられた段々を登る。この手の段の幅が歩幅と合わないとどうも登りにくい、いつも右足からステップすることになり具合がわるい。勾配との関係で仕方ないのだろう。
からきだの道は府中カントリークラブに沿って作られている散策路だが、高台のゴルフ場の崖が出入りしているところにつくられているのでアップダウンが激しい。また散策路は狭くすれ違うことも厄介だ、おまけに階段などがありウオーカーの列はすぐ詰まってしまう。小山田の砦があった近くにあずまやがあり、狭いところで休憩を取る人が多い。この砦山は小山田某殿の第二夫人の住まいがあったという。
ついでに記すと、唐木田という地名は「唐(韓)から来た人がいた」ことによるという説もあると聞いたことがあるが定かではない。
小山田緑地へ
からきだ道と分かれ坂を下り榎戸公園を通り、小山田緑地に向って南に進む。尾根幹線という名の道路を横断する、「尾根」の名がつく通り、このあたりは尾根をなしており多摩川水系と鶴見川水系の分水嶺であった。むかしの人はこの尾根を越えるのにいろんな場所を選んでいたらしい。今日のコースも昔の鎌倉道があったところの一部を通る。
よこやま道の延伸部分
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尾根の一部に「多摩よこやまの道」という散策路がつくられている。ところどころに古道についての説明板が立っている。
多摩よこやまの道というのは多摩市東端にある多摩東公園からここ大妻女子大の近くまでのおよそ7.5kmの散策路だが、6月ごろには今日も訪れる長池公園の近くまで延伸するそうだ。
その散策路に入り、急な坂道を登ったあと下ると、よこやま道と分かれ小山田緑地へ向う山道がある。
このあたりでゴールまで約8kmだ、2km歩いたことになる。
小山田緑地は都立の緑地でゴルフ場「東京国際カントリー」と入り組んだエリアを持っている。今歩いている道は公道らしく、ゴルフ場のグリーンとティー・グランドの間を通っていたりする。また高台の道からフェアウエイがよく見えるところがある。気をつけないとボールが飛んでくるかもしれない。
山道は今朝までの雨でぬかるんだり水溜りがあったり、少々歩きにくいところがある。まあこの程度の山道ならよしとしよう。
本道からはなれトンボ池の方に下っていく、向うの小道まで木製の歩道が続いているまわりは葦だろうか、よく知らないが緑がいっぱいである。
草刈機の音が響いてきた。池から出たところの道の草を刈っている人がいる。
一団のウオーカーが通り過ぎるまで待っている、お礼を言うと話しかけてきた、業社が来ないので職員がやっているそうだ。
「あそこのムラサキとこちらの黄色いのは菖蒲です」、この種の花は見分けができない。ついでに小山田緑地について説明してくれた。広さ40ヘクタール、東京ドームの10倍で、120ヘクタールまで拡張する計画があるとか。農地を買い上げるのだろうか。緑地が残ることはいいことだよ。
今日の通過人数は3000人と連絡を貰っているとも教えてくれた。そんなに参加しているのかと感心する、自分もそのうちにひとりだが・・・。
小山田の道と書かれた指標の脇の登りみちには竹やぶがあり、「竹の子を取らないで下さい」と貼り紙がある。登りきったところの見晴台でしばし休息、11時15分、万歩計は6.3km、8233歩。お昼にはちと早い。
再びゴルフ場の近くの道を下って狭いが一般道にでる。そのとき近くの民家から出てきた男性に、道路いっぱいになって歩いている、責任者に伝えてくれと言うクレームを受けた。
私は、ひとりで歩いているからそういうクレームを受ける筋合いはないが、住民にとっては迷惑なことだろうと思う。
「車が来ますよ」思わず叫んでしまった。
鶴見川源流へ
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私は常々この手のウオーキングは、よその町内などを歩くわけだから、そこの住民に不愉快な思いをさせてはいけないと思っていた。とうとう、クレームがきたかというのが正直な気持ちだ。
「私も一参加者だから、注意をするわけにはいかない」と立場を説明し、私自身も歩行者は気をつけるべきだと話し、主催者に伝えることにした。
これは言われたから記すのではないが、グループで歩いている人たちは、お喋りしながら歩くからどうしても横になってしまうようだ。まあ横になるのいいとしても後にも目を、耳をむけてほしい。車が来ていようが振り向きもしない。もうすこし気配りというかマナーを持ってほしいものである。
鶴見川源流の泉を経て長池公園へ
小山田緑地の本園の入口に立っていた主催者の若い人にクレームを伝えた。分かって貰えたかどうか。
本園の石畳でできた登り道を上がっていくと、上は見晴台になっていた。左の方に高い煙突が見える、たしかリサイクルセンターだったと思う。
すぐ坂を下りはじめ、やがて道路に出る。この道はそれほど広くないがバスも通っている。左方向に行けば図師大橋、これから行く右方向は、小山田というバスの終着だ、鶴見川の源流はさらにその先にある。
里山の田植え
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気象情報の予想通り、陽射しも強く蒸し暑くなってきた。(後で分かったが、この時間の気温は、八王子で30度を越えていた)水分を小まめに取りながら、なるべく日影をそして影に入ったら帽子をとるかなり発汗している。
上根神社という表示がある、2、3日前に「根」という旧字のことを考えてみたばかりだった。
「山の端(は)」という名のバス停がある。旧字の山端がここに残っている。急に別の興味が持ち上がってきたが、ちとここは遠い、下根という旧字もある。
右の方に旧道が並行している、小高い丘がせり出している部分で旧道から右に分かれる道があり、この先はトンボ池や、唐木田の方へつながる。
右の方は山がせまり、左は鶴見川の流れがそしてその先の広がった土地は開発され新しい住宅が並んでいる。
歩くには単調な道である。およそ2km進んだところに鶴見川源流の泉が道路わきにある、説明板がなければ単なる池としか思えないが、そういえばコンコンと水が湧いている、1日に1300トンの地下水が湧出しているそうだ。この水は、50kmの旅をして東京湾に注ぐ、なお鶴見川は全長42.5km。
尾根を越えるため上り坂の勾配がきつくなってきた、湿度が高く汗ばんで来る。坂を登りきると尾根幹線の歩道に出た。信号を渡って長池公園に入る、丘の上に上がってまわりを見渡す。1年半前まで、ここにはよく来たものである。公園内の遊歩道を歩き、三つの池のひとつ長池に着く。12時30分、万歩計は10.9km、14268歩となっている。ここで小休止、軽い食事をとる。
林の中の遊歩道に入っていく、まだ多少隙間のある葉々の間から洩れる陽光が濡れた歩道に影をつくり、見上げると新緑がまぶしい。4月中頃町内の人たちと、今と逆方向にこの遊歩道を通った。林の丘を下っていくと里山クラブらしい人が田植えの準備をしている、もうそういう時期になったのかと思う。
清水入緑地から南大沢駅
長池見附橋
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ふたつ目の築池をぐるっとまわり、長池見附橋が見えてくる。三つ目の池はこの橋の下の人造の姿池という。
公園を出て南大沢駅の方にむかう、ゴールまであと2kmだそうだ。この道は歩道があるが退屈なところだ、黙々と歩くしかない。交差点を渡り少し直進し清水入緑地に入る。
その交差点の近くに「清水入谷戸」というバス停がある。わずかに道路の両側が高くなっていて谷戸の雰囲気が残っている。緑地の方に清水が湧き出ていたのだろう。そこに入る(行く)谷戸という意味だろうなどと考えながら緑地のなかの遊歩道を歩く。およそ500mの長さで南北に長いこの緑地の西の方は崖になって雑木林が茂っている。東側の低地に遊歩道が設けられている。以前この雑木林の崖を上り下りしたことがあるが、それなりにいい運動になった。
緑地の北の入り口近くに「マムシに注意」の表示があった。やはりいるのだろうか、自然でいいがやはりコワイ。でもマムシの言い分は、人間の宅地開発で自然を破壊され住む場所を奪われ嫌われてはたまったものではない、かもしれない。
緑地をでて緩やかにカーブする上り坂道を汗を拭きながら歩む。
中郷公園を通り抜け、南大沢駅にたどり着く。
ゴールの受付の前に主催者の年配の男性が立っていた。先程のクレームについて話をした。「なるべく歩道のあるところを選んでコース設定しているんですが・・・、これから、受付のとき注意するようにしましょう」とおっしゃった。
言わなかったが、歩道でも横に広がって歩くことは、住民の歩行の邪魔をすることになる、前にいくどかそういうシーンを見た。やはり自分が迷惑をかけていないか考えるしかないと思う。
ゴールは13時25分、万歩計15km、19505歩。う~ん、今日はよく歩いた。薫風緑陰を満喫し、心地よい疲労感は何とも言えずいいものである。